『取手競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:5月21日


 取手競輪場開設60周年記念「水戸黄門賞」が明日22日から4日間に渡って開催される。地元のエース武田豊樹の欠場で乱戦ムードだが、輪界トップクラスのスピード誇る伏見俊昭に成田和也、ベテランの神山雄一郎、山田裕仁ら実力者がそろった。熾烈なV争いが予想される。
  開催中はファンサービス、イベントが盛りだくさん。初日の明日は、先着入場者1,500名様にオリジナルミニタオルのプレゼント。場内では、伊藤克信氏と工藤元司郎氏による予想会(3、5、9R終了後)や、地元選手によるイベントなどが予定されています。また、第53回オールスター競輪のファン投票も行っております。ぜひ、本場まで足をお運びください。


<1R>
 小谷田公則は4月西武園記念で3連対。その後も好走が続いている。
  「走りすぎてやや疲れがあるけど、暖かくなってきて、調子も良くなっている。朝イチのレースはちょっと苦手かも。平原(輝弥)さんはA級時代に何度も対戦して、勝ったり負けたりしてます。やりがいがある相手だし頑張って勝ち上がりたい」


<2R>
片岡迪之選手
片岡迪之選手
   片岡迪之(写真)は安部貴之との対戦に闘志を燃やしている。
  「調子はいつも通りだと思います。街道練習で乗り込んできた。安部君には川崎でやられたので、何とか借りを返したい」とリベンジを誓う。
  安部貴之も同じレースを振り返った。
  「あの時は展開がよくてまくれたけど、片岡君は強いですから。何とか負けないように、走りますよ。全プロの後はいつも通りの練習をしてきた。状態は走ってみないと何ともいえないけど、硬くならないように、余裕をもって走りたい」


<3R>
 坂本昌宏はしばらく勝ち星から遠ざかっているが、ここ3場所で2着3回と調子を上げてきた。
  「冬は平に冬季移動して練習していました。山崎(芳仁)さんや従兄弟の(坂本)貴史たちと練習しました。強い人たちと練習できて刺激を受けたし、結果も少しずつ出てきている。レースの間隔もいい具合に空いていて、今回もいい走りが出来そうです」


<4R>
須賀和彦選手
須賀和彦選手
   4レースには地元勢の先陣を切って須賀和彦(写真)と廣瀬裕道が出走する。前を任された須賀は、「いつも通りの練習が出来ました。地元記念は勝ちたいけど、気負ってもいい結果はでないので、平常心で臨みます。地元勢で開催を盛り上げるためにも、廣瀬さんとワンツーが決まるように走ります」と落ち着いた様子だった。


<5R>
今井裕介選手
今井裕介選手
   今井裕介(写真)は長期欠場の後、前回の静岡を経て地元記念に臨む。
  「欠場は背中の針治療が失敗して、入院することになってしまったんです。練習では上手く乗れている感覚があったんですが、静岡で実際に走ってみたらレースは別物でした。だけど、1場所走ったことで、今の状態を確かめられたし、なんとか予選を突破したいです」


<6R>
 ここからは選抜レース。菅田和宏は前走の前橋で優参といい流れで取手に乗り込んできた。
  「取手は2月にF1戦で決勝に乗っているし、いいイメージ。前橋から1週間空いて練習もうまく出来たし、相性がいいバンクの記念だから楽しみです」
  橋爪亮は成績をやや落とし気味で、状態が気になる。
  「取手は何度か走っています。印象は悪くない。風があって重いですけど、それは皆同じですから。前の2場所は、出来たての新フレームを試してました。結果は散々。今回からはそれまでのフレームに戻したし、前の2場所は参考外で。今回は大丈夫だと思います」


<7R>
田中孝彦選手
田中孝彦選手
   田中孝彦(写真)はここのところ毎場所のように連対するなど、確実にパワーアップしている。
  「普通に練習して調整してきました。取手は走りやすいイメージがあります。柴田(洋輔)さんには一宮でまくられて大敗してますが、あの時は自分が最悪の状態だったので。調子が良くなった今なら大丈夫だと思います。連係する藤田(和彦)さんとは相性がいいし、楽しみですね」
  柴田洋輔は前走の前橋で失格。気持ちを新たに今シリーズに挑む。
  「失格は正直少しだけヘコみました。その分は走りで取り戻したいです。取手は昨年の共同杯以来ですけど、あの時は病み上がりで、走るだけで精一杯でした。点数をこれ以上落としたくないし、チャンスを狙って仕掛けていきます」


