『取手競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:9月26日


 取手競輪場開設58周年記念「水戸黄門賞」が明日27日から4日間に渡って開催される。地元の武田豊樹を筆頭に、一宮オールスターを制した伏見俊昭や小嶋敬二、新田康仁ら豪華メンバーがそろい、熾烈なV争いが繰り広げられる。
 開催中はファンサービス、イベントが盛りだくさん。初日の明日は先着2000名様にオリジナルウェットティッシュをプレゼント。場内では伊藤克信&吉井秀仁氏によるレース予想会(3、7、9R終了後)、地元選手のトークショー&レーサースピードチャレンジ(誰でも参加自由8R終了後)などが予定されています。ぜひ、本場まで足をお運びください。


<1R>
川口直人選手
川口直人選手
   オープニングレースは川口直人(写真)の動向に注目してみた。前回の奈良は準決勝で落車したが、最終日まで走り切った。
  「前回の落車の影響は思ったよりなく、体も自転車も平気でしたね。今回はここに向けて練習をやってきましたので、いいレースが出来ればいいですね。取手は走りやすくて好きなバンクです」


<2R>
 2レースの鷲田佳史は8月福井の初日に落車負傷。復帰戦の前回奈良は散々な成績に終わった。
  「奈良から2週間ほど空いていたので、地元の福井でしっかり練習はしてきました。感じは良かったけど、競走になると若干の不安はありますね」


<3R>
 3レースの富澤勝行は追加での参戦。状態面に少し不安が残る。
  「前回の豊橋が終わってから腰痛が出てしまい、3日間くらい練習を休みました。ちょうど練習を再開した時にここの追加を受けましたが、たぶん大丈夫でしょう。記念は点数が高いので少しでも上のレースに勝ち上がりたいですね。明日は上手く流れに乗っていい位置を取りたい」


<5R>
 5レースの大井浩平は今期S級に初昇格したが、予選クラスでは安定した走りを披露している。
  「記念は初めてですが特に意識はしていません。いつも通りの競走が出来れば初日は行けそうな感じがします」


<6R>
朝倉佳弘選手
朝倉佳弘選手竹田和幸選手
竹田和幸選手
   6レースからは選抜競走。石川雅望と初連係になる朝倉佳弘(写真)は気合が入っている。
  「同じ競走を走った事はありますが、連係は初めてですね。石川君の競走は何回も見ているし、離れない様に気をつけます。前回は失格してしまったし、反省点も見つかりました。これからは小さい動きで、前をしっかりガードしていけるようにしたい。今回は筋力的にも練習的にも一番良い状態ですね」
前走の奈良で落車した石川雅望は調子が心配されたが、不安はないと言い切る。
「ケガはたいしたことがなく、いつも通りしっかり練習できました。今回も4日間先行主体で頑張ります」
  8月富山で2日間、石川と対戦した竹田和幸(写真)は「初日は二分戦で上手く駆けたのですが、まくられてしまって…。準決勝は石川君に突っ張られてしまい9着になってしまいました。今回はスキがあれば先行しますが、無理には行かないですね。取手バンクは毎回1着を取れていたと思うし、相性は良いと思います」。


<7R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
    7レースには地元期待の牛山貴広(写真)が登場する。
  「前回の川崎は力負けです。この地元記念を目標にしっかりやってきたので、その成果が出てくれればいいんですけどね。初日は先行で頑張りたいです」
  牛山を目標にできる志村勇二にもチャンスはありそう。
  「牛山君とは前にF1で連係して決勝に乗れたし、相性は良いですね。調子の方はまあまあかな」
  別線の及川裕奨は大敗が目立つ近況だ。
  「前回の富山が終わった後はいいペースで練習できました。取手は相性が良くないですが、今回は北日本勢が少ないので、4日間頑張ります」


<8R>
8レースの松田優一はしばらく勝ち星から遠ざかっている。この地元記念で流れを変えたい。
  「去年の地元記念はあまりいい成績が残せなかったので、今年は何とかいい成績を残したいですね。オールスターの後はここに向けてしっかりやってきたので調子は徐々に良くなってきてると思います」
小埜正義は前回の青森記念で連勝で準決勝Aに進出するなど大活躍した。
「青森記念の連勝は後ろの人が仕事してくれたし、本当にたまたまですよ。青森が終わって次の日に追加をもらったので、疲れがちょっと心配だけど大丈夫でしょう。土浦に小学校の時まで住んでいたので、ここは準地元みたいなもの。思い入れもあるし、しっかり頑張りますよ」


<9R>
加藤慎平選手
加藤慎平選手
   9レースからは特選競走3個レース。小嶋敬二―加藤慎平(写真)の中部コンビに人気が集まりそうだ。
  「G1明けだったので、疲れを取ってしっかりやってきました。明日は前に全てお任せです。多過ぎて何回連係したか分かりませんけど、百戦錬磨の小嶋さんに離れない様にしっかり付いて行きたいです」
  桐山敬太郎は前回のオールスターで2連対とまずまずの動きを見せた。
  「新田(康仁)さんに前を任されたので自分のできる範囲内で頑張りたいです。番手まくりを打たれても何も得られないし、このメンバーで少しでも良い着を取って自信を付けたいですね。先行基本に何でもしていきたいです」
  後ろに地元勢が付く飯野祐太は「普通に練習は出来てますし、状態は悪くないと思います。記念の優参は奈良だけなので、決勝に乗りたいですね。木村(貴宏)さんとはたぶん1回連係があります」。


<10R>
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   地元の向日町記念を制した稲垣裕之が取手バンク初登場。
  「前回のオールスターは疲れが溜まっていましたね。今回はだいぶゆっくり出来ましたよ。取手バンクは初めてなので楽しみです。油断せず上手く見極めて頑張りたいです」と意気込んでいた。
  稲垣と連係する市田佳寿浩(写真)は「オールスターが終わってから気持ちを切り替えて練習をしてきたのでヤバイ状態ではないと思います。明日は何度も連係している稲垣君に任せます」
  菅田壱道は8月小田原記念で決勝進出。前回のびわこでも準Vと勢いに乗っている。
  「前走のびわこの開催中に追加が入りました。特に変わった事はしてないけど調子はいいですね」と不安を感じさせない表情だった。


<11R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手松尾淳選手
松尾淳選手
   最終11レースは今シリーズの主役を務める武田豊樹に期待が集まる。前回のオールスターは準決勝4着で惜しくも決勝進出を逃した。
  「準決勝は力勝負をした結果だから納得しているけど、もうちょっと厳しく攻めても良かったかな。その後は軽めの練習で、疲れは取ってきました。今回は地元で有利に戦えるし、しっかり頑張ります」
  オールスターで念願の700勝を達成した神山雄一郎(写真)は余裕の表情でインタビューに応える。
  「準決勝で700勝を達成できたので気分的には楽になりました。自分では特別なことではないと思ってたけど、周囲から言われて頑張ったんだなと思いました。今回は武田君とは一緒に練習はしてないけど、しっかり疲れは取ってきました」
  機動型がそろったが、積極性では松尾淳(写真)が一番だろう。
  「練習でモガキを中心にしたら四日市記念、オールスターと手応えが出てきた。前回の当所では連日9着だったので、流れを変えたいですね」
  濱田浩司は大ギアを武器に、競走得点を上げている。
  「大ギアを踏んでも大丈夫なように、なるべく疲れを残さないようにしています。青森記念の初日も押さえて駆けたのですが、最終日の方が手応えがありました。前々に攻めれば仕掛けるチャンスが出てくるだろうし、後手踏まないように頑張ります」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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