『開設59周年記念宇都宮競輪(GIII)レポート』 3日目編
配信日:5月19日
17日から開催されている宇都宮競輪開設59周年記念競輪「宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦」は3日目が終了。今日行われた準決勝戦競走では、神山雄一郎、武田豊樹、岡部芳幸、濱口高彰、小嶋敬二、手島慶介らの実力者たちが順当に勝ち上がりを決めた。9名のファイナリストが出そろい、明日いよいよ決勝戦が行われる。
明日も場内では豪華景品の当たるスピードくじの配布や、お子様限定の「お菓子セット」のプレゼント、伊藤克信氏による予想会や地元選手会主催によるトークショーなどが行われます。こちらの方もどうぞお楽しみに。
<8R>
小嶋敬二選手
8レースは準決勝戦C競走。
小嶋敬二(写真)
が後方六番手からケタ違いのスピードでまくりを決めて快勝し、横綱相撲を見せ付けた。
「どこから攻めることになっても、今日は勝たないといけないメンバー構成だし、そういうレース。まくりきれたけど、バック向かい風でもの凄くきつかったし、最後はフラフラでした」
主導権をにぎった小松剛之の番手から抜け出した
坂本勉
が2着に入線する。
「オッズを見たら小嶋と自分が一番人気だったけど、どうすればそういう展開になるかなってレース前にずっと考えてましたよ(苦笑)。結果的にはそのとおりになったけど、小松が頑張っていたからだよね」
手島達矢
は関東三番手の選択肢もあったが、小嶋敬二のハコ勝負に挑んだ。
「澤田さんを意識しすぎてしまい、前に踏み切れませんでした。結果的に全然勝負にはならなかったけど、良い勉強になりました」
<9R>
岡部芳幸選手
濱口高彰選手
9レースは準決勝B競走。
岡部芳幸(写真)
がバックで後方8番手に置かれる絶体絶命の展開となったが、三角まくりを決めて難をしのぎ、、濱口高彰と即席コンビでワンツーを決めた。
「岡村の仕掛けが遅かったぶん、市田が踏むのも遅かった。そのへんを気にしながらの仕掛けだったんで少しきつかったですね。レース内容としてはあまり褒められたものではなかった。でもレース前に濱口さんがしっかりと展開を読んでいてくれていたし、ほぼその通りになった。凄く助かりましたよ」
その
濱口高彰(写真)
は「レース前、もし8番手になっても溜めて溜めて仕掛けてくれれば大丈夫と岡部に言っていたから全然心配はしていませんでした。付いていってきつくなかったし、ゴール前もそんなに目一杯踏んでませんよ」といつもながらの涼しい表情を見せる。
三浦稔希
は直線で巧みにインコースを突いたが、惜しくも3着となり優参を逃す。
「伊藤君と踏み合って、何とかコースが出来た!って思ったんだけど、あと一歩が足りませんでした」
先行した松田優一マークの
伊藤一貴
は番手絶好の展開だったが、好機を活かせず着外に。
「後ろにずっと市田(佳寿浩)がいたし、岡部さんのまくりも怖かったから、気が気じゃなかったですよ。松田(優一)が頑張ってくれたけど、こっちも2車だったし結果は仕方が無いですよ」
<10R>
武田豊樹選手
南修二選手
10レースは準決勝A競走。バック過ぎ、後方七番手からまくりを決めた
武田豊樹(写真)
が前団を飲み込んで快勝。マークの手島慶介とワンツー決着を果たす。
「今日は慌てずにいこうと思っていたから、仕掛けどころを含めて終始落ち着いていました。今日は疲れが少し残っていたけど、昨日に比べれば踏んだ感じも良かったしデキはまずまずだと思います」
手島慶介
は「武田さんは踏み出しも良かったし、四角で踏み直ししていた。まるでバイク誘導並みにきつかったですし、抜けないですよ」と武田の強さに舌を巻く。
3着には
南修二(写真)
が流れ込んだ。位置を決めない単騎戦で、武田ラインの三番手からの組み立てが奏功した。
「武田さんのラインだったし、9番手に置かれても余程のことがないかぎり切り替えはしないと決めていました。判断は正しかったですね。でも最後のコース取りに迷ってしまい、友定さんに良いところを行かれてしまった。そこが反省材料です」
池崎太郎
は積極的に先行したが、四角で敢え無く力尽きた。
「いずれにせよ逃げるのは自分だろうと思っていたし、迷いはありませんでした。先行してレースを作れたからある程度納得しています」
<11R>
神山雄一郎選手
北野武史選手
最終11レースを勝ったのは
神山雄一郎(写真)
。2センターで、まくった三ッ石康洋の動きに合わせて神山拓弥の番手から抜け出すと、そのまま直線を一気に駆け抜けた。
「ホント苦しかったなあ。あのタイミングから出るのはかなりきついですよ。今日みたいな展開では(拓弥を)残すのは難しい。何とか1着を取れたけど、良くしのげたって感じです」
関東ライン三番手を取り切った
北野武史(写真)
が神山マークから流れ込み2着入線。
「どこに行こうかを昨日からずっと悩みましたけど、結果的に今日の作戦で正解でした。神山(雄一郎)さんの番手まくりも読んでいたから、最後は「神山さん早く行って、行って!」ってずっと思っていました(笑)」
小野俊之
は2センター過ぎに山内大作をドカすと、そのまま直線を一気に踏み込んで3着に食い込んだ。
「今日は周回中からずっと冷静でした。最後はコースを見つけたというよりも、自然と流れで踏んだ感じでした。今日はこんなもんでしょう」
神山拓弥
は「顔見せのときからバンクが重たいと感じていたけど、そんなこと言っていられませんでした。先手を取ることが絶対だったわけですから、結果は関係ない」ときっぱり。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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