『宇都宮競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 3日目編
配信日:5月19日
開設58周年の宇都宮記念競輪「ワンダーランドカップ争奪戦」も三日目を迎えて、最後の難関準決勝をメインに白熱したレースが展開された。激戦の結果、地元の神山雄一郎や、武田豊樹、渡辺晴智、後閑信一など主力が順当に勝ち上がり決勝に駒を進めた。
明日も先着3000名様に、みやかめファミリーぬいぐるみセットや、記念競輪特製クオカードなどが当たる抽選くじが配布される。また、女性限定200名に抽選券を配布し、1名に「高級ブランド品」をプレゼント。是非宇都宮競輪場に足を運び、生の迫力をお楽しみ下さい。
<6R>
6レース特選は、先行する引地正人ラインの4番手を確保した
大江美行
が3角手前から鮮やかにまくりを決めて快勝した。
「単騎だったので前々に行こうと思っていたらすんなりいい位置が取れて恵まれました。いつもはもっと下のレースで走っているので、このクラスで勝てたのが嬉しくて思わずガッツポーズが出ました」と満面の笑みを浮かべていた。
<7R>
7レース特選はバックでまくった山岸正教―藤野義高に3角で切り替えた
西田雅志
が鋭く差し切った。 「今日は思い通りの展開でしたね。バックで佐々木昭彦さんが離れているのが確認できたし、巧くスイッチできて4角からは目一杯踏み込めました」シリーズ初白星に満足そうだった。
<8R>
海野敦男選手
8レースの準決Cは先行藤田竜矢の後位が併走となり、後方から中を割った
海野敦男(写真)
が1着。
「バックでは最後方で、9着では明日選抜戦だと思って、一人でも拾おうと必死でした。2番(藤田竜矢)は抜いてないと思ったが、良く伸びてくれました。巧くコースも空いてくれたしね。記念の決勝進出は去年の向日町以来です」
逃げ切りかに、惜しくも2着で決勝進出を逸した
藤田竜矢
は「ホームで前を押さえた時に、まだ内側に誘導がいたのでそのまま出てしまった。浜田(浩司)さんが粘ったのは分かったので、もう少し蛇行気味に行けば良かったかな。その分だけ後ろも楽になったしまい、その差がゴール前で出た感じ。1着権利なので2着では天と地の差ですよ」と悔しい表情。
3着の
前反祐一郎
は「前の浜田君が競り勝った時点で最高の展開になったのに情けない。あまりの好展開で脚が三角に回ってしまった(苦笑)。あれで勝てないのではいつ勝てるか分からないね」と自嘲気味。
<9R>
武田豊樹選手
松岡貴久選手
9レースの準決Bは細切れ戦となったが、
武田豊樹(写真)
がホームから先行して堂々と逃げ切り勝ちを演じた。
「昨日は前の煽りもあって、まくりが不発に終わったからね。準決で逃げ切れないようでは、特別でも戦えないでしょう。宮杯に向けて五百走路を逃げ切れたのは大きいね。疲れはあるけど明日も頑張る」
一方、中近勢に前を任された
松岡貴久(写真)
は「武田さんを相手にまくりは通用しないと思い突っ張るつもりでしたが…。バックでは三番手に入ったが、慣れない位置で経験不足でした。8番(佐久間仙行)が外に張った時内へ入ろうかどうか迷ってしまいました」。
その松岡に乗り、直線伸びて2着の
伊藤保文
は「武田さんが来ても二車だと思っていた。今日は松岡君に前を任せていたし、脚に余裕がありました。記念の決勝進出は久しぶりです」。
僅かの差で決勝進出を逃した
矢口啓一郎
は「バックで後方に置かれてしまったが、自分なりには良く伸びたと思う。でも3着なので反省点はありますね」。
<10R>
後閑信一選手
北津留翼選手
10レースの準決Aは、戦前の予想通り、先行一車の北津留翼の後位が併走となりもつれ、後方で脚を溜めていた
後閑信一(写真)
がバックから仕掛けてまくり強襲を決めた。
「位置を主張する時はするけど、やはりタテの脚がないと話にならないね。前が競っていたし流れも見えていたから、4番(海田和裕)よりも先に仕掛けようと思った。掛かりも良く踏み出した瞬間に行けると手応えがありました」
一方、4着に沈んだ
北津留翼(写真)
は、スタートを取って前受けを選択したが、「結果論だけど後攻めの方が良かったかな…。でも風邪気味で思うように力が入らなかったし仕方ない。大塚(健一郎)さんに悪いことをしました」とうな垂れる。
2着で決勝進出を果たした
内藤宣彦
は「周回中は併走の後ろで、風も受けずに一番楽でしたね。最後は巧く後閑さんの後ろに切り替えられました。今回は自分でも車が良く伸びていると思うし、練習の成果が出ている感じ。記念の決勝は去年の西武園以来です」と連日の伸び脚に手応えを感じている様子。
<11R>
神山雄一郎選手
岩見潤選手
11レースは地元のエース
神山雄一郎(写真)
が、久々の3角まくりで快勝した。
「まくりは2年位出てなかったからね(苦笑)。前が踏み合っていたし、後ろに宗景(祐樹)が付いていたから前に踏まないとしょうがないでしょう。8番(東口善朋)がまくって来たのも確認できたし、レースも見えていた。でも、五百バンクで4角から先頭はキツイね」
しかし、宗景は神山を追えず、2センターで俊敏に神山に切り替えた
岩見潤(写真)
が2着で優参を決めた。
「東口君に任せていたけど、絶好のタイミングで仕掛けてくれたね。一瞬神山さんを交わせるかと思ったけど、さすがに脚が違ったね。脚の感じは悪くないし明日も楽しみ」
3着の
田川辰二
も「高木(竜司)君が前で頑張ってくれたお陰です。記念の決勝進出は二層制になってから初めてです」と笑顔。
↑ページTOPへ
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.