『取手競輪開設65周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:6月7日
 取手競輪場を舞台に開設65周年記念「水戸黄門賞(G3)」はシリーズ2日目を終了。地元勢は初日の杉本正隆に続き、2日目も吉澤純平が失格。流れが悪かったが、メーンの「助さん格さん賞」は武田豊樹が快勝。連勝で準決勝へ弾みをつけた。明日はいよいよ準決勝。ベストナインを巡って熾烈な戦いが繰り広げられる。
 場内ではファンサービスやイベントも盛りだくさん。開催中4日間を通して、入場者先着プレゼントを進呈。明日8日は先着1,000名様に茨城銘菓「黄門漫遊」が配布されます。また加藤慎平選手トークショー(7R、9R終了後)や、吉井秀仁氏予想会(3R、6R、10R終了後)などイベントも多数予定されております。ぜひ、本場へ足をお運びください。
<6R>
勝瀬卓也選手
勝瀬卓也選手
 二次予選最初のレースを制したのは勝瀬卓也(写真)だった。赤板から栗山俊介と久米康平で激しい踏み合いに。後方からまくった田中晴基は不発に終わったが、切り替え策から鋭く追い込んだ。
 「踏み合いになるのは分かってました。(田中)晴基が頑張ってくれましたね。あそこまで行ってくれたので、そこからうまく立ち回れました。1着が取れているので、調子は悪くないですね。明日も何とか戦えそうです」
 前との連結を外してしまった柳詰正宏だが、態勢を立て直して2着に突っ込んだ。
 「(打鐘過ぎに)有賀(高士)さんに来られてしまったので、そこは冷静に下げました。油断してましたね。でも、そこから自分は脚を回している感じで余裕はありました。ペースが上がって最後はみんな止まってましたから。感じはずっといいですね」
 久米康平の後位から中村一将の番手まくりにスイッチした小野俊之が3着に入った。
 「久米君が頑張ってくれた。バックからは(内が)がら空きだったので、申しわけないけどいかせてもらった。余裕はあったし、徐々に良くなっている」

<7R>
山田久徳選手
山田久徳選手
 山田久徳が地元コンビの前に立ちはだかった。小林則之が赤板で斬った上を1センターから飛び出して先頭に立つと、巻き返しを狙った鈴木謙太郎のカマシを封じて最終バックへ。脚をためていた小林の絶好のまくり頃かと思われたが、山田は軽快に踏み直して粘り込む。番手の金田健一郎がアタマかに、3番手の鈴木幸紀が直線で中を割り強襲。久々の勝利を喜ぶ鈴木幸は「内だけはすくわれないようにと、とにかく自分の仕事に徹してました。アタマを取れたのはたまたま(笑)。でも、最近やっと腰痛が治り、状態は上向きですね」。
 鈴木謙との約1周の踏み合いをしのいで逃げ粘った山田久徳(写真)は着以上の動きで準決に繋がる走りを披露。
 「踏む距離は長くなってしまったけど、先に(小林が)斬ってくれたので。一本棒にしてから駆けられたし、合わせ切れたので良かった。欲を言えば2着に粘りたかったけど悪くはないと思います」

<8R>
天田裕輝選手
天田裕輝選手
 打鐘で先行態勢に入った箱田優樹を伊藤裕貴が叩いて主導権を奪う。さらにホームから踏み込んだ天田裕輝(写真)が抜群のスピードで中部両者をひと飲み。そのまま後続を引き離して圧勝した。
 「タイミングを見て、いけるところからしっかりいこうと思ってました。ただ、後ろ(兵藤一也)と決まらなかったので。レースだからしょうがないんですけど。調整もできて、踏んだ感じも体の調子も上がってきています」
 まくられた伊藤裕貴だが、諦めずに踏み続けて2着に踏ん張った。
 「出切るのにちょっとペースでいきすぎました。天田さんがすごいスピードだったし、ちょっと脚が違いましたね。余裕がなかったです。(天田を)追いかけるレースになったので、展開が向きました」

