『弥彦競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:6月13日


 弥彦競輪開設60周年記念「ふるさとカップ」は2日目を迎えた。井上昌己の脱落があったものの、山崎芳仁、武田豊樹らの上位陣は順当に二次予選を勝ち上がり1日を終了。明日は実力者同士の激突で見ごたえ十分の準決勝となりそうだ。
 本場ではたくさんのファンサービス、イベントが予定されています。開催を通して、地元新潟選手会による自転車発電「わたあめ」(各日先着100名様)をサービス。また、磯一郎氏・伊藤克信氏による「朝一身勝手予想会」、当たり車券ガラポン抽選会が行われます。また、明日14日(月)は「CLUB SPIRITS vs 選手会 スプリント対決」が行われます。どうぞお楽しみに。


<5R>
関一浩選手
関一浩選手
   5レースは関一浩(写真)がバックまくりを決め、最後は後続を引き離してゴールした。
  「飯塚(裕紀)君が後ろでうまく操縦してくれたし、落ち着いて車を下げられました。併走にならなかったのがよかったですね。踏み出した感じは良かったから、今回は調子が良いと思います。準決Aは6年前の豊橋記念以来。嬉しいですね」
  青森の先行に乗り、紺野哲也が追い込んで2着に入る。
  「青森君はいいところから駆けてたし、3番(眞原)もジワジワきたから止まるだろうから、ラインでイケると思ったんだけどね。そうしたら外を(関に)行かれたんで終わったかと思ったけど、単独だったんで何とか勝ち上がれたね」


<6R>
澤隆昌選手
澤隆昌選手
   6レースはマイペースに持ち込んだ増成富夫が逃げ切りを図ったが、鈴木規純のまくりに乗り、澤隆昌(写真)が直線で猛襲。1着をさらった。
  「ノリ(規純)が良いスピードで行ったんで『そのまま行っちゃえ』と思ったけど、コーナーで止まったんでそこからは自分で踏みました。内外を見てたけど、内を踏んでも下りて来られて詰まってしまうから、それなら外を思いっきり踏もうと。でも、さすがにあんなに伸びるとは思わなかったよ。準決Aは去年の岐阜記念以来。去年、ここの二次予選で失格して帰ってるんで、今回は勝ち上がれてよかった」
  増成富夫はゴール寸前に交わされて2着。
  「後ろから来ても追い上げかと思ってたし、ちょっと余裕を持ち過ぎたかな。絶好の展開になったし、調子も悪くないんだから1着をとらなアカンね。それにしても澤さんは伸び過ぎでしょう。知らん間に外を来ていた」


<7R>
塚本貴雄選手
塚本貴雄選手
   7レースは黒木誠一が後ろ攻めから押さえて先行し、塚本貴雄(写真)がラインの3番手から直線で突き抜けた。
  「前のレースで小西(誠也)がどん尻から伸びた(3着)んで自分も気合が入りました。黒木さんは掛かっていくタイプだから、後ろはスピードがもらえました。一番若いのが3番手で楽してるのはダメなんですけどね(笑)。昨日より、今日の方が踏んだ感じが良かったですね」
  番手の渡辺一貴が2着となり、池尻浩一が中位からしぶとく伸びて3着に入った。
  「4コーナーからドカンと行く先行ではなかったし、2コーナーくらいでやっとペースが上がる感じだった。何度も詰まってタイミングが取れなかったね。でも、最後は何とか3着にこれたし、脚は抜群に良いですね」


<8R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   上原龍と安部貴之で赤板前からやり合い、上原が強引に叩いて主導権を奪った。バックから矢口啓一郎が番手まくりを放ったが、海老根恵太(写真)がその上を力強くまくって快勝。SS班の意地を見せた。
  「安部君には好きに走ってくれと言ったけど、まさかあんなに早く行ってくれるとは。行かれても最悪中団にいれば大丈夫だと思ってたんで焦りはなかった。あとは稲垣がどこからくるか、それだけ気を付けていました。矢口の上を行けたし、新車も進んでいたんで良かったですね」
  中井達郎がキッチリと海老根をマークし、南関ワン・ツー決着となった。
  「前のおかげで展開が良かったですね。初日よりは感じは良かったけど、落車の影響がまだあるのか違和感があるね」


