『取手競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:5月22日


 取手競輪開設60周年記念「水戸黄門賞」が本日(22日)から開幕。特選3個レースをメインに、激戦が展開された。特選競走は波乱が続き、明日の優秀競走「助さん格さん賞」にはS級S班からは唯一、成田和也のみの出走となった。その反面、二次予選には好メンバーがそろい激戦が予想されます。
  また、 明日も場内ではファンサービス、イベントが盛りだくさん。先着1500名様にスピードくじを配布、600名に素敵な賞品が当たります。また、場内では「安田大サーカス」お笑いステージや、安田大サーカス団長とガールズケイリン石井寛子選手とのトークショーなど様々なイベントが予定されております。是非、本場にて白熱のレースとともにお楽しみください。


<1R>
小谷田公則選手
小谷田公則選手
   オープニングレースは平原輝弥と梅澤謙芝が先手を争うと、隊列が短くなったところを小谷田公則(写真)がまくって快勝、ライン3車で1番人気に応えた。
  「展開が向いたのが一番です。常川さんにブロックされると思って外側をまくったし、その辺を冷静に考えられていた。スピードが乗ってからは踏めているし、3人で決まって良かったです」
  追走の松井一良は小谷田を絶賛。
  「全てお任せでした。展開もあったけど、今日は小谷田君がうまくて強かった。あのスピードは抜けないよ」


<2R>
 片岡迪之を突っ張って安部貴之が先行。松本雅彦が最終的に安部の番手を奪い、ゴール前で交わした。
  「1車ずつうまく追い上げることが出来た。身体がうまく反応できているし、状態はいいと思う。1月に失格してるし、点数を取りたかった。この1着は大きいです。」
  先行した安部貴之は粘って2着に。
  「片岡君は強いし、引いたら何も出来なくなると思って突っ張った。行ける所から目一杯踏みました。最後に抜かれたのは仕方ないけど、勝ちあがれてよかったです」


<3R>
山本健也選手
山本健也選手
   坂本昌宏が押さえて先行。山本健也(写真)は7番手から早めに巻き返して勝利をおさめた。
  「仕掛けてからは行けると思った。練習の感じがレースでも出せているしいい状態です。学校に入る前にお世話になった取手バンクで勝ててよかった」
  林巨人が山本追走の大網俊昭をドカして番手を奪い、2着に入った。
  「山本さんが後方になった時点で、その番手を奪うと決めた。照準を合わせて、それがうまくいった。最後も抜くつもりだったけど踏み直されました。今やれることを精一杯やった結果だし、今日の結果には満足してます」


<4R>
 地元勢が先行して、中団には須藤誠が入る。辻力は7番手に置かれるも最終2角から仕掛けて豪快にまくり切った。
  「7番手から目一杯踏みました。自分の生命線のまくりで勝てて気分がいい。全プロの後は疲れを取ることに専念してたし、それがうまくいったと思う。勢いに乗って明日も頑張ります」
  先行した須賀和彦は廣瀬裕道に交わされるも3着に粘った。
  「昨日は地元記念だけど平常心で行きますとか言ってたけど、めちゃくちゃ緊張しました。予選を突破できたことは嬉しい。あまりカカらなかったけど、その中での3着は自信になる。明日も勝ちあがれるように、頑張ります」


<5R>
 先行する今井裕介の番手で松村友和がイン粘り。もつれた所を山田和巧が追い上げて今井の番手を奪い、直線で交わした。
  「昨日、石丸(寛之)さんに相談してギアを上げたのが正解だった。うまく追い上げられた。松村君のイン粘りもあると思って後ろで待って仕掛けた。廣田(一成)さんと一緒に決められなかったのは残念です」
  先行した今井裕介は粘って3着に。
  「長欠後の中では最高の先行ができた。レースを重ねるごとに徐々に良くなっている。予選突破に満足せず、明日が一番の勝負所なので、集中して臨みたい」


<6R>
服部克久選手
服部克久選手
   菅田和宏と橋爪亮が先行争い。後方で脚溜めた服部克久がまくると、番手の中村良二がゴール前で交わした。
  「服部君が以前連係した時の失敗を取り戻すような仕掛けをしてくれた。自分は付いて行っただけです。練習でも感じがよかったし、日ごとに良くなると思いますよ」
  まくって2着に残った服部克久(写真)は明るい表情でレースを振り返る。
  「橋爪君がスピードに乗る前に行かないとと思って仕掛けた。橋爪君や菅田君にはいつも負けてばっかりだったし、今日は嬉しい2着です。久留米の補充を走ってから感じが良くなっているので、明日も楽しみです」
  池田智毅は北川紋部を追ってゴール前伸びて3着に。
  「本来は服部君が仕掛けた時にその後ろに切り替えなければいけないんですが。今日はうまく紋部を追えた。疲れは多少あるけれど、直線で前を抜けている訳だし、悪くはないと思います」