<9R>
中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
 城幸弘が最終ホームからドカンとカマすも、その3番手を取ったのは中川誠一郎(写真)。海外遠征の疲れからか動きの重さを位置取りでしっかりとカバーして、2センターから鋭く追い込んで自身の誕生日に花を添えた。
 「自分で祝いました(笑)」と笑顔で引き揚げてきた中川だが、すぐさま表情を引き締めて続けた。
「やっぱり体が重い感じですね。だから今日は8番手ではマズイと思って。城君がワンテンポ待ってから仕掛けてくれたから助けられた感じ。明日はこのままじゃマズイので、アップでもう少し刺激を入れるように修正します」
 2着に逃げ粘った城幸弘は「中川さんが3番手に入ったのは分からなかったけど、走る前にあそこからいくと決めていたので、思い切って仕掛けたのが良かったと思う」。
 4角ハコ展開を生かせず伸びを欠いた佐藤悦夫は「城君のカマシに2車身くらい空いてしまってきつかった。最後は車間を空けたけど、もうそれでいっぱいに。脚は残っていませんでしたね」。

<10R>
芦澤辰弘選手
芦澤辰弘選手
 北川大五郎が打鐘から先行。中団を確保した吉澤純平が最終2コーナーからまくって1着で入線したが、押圧により失格。続いた芦澤辰弘(写真)が1着に繰り上がった。
 「吉澤さんが強かったの一言に尽きますね。ホームで音がなって(真船圭一郎の車体故障は)分かりました。紙一重なんですけどね。必死にやっているからこその結果だけど残念です。繰り上がりの1着は初めて。ワンツー決まっていたのに、喜べないですね」
 繰り上がった南関コンビがそろって準決勝に進出。人気の石井秀治は2着の結果に淡々とレースを振り返る。
 「レースは見えているし、しっかり対応はできていると思います。状態はあんまり良くないけど大丈夫でしょう。結果的にライン2人で準決に乗れたので良かった。あと2日間、集中して走ります」

<11R>
渡邉一成選手
渡邉一成選手
 スピード断然の渡邉一成(写真)が初日のうっ憤を晴らす豪快なカマシを敢行。ゴール前も軽快に踏み直して、決め脚鋭い成田和也を振り切って逃げ切り勝ち。200勝の節目を達成して断然の人気を背負っていた福島コンビでワンツーを決めた。前検日には疲れを口にしていた渡邉だったが、スピードの違いを示して二次予選を危なげなく突破した。
「初日を乗り越えられれば何とかなると思っていた。山田(義彦)君や田中(誠)君とからむのだけはいやだったし、力を出し切れるようにと思って走りました。勝利数は意識していないので。自分の走りをして勝ち上がっていければって思うし、勝つのは一番大事なところでいい」
 渡邉の後ろを回った成田和也は「最終バックでは渡邉君は回していた感じだし、余裕がありますよね。最後もしっかり踏み直されました。本当に強かった」と差し込みを許してもらえず2着まで。

<12R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
 「助さん格さん賞」は最終ホームで村上義弘が原田研太朗を叩いて主導権。このラインを追っていた武田豊樹(写真)が最終2コーナーから力強くまくって連勝を飾った。
 「一瞬、叩きにいこうかと思ったんですけどね。いかないとダメなんですけど、1着も狙わないといけないですから。稲川(翔)君も動きますからね。やっぱりレースは違います」
 稲川翔は武田マークの諸橋愛を外にどかして2着に追い込んだ。
 「緊張しました。武田さんを止めたかったけど、何ひとつできなかった。ちょっと不細工でした。でも、最後は踏めていた感じはありました」
 最終2センターから外を踏み込んだ単騎の山崎芳仁は3着に入るのが精いっぱいだった。
 「もつれてバックでいければ良かったんですけどね。でも、あそこでいっても村上さんに合わされていたと思います。あおりもあってダメでした。いい勉強になりました」
 主導権を握った村上義弘だが、最後はタレて4着に終わった。
 「昨日のこともあったので、前に前に踏もうと思いました。武田さんともがき合ったのはしんどかったですね。明日、山田(久徳)君には落ち着いて走ってほしいです」
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