<8R>
 野田源一は通算200勝まであと1勝。総力戦で勝機を見出す。
  「全プロの後は1日休んであとはしっかり練習してました。疲れは無いし、今日もマッサージを受けて明日に備えます。全プロで親王牌の権利が取れて、気分が楽になった。この開催で200勝を達成できるように頑張ります」
  地元の松田優一は追加を受けての参戦。
  「雨が降っていて休んだ時に追加が来たので、ちょうど良かったです。取手記念は勝ち上がれてるイメージが強い。勝ち上がりのチャンスはあると思うし、明日は古屋(琢晶)君に前を任せます。ラインで決まるように、頑張ります」


<9R>
成田和也選手
成田和也選手
   ここからは特選。成田和也(写真)は昨年10月に当所で行われた共同杯で決勝2着の成績を残している。
  「全プロの疲れが少しだけあるかも。練習はあまり疲れないように調整してきたつもり。取手バンクは共同杯で結果が出せているし、イメージはいいです。世界選の合宿でピストにあまり乗ってなかったけど、その辺は問題ないと思いますよ」
  井上昌己はダービーで優参、その後は高知記念、全プロでも勝ち星を挙げ、調子を戻している。
  「ワガママを言って(中川)誠一郎に番手を回ってもらった。今はもう少し自力で走りたいし、そういう脚をつくっているので。僕が彼の前を走るのはYGP以来2回目。全プロの後は雨だったのでローラー中心かな。調子は悪くないです」
  F1戦で絶好調だった金子貴志は全プロでの大敗を悔しがった。
  「完全に自分の調整ミスでした。それまでが良かっただけに残念でしようがない。疲れは無いけど調子は分からない。走りながら戻していければと思ってます」


<10R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
   地元の牛山貴広(写真)は相変わらずの先行力を見せている。武田豊樹の欠場により、牛山にかかる期待は大きくなった。
  「自分は全プロに出てないので、その分他の人よりはうまく調整できていると思う。仕上がりはいいです。明日のメンバーは先行しやすいですね。持ち味を十分に発揮できると思う。武田さんがいないし、何としても決勝までは勝ち進みたい」
  十文字貴信は絶好の目標を得た。
  「牛山君とは何度も連係してるし、いつも走りを見てますから安心して任せます。もちろんここに向けて仕上げてきたし、絶好調ですよ」
  新田康仁はSSシリーズの前座戦で注目を集めた地元F1で優勝と復調気配だ。
  「暖かくなってきたし、ここから状態が上がってくればいいですね。取手は勝ててるようですが、あまりイメージはないかな。全プロの後は調整程度です。良し悪しは走ってみてとしか言えない。あと2勝で300勝だし、今節で達成できるように頑張ります」
  石丸寛之は、ケガから復帰するも大敗が続いている。
  「今節は前で動くために来た。練習ではうまく乗れているけど、2、3日前に体調を崩してしまった。乗っている感じとしては、脚に問題ないし、ここでひとつきっかけをつかみたい」


<11R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   伏見俊昭はSSシリーズ、全プロ記念競輪と初日を1着で突破。輪界トップクラスのスピードで今節も人気を集めそうだ。
  「全プロのあとは疲れが抜けるような調整をしてきた。今節は4日間とも自力になるだろうし、その覚悟はしてきた。難しいレースが続くけど、それを楽しみながら、なんとか気持ちで決勝まで勝ち進みたい」
  神山雄一郎(写真)は西武園記念、SSシリーズで優参と、本来のリズムを取り戻してきた。
  「全プロからは中4日だけど、実際は1日しか乗れなかった。武田(豊樹)の欠場は残念だけど、自分の状態は上がってきているし、ここでしっかりと結果を残したい。明日は伏見君にしっかり付いていきます」
  小川勇介は好調をキープ。平塚記念で2勝を挙げた後は、熊本SでS級2度目の優勝を飾っている。
  「明日は自分のラインが一番長いし、それを生かした走りが出来ればいいですね。調子がいいし、それを断ち切らないように仕掛けたい。取手は初出走ですけど、全く気にしてません。指定練習で走れば大丈夫だと思います」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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