『宇都宮競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:5月25日
 宇都宮競輪場を舞台に開設64周年記念「宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦(G3)」が、25日に熱戦の幕を開けた。1次予選から火花を散らすスピードバトルが500バンクで展開された。初日のメーン特選の3個レースでは11レースで武田豊樹が4着に敗れる波乱もあったが、地元勢からは神山雄一郎、拓弥が勝ち上がりを決めた。また深谷知広、浅井康太のSS班2人も順当に2日目の優秀「みやかめ賞」へとコマを進め、強力タッグで地元勢と相まみえる。
 本場では開催中の毎日、オリジナルTシャツや特製クオカードが抽選で当たるスピードくじを先着1500名に配布するなど、様々なファンサービスとイベントでお客様をお待ちしています。2日目には「スピーチーズ」によるミニライブも予定されています。ぜひ、宇都宮競輪場へ足をお運びください。

<1R>
 猪俣康一が逃げ切りで人気に応えて、64周年記念の開幕を飾った。最終ホーム手前から先頭に立ってレースを支配すると、別線をクギ付けにして先行。最後までスピードが衰えることはなかった。
 「(久しぶりの)500バンクなんでどうかと思ったんですけど。今日は相手を見ながら、駆けられました。森川(剛)君が内から来たのも見えた。また、明日ですね」
 猪俣の番手をキープした疋田敏だが、直線で篠田宗克の強襲にあって3着まで。
 「猪俣君は強いっすね。伊達じゃない。グングン加速していった。3番手まで(森川が)来たのもわかったし、まずは自分が番手を守らないとって。最後に(篠田に)抜かれたのは、恥ずかしい…。もう今日は朝5時に起きて準備したけど、それでもソワソワしちゃって(笑)」

<2R>
福田知也選手
福田知也選手
 技巧派の坂木田雄介が、テクニックを駆使して主導権。7番手から巻き返した中野彰人の反撃を、番手の福田知也が止めて南関でワンツー。
 「周回中に中野君が後ろだったら、自分のところをフタされちゃうかなって思ったけど。橋爪(亮)君が後ろだったし、それなら自分がしっかり仕掛けるところで行けば主導権は取れると思った。(まくりを)来させないように駆けられたし、脚にも余裕がありました。2センターで踏み直して、悪くてもそんなに着が落ちることはないと思っていた」
 車間を空けた福田知也(写真)が、中野のまくりをブロック。直線ではきっちり追い込んで白星を飾った。
 「(ブロックも)ラインの3番手がいてできる仕事なんで。2車だとあれですくわれちゃうから。自分たちにとっては車番もよかったし、坂木田さんに先行しやすい流れだった」

<3R>
三ツ石康洋選手
三ツ石康洋選手
 金山栄治が主導権を握って、中団は山田庸平と三ツ石康洋(写真)の取り合い。外併走からまずは山田が仕掛けて金山をとらえるが、そこから長い直線を利して三ツ石が鋭く追い込んだ。
 「周りの自力選手が頑張って、結果的に自分に展開が向いた感じですね。(最終2コーナーで)内に行く必要はなかったかもしれないけど。結果がよかったんで。ギアの方もペースが上がってからは感じがよかった」
 「三ツ石さんの邪魔だけはしないように」の野本翔太がコースを探しながら2着をキープ。
 「脚には余裕があるけど。(踏み場がなくて)踏んだの20mくらい。踏めるところがあればいいけど、毎回こんなもんでしょ」

<4R>
 逃げた田中孝彦との車間を空けた内藤秀久が、直線で楽に追い込み1着。中曽直彦とのワンツーも、田中の4着には表情は険しい。
 「ああいうところが僕の力量なんで。反省していかないと。気持ちのいい1着ではないですね。自分の感覚が400バンクの感じになってしまって…。これで感覚がわかりましたし、明日からまたしっかり修正したい」
 8番手に置かれた渡部幸訓は追い上げて4番手を奪取して追い込みをかける。
 「追い上げる予定で、2番(山中貴雄)のところで勝負だと思ってました。ちょっと踏むのが遅かったですね。踏んだ感じはなんかいまひとつでした…」

<5R>
 中団の角令央奈が、7番手からまくった同期の森山智徳を合わせて発進。逃げる武田憲祐をまくりでとらえて抜け出した。
 「ちょっと迷ったんですけど。後ろから来ているのが見えたんで、仕掛けました。500バンクは苦手意識があったんですけど、宇都宮では結果が出たしいい感じがします」
 角のまくりに切り替えた水書義弘が、ソツない立ち回りで2着に流れ込んだ。
 「点数以上の脚に戻っている気がします。武田君が頑張ってくれたのも大きいし。後ろが来てたんで、申し訳ないけど(切り替えた)」

