『取手競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:9月28日
取手競輪開設57周年記念「水戸黄門賞」は二日目を迎えた。今日は昨日の特選3個レースを勝ち上がった9名による優秀戦「助さん格さん賞」をメインに、明日の準決進出を賭けた二次予選6個レースなどで熱戦が繰り広げられた。
明日も場内では先着2000名様に「ウエットティッシュ」をプレゼント。また、ケイリンアイドルユニット「LOVE9」が取手競輪場に初登場します。是非、本場に足を運び生の迫力あるレースをお楽しみ下さい。
<5R>
和田誠吾選手
5レース二次予選Bは旭(啓介)のホームカマシを、
菅原晃
がバックまくりで快勝する。
「旭君は自分と同じタイプだし、二車なら出させてからと思っていました。近畿勢の切り替えも頭に入っていたし、後ろは競りでも和田(誠吾)さんは力あるし信頼して落ち着いて仕掛けられました」
2着に続いた
和田誠吾(写真)
も「2番(宮澤晃)は関東の選手で良く解らなかったが、初手から競りに来るとは…。流れの中なら仕方ないけどね。久しぶりに目標があったし、少し熱くなりましたよ。でも何とか堪えて準決に進めてホッとしました」と安堵の表情を浮かべる。
まくられた
旭啓介
は「少し疲れが残っていて掛かり切らないうちに、バックではまくって下さいの展開になってしまった。また気を取り直して頑張ります」。
<6R>
山本健也選手
6レース二次予選は打鐘から主導権を握った
山本健也(写真)
がレースを支配し2着で準決Bに進出する。 「出てからはスピードも乗って良い感じで駆けられました。でも後ろで仕事をしてくれた川口(満宏)さんに迷惑を掛けてしまい申し訳なかったですね」
1着は2センターから内から斬り込んだ
渡部一之
が番手の川口を掬い鋭く抜け出した。
「切り替えてから川口さんのコース取りを見極めて、巧く内に入れましたね。ここへ来る前は間隔も空き疲れを取りながら練習もできたので調子は悪くないです」
3着入線の
棟方次郎
は「一旦離れて前の川口さんに迷惑を掛けているので、素直には喜べません」と終始うつむき加減で恐縮していた。
<7R>
伊藤一貴選手
7レースの二次予選Bはホームで山崎岳志を叩いて松本一成がペースをつかみ、中団から
伊藤一貴(写真)
がまくり強襲で大外を抜け出した。
「前の上方(啓次)さんが競り負けたので、3角から踏んだが良く伸びましたね。脚の感じは悪くないし調子の方も良いと思います。準決A進出は久しぶりですね」
先行で粘った
松本一成
は「脚の状態はそれ程良いとは思わないが、今日はマイペースで駆けられたのが良かった。連日主導権を握れているし、自分の競走は出来ていると思います」。
地元の上方に競り勝ち番手を奪い、3着を確保した
鷲見逸喜
は「ラインの目標がなかったから仕方ないですね。地元に失礼のないように外から行きましたが、何とか勝ち上がれて良かった」
<8R>
北津留翼選手
8レース二次予選Aは打鐘カマシの中山健に村本大輔、坂上樹大が切り替え続くも、八番手から
北津留翼(写真)
が豪快なバックまくりで後続を千切る圧勝。
「今日はハンドルを少し上げて大ギヤ用にセッティングに替えました。本当は1センターから仕掛けたかったが、タイミングを図って行きました。先行で勝った訳じゃないのでレース内容は良くないです。でも脚の方は良い感じで問題ないですね」
直線伸びて2着を確保した
山田敦也
は「前で頑張ってくれた地元勢のお陰です。村本(大輔)さんも番手から出ていたし、松田(優一)君も止まった感じだったので、あとは前に踏むだけですからね。それにしても北津留君の強さは半端じゃないですね」と脱帽の様子だった。
4着を確保した
村本大輔
は「ラインの目標がなかったので、気持ちは北津留君のハコ狙いが6~7割だったけど、中山君が行ったのでとにかく前々に居ようと切り替えました。今日のレースで今後、中山君と一緒なら付けるケースも出てくるかもしれないね」と中山の行きっぷりを評価していた。
<9R>
9レース二次予選Aはホームから主導権を握った
志村太賀
が有利に逃げ切った。
「後ろ(木村貴宏)が仕事をしてくれたし、出てからはペースで駆けられました。意識して尻で踏むフォームも、徐々に良くなっている感じがします。準決A進出は久しぶりです」
俊敏な切り替えで2着に強襲した
望月裕一郎
は「今までビバロのフレームを使用していたので、今回は借り物なんです。昨日が悪かったんでセッティングを変えたら今日は良い感じでしたね。調子の方は引き続いて良いし、車の伸びにも満足しています」
人気を背負った
木村貴宏
は番手回りも4着で準決Bへ。引き揚げてくるなり、「脚がないな~。赤井(学)さんのまくりを止めたけど、バック向かい風で前との口が空いてしまった。坂巻(正巳)さんと三人で決めるつもりだったけど残念です」
動向が注目された
伊藤正樹
は「一旦インを斬ったけど、今日は展開がすべてでした。スタートで前が取れていれば組み立ても変わり、もっと違った結果になったと思う」
<10R>
武田豊樹選手
二次予選最後の10レースは
武田豊樹(写真)
が堂々の逃げ切り勝ちでファンの期待に応えた。
「昨日もまくられたけど調子は良かったですよ。昨日は佐々木(則幸)君が強かったけど、バックまではまくられていないし5着でしょう。三宅(伸)さんがインを斬ってくれたし、今日の方が掛かりは良かったと思う。十文字(貴信)君とワン・ツーが一番良かったけど仕方ないですね。二日間の走りには満足しているし、また明日から頑張る」と気を引き締めていた。
三宅伸(写真)
が中団から直線鋭く伸びて2着に届く。
「今日は展開が読めなかったし、前々に居ようとインを斬りました。武田さんが来るのが遅かったら粘るしかないが、地元には競りたくなかったし早く来てくれないかな~と思っていました。中団を確保できれば何とかなるからね」
3着入線の
白戸淳太郎
は「武田さんが掛かり切る前に追い上げようと思っていたので、ホームではまだ踏まないでくれと願っていました(笑)。バックでは追い付くと思ったが、武田さんの掛かりが良く脚が一杯になってしまった。でも3着に入れたし調子は悪くないですね」
<11R>
新田康仁選手
メインの11レース「助さん格さん賞」は落車のアクシデントもあったが、永井清史の先行を三番手に入った
新田康仁(写真)
がまくり快勝する。
「先行する気持ちもあったので叩こうと思い前々に踏んだら、ホームでいい位置(三番手)に入れました。仕掛けたのは1センター辺りだが、体が自然に反応しているし状態は問題ないです」と好調ぶりをアピール。
2着に流れ込んだ
神山雄一郎
も「直線では全然差せる気がしなかったし、新田君は本当に強かったです」と新田の仕上がりに太鼓判を押す。
一方、果敢に主導権を奪った
永井清史
は「ホームで新田さんの追い上げが見えたし、三番手に入ったのも確認して流す所がなかった。もう一人自分達のラインが居ればね…。踏んだ感じは昨日より良かったと思います」
永井の番手で絶好態勢となった
山口幸二
が3着。
「永井はいいスピードだったし昨日より強かったよ。でも真後ろからまくられては止められないしね。新田君も本当に強いね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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