<9R>
諸橋愛選手
諸橋愛選手
   9レースは山崎芳仁が昨日に続き、突っ張り先行で好気合を見せた。これで岩本俊介は外に浮いて後退。松山桂輔もまくり不発に終わった。最後は山崎と諸橋愛(写真)のマッチレースとなり、諸橋が渾身の追い込みで交わして1着を手にした。
  「今日は山崎のおかげ。山崎はずっと踏んで行ってしまう感じで、武田さんがギアを掛けたような印象ですね。良いフカしだったし、あれでは岩本も行けないですよね。後ろに(鈴木)誠さんが入ってたのは分からなかった。疲れはあるけど、明日も地元の気合で頑張ります」
  山崎芳仁は末脚を発揮し、2着に粘った。
  「岩本は2車だし、先行するか分からないんで突っ張った方がいいと思った。岩本が先行するって確信できれば引いたんだけどね。初日よりも半周短かった分残れましたね。疲れはあるけど、今日は(ペダルを)回せたんで悪くないと思います」
  目標の岩本が突っ張られたものの、鈴木誠が3番手を確保して3着で入線した。
  「2車だし、一旦中団を押さえてから先行する感じだったけど、バックになれば山崎も行くよね。4番手をキメに行ったら勢いが良かったんでそのまま行ける所まで行ったら3番手になった。直線では間を狙ったけど、山崎も踏み直してたんで。調子自体はマズマズってところだね」


<10R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   細切れの10レースは入れ替わりの激しいレースとなったが、最終的に中団4番手を取った武田豊樹(写真)がまくって快勝した。
  「メンバー構成的に中団がもつれそうな感じだったね。なるべく先行しようと思ってたし、ラインが崩れないようなレースをしようと思ってたけどね。あそこで突っ張ってもラインが崩れるし、1着を狙えなくなるんで」
  2着は島野浩司。逃げた永澤剛の3番手に巧く追い上げると、最後は自力まくりを放って抗戦した。
  「鰐渕が任せてくれているし、今日はとにかく前々に踏んでいこうと思ってた。ホームで行ってもいいってくらいの気持ちで踏んだのが、結果的に良い位置に入れたんだと思う。あとは、武田に被ってしまうとダメなんで早めに出ました」
  阿竹智史は叩かれ後手を踏んだが、内を追い上げる展開からしぶとく3着に入った。
  「ゴチャ付いてたし、別線に全て行かれて内に詰まってしまった。内が重たくて遅れていく一方だったけど、何とか3着に入れたね」


<11R>
成田和也選手
成田和也選手
   新田祐大が後ろ攻めからカマシ先行で主導権を握る。番手は初手から競り合いとなったが、踏み出し勝負で外の成田和也(写真)が死守して新田を追走。ゴール寸前で新田を差し切った。
  「今日は作戦としてはあんな感じでした。たとえ内でも新田君はダッシュが良いんで大丈夫だと。今日は新田が走りやすいように行ってくれればと思ってたし、番手を取り切ることに集中してました。今日も新田が頑張ってくれましたね」
  新田祐大は「今日は先行屋がいなかったんで」と、余裕の表情を見せる。「後ろが成田さんでないと自分も残りにくくなってしまうんでね。でも、成田さんは負けることはないと思ってたんで、自分のタイミングで行けば大丈夫だと思っていた。踏んだ感じは良かったです」
  阿部康雄は福島勢をしっかり追走し3着に入った。
  「ダッシュが良いし離れたらいけないから、ハンドルを強く握ってました。おかげで手首が痛くなったよ(笑)。最後は一杯一杯でした」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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