<7R>
 打鐘前に後方で室井健一と城戸崎隆史が落車するアクシデントが発生し、まだペースが上がらないうちから7車によるレースとなった。主導権は田中孝彦-藤田和彦の南関勢が握ったが、この後位を確保した柴田洋輔がまくりで仕留めると、埼京ラインの3番手を回っていた台和紀が、外々を踏んで勝利を収めた。
 「勝ち上がりの1着は久々です。いいスピードで踏めました。走る前からリラックス出来ていて、気持ち楽に走れた。身体も軽いし、余裕もありましたよ」
 高田晃裕は宮越孝治の後位から伸びて2着に。
  「踏み直しも良かったし、流れの中で身体が反応できている。このメンバーで2着は出来すぎですよ」
 最終バックから仕掛けた柴田洋輔は、まくり切るも末脚が甘く3着。
  「余裕が無くて早め早めの仕掛けになっている。もっと冷静になってまくり追い込み気味の仕掛けなら1着があったかもしれません。一昨日の夜遅くまでセッティングを出したんですが、今ひとつ出が悪い。もう少し修正してみます」


<8R>
小橋秀幸選手
小橋秀幸選手
   前々に踏んだ小橋秀幸(写真)が、カマシた古屋琢晶の番手にはまり、直線で抜け出した。
  「一度斬って、古屋君の仕掛けを待った。古屋君が1車だったし、うまく飛び付けた。練習が出来ていないんで状態はよくないとは思うんですけど、作戦で勝てました」
  古屋の番手勝負を選択した北野武史は光岡義洋に交されるも3着に残った。
  「今日はやりたいこと(番手勝負)が出来た訳だし、内容には満足してます。勝負が長引いて追い上げるのに時間も脚も使ってしまった」
  先行した古屋琢晶は末を欠き4着に。
  「落車が続いてて万全じゃないけど、その中で自分でレースを作れているのでその点は良かった。思ったより粘れなかったけど、その辺を修正して、また明日のレースに臨みます」


<9R>
金子貴志選手
金子貴志選手
   一気にカマシた金子貴志(写真)がそのまま押し切って節目の300勝を達成した。
  「山田さんが取った位置から勝負しようと思ってました。全プロが悪くて心配してたけど、1勝出来てよかった。脚の感じもいいし、1着は何よりも薬になる」
  成田和也は金子の仕掛けに併せて踏み出し、山田裕仁から番手を奪うも交わせず2着に。
  「厳しい流れの中で身体は動いていた。併走した時は無理しちゃいけないと思って少し躊躇してしまった。難しいレースだったけど、それでも最後は交わせないといけませんよね」
  自力勝負を選択した井上昌己だったが、後方で何も出来ずに着外に終わった。
  「(中川)誠一郎に無理言って前を回ったのに、申し訳ないし情けない。また明日から仕切りなおします」


<10R>
稲村好将選手
稲村好将選手
   最終2センターで十文字貴信と石丸寛之が落車のアクシデント。1着通過は渡邉晴智だったが、落車の原因となり失格。落車を避けて直線で伸びた稲村好将(写真)が繰り上がって1着に。
  「十文字さんが行かないほうへ行こうと思った結果巻き込まれずに済んだ。山おろしの形になってよく伸びたと思う。最終ホーム9番手でも慌てずに余裕があった。状態は絶好調です。来る前に兄貴(成浩)に太鼓判を押されましたし。今の状態なら奈良記念決勝で失格のリベンジが出来るかもしれないです」
  まくった牛山貴広は2着に入った。
  「外を踏まされて厳しかった。ほとんど先行してるから、外で当たられるのに慣れていなくて少し戸惑った。踏み出した感じは良かったし、明日こそ先行したい」
  先行した新田康仁は惜しくも4着に。
  「誰が見ても牛山君が先行の番組だけど、すんなり駆けさせたくはなかったし、自分が先行してやろうと思ってた。配分が詰まってて大変だけど、レースでうまく調整できればと思ってます。残り3日間も動いて行きますよ」


<11R>
小川勇介選手
小川勇介選手
   岡村潤が突っ張ると、番手にハマった小川勇介(写真)が冷静にまくって勝利した。
  「伏見さんに人気が集中してたし、どうにかして勝ってやろうと思ってた。岡村さんの突っ張りも頭にあったし、ラインの長さを生かして前々に攻めた結果です。脚の状態は引き続きいいですよ」
  岡村潤は、小川にまくられはしたものの2着に入る。
  「自分の仕掛けが中途半端で後ろに迷惑を掛けてしまった。深澤さんが伏見さんを止めてくれたから自分が2着なんですよね。状態はいいので、明日はきっちり走りたいです」
  紫原政文は深澤伸介が牽制した内を突いて3着に伸びた。
  「タテの脚はまだまだ健在ですよ。内が空いたら行こうと思ってたし、うまく伸びた。岡村君の俊敏な動きは警戒してたんだけど、小川君との連係が切れたのが悔やまれる」
  伏見俊昭は自力でまくり出るも、深澤の抵抗にあって着外に沈んだ。
  「自分のタイミングで仕掛けられているんですけど。ああいう展開になっては仕方ない。全プロの疲れもないし、ちゃんと踏めている。また明日から仕切り直しです」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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