<6R>
石井秀治選手
石井秀治選手
 最終ホームで石井秀治(写真)がダッシュを利かせて桑原亮を叩く。石井ラインに乗った磯田旭のまくりを合わせると、二の足で押し切る完勝劇。
 「調子はいい感じでキープしています。平塚記念の時と変わらずって感じですね。去年の記念でも宇都宮に来ているんですけど、その時は怪我明けでしたね。ここは(バンクが)軽いから楽です。出たときはちょっと距離が長いかなと思ったんですけど、押し切れたしよかったです」

<7R>
 逃げた才迫勇馬を利した富弥昭が、番手から抜け出し1着。今年の初勝利を飾って、自然と表情が和む。
 「(落車明けの)前回よりも体がシャキッとしている。今回はイケるかなっていう感じがあった。自分としてかなり楽だけど、やっぱり500バンクは難しい。あとは才迫君が3着までに残ってくれればよかったんですけど…」
 ゴール前で失速した才迫勇馬は、4着に汗をぬぐう。
 「自分のペースじゃなかったんできつかった。体も重かったし、今日はしょうがないですね…。また、明日しっかり頑張ります」

<8R>
佐藤一伸選手
佐藤一伸選手
 矢野昌彦が駆けて前団の地元ラインのペースかに思われたが、5番手を手に入れた佐藤一伸(写真)がまくり追い込みで伸び大穴を配給。
 「すんなり中団を取れたし、恵まれました。あれであんまり遅いと城戸崎(隆史)さんが来ちゃうんで、3コーナーくらいから仕掛けて行った。本当は2センターくらいから行きたかったんですけど」
 地元ラインの4番手から、単騎の高木竜司が突っ込んで2着。
 「あの4番手に入れたのが大きいですね。4番(佐藤)と取り合っていたらきつかったと思う。練習は腐らずにやっているし、久しぶりに連に絡めてよかった」

<9R>
伊藤健詞選手
伊藤健詞選手
 前受けから8番手まで下げた深谷知広は、最終ホーム手前から反撃を開始。逃げる田中晴基の掛かり具合を探りながら、まくりで楽に前団をとらえた。
 「(田中に)気づかれないように、様子を見ながら上がっていったんですけど。最後は脚が久しぶりに棒になった。疲れました…。4.15のギアにしてまだこれで3走だけなんで、まだまだですね。そのぶん伸びシロがありますけど」
 深谷の踏み出しに遅れた伊藤健詞(写真)だったが、外併走で一呼吸入れた深谷に追いついて流れ込みの2着。ホッと胸をなで下ろしてクールダウン。
 「しまったと思いましたね。あそこから1コーナー目がけていくとは思ってなかったんで。(追いついてからは)もう誰も抜きには来れないって感じでした。僕自身も(調子が)よくなってきているし、前回の点数を落としたぶんを取り返さないと。まずはよかったです」
 深谷ラインにスイッチした松岡貴久が直線で中部勢に襲い掛かるが3着まで。
 「ちょっといまひとつな感じ。いつもよりニュートラルに入っているんですけど、それからが全然…」

<10R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
 北津留翼ラインを受けた神山拓弥(写真)が3番手をキープ。うまい立ち回りから、村上直久を合わせるまくりを打って好展開をメイクした。
 「8番(村上)が来たんでビックリした。あれでかぶっちゃって終わるのは嫌だなって思った。俺も(脚が)たまり切ってなかったけど行きました。今日は緊張で重かったです」
 直線で猛追する浅井康太を退けて神山雄一郎が、地元で白星発進。順調な滑り出しを飾った。
 「(神山)拓弥が上手に走ってくれると思っていたし、その通りうまく走ってくれた。浅井君も見えたけど、1着をしっかり取っておかないとね」
 立ち遅れた浅井康太はゴチャついた最終2センターでのもつれを見極め中割りで2着。
 「(萩原孝之に)付いていったら危ないと思って、待ったらガシャーンって音がした。それからはもうあのコースしかなかったですね。自分の感じとしても、もうちょっとです」

<11R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
 佐々木則幸、武田豊樹と別線を次々に突っ張った小埜正義が気合の先行策。高木隆弘は武田のまくりを止めて、近畿ラインにスイッチして3着に入った。
 「みんなすごいスピードだから、自分のギアが足りない感じがするけど。小埜君はあれだけ行ってくれたし、自分は武田君を止めにいかないとね」
 前団のもつれを、最終1コーナーから踏み出した稲垣裕之(写真)がまくって近畿ラインでの決着。
 「早い段階からモガキ合いになっていたし、1コーナーから踏み出してバックで先頭に立つような感覚で行った。展開が向いたのはあるけど、この流れを大事にしていきたい」
 東口善朋は2着入線で、稲垣との優秀の再セットに顔をほころばせる。
 「稲垣さんは行ってしまうなって感じだったし。僕も余裕はあった。あとはあおりだけ喰らわないようにって思っていた。また明日も稲垣さんの後ろで頑張ります」
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