『大宮競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:1月12日
東日本発祥58周年記念大宮競輪『倉茂記念杯』が1月13日~16日の日程で開催される。前検日となる12日は超一流レーサーを含む全99選手が元気に大宮競輪場入りした。明日は天気予報でも好天が見込まれるだけに、スピード感溢れるレースに期待ができる。
初日のファンサービスは先着1000名様にホットドリンク、先着5000名様にカイロ&入浴剤サービスがあります。また、見沼太鼓のステージも昇竜舞台で行われます。是非、本場でお楽しみください。
<2R>
予選からはS級昇格組を取り上げてみたい。2レースは遠征組の
三好陽一
。S級2戦目となるが、まだS級のペースには馴染めていないようだ。
「A級最終戦の小倉ナイターを優勝できて、いい締め括りにはなったと思います。まだ1場所しか走ってないし、S級のレース感覚は分からないですね。でも前走の後は、予定通りの練習がこなせたし、力を出し切るレースを!」
<3R>
高橋 雅之
選手
3レースも初のS級昇格を果たした
高橋雅之(写真)
。90期デビューで、今期S級はエリートに近い出世ぶりだ。
「地元千葉Sを走ったけどまだペースとかは…。S級では自在戦も含めた総力戦で戦いたいと思ってます。持ち味のスピードを生かせるような展開になればいいですね」
ヤンググランプリで弟分の金成和幸の優勝に発奮した
程塚毅志
はやる気満々の表情。もう一度上を目指す志を新年の課題にした。
「グランプリ、ヤンググランプリを生で見れて、思うところがありましたよ。正月も2日のイベントに出席した他はずっと乗り込んでた。もう一度S級で頑張りたいので、今期は全力投球です!」
<4R>
4Rの
宮下貴之
も決して若くはないが、初のS級入り。まして地元記念となれば、気合の入り方も違うはず。しかし検車場での表情は、地元記念を満喫したいというふうに見えた。
「初戦の別府は新フレームを試した。その中で悪かったところを修正して今回に挑みます。体調も別府では正月疲れがあったけど、今回は大丈夫。まだS級のレースは模索中だけど、地元記念だし頑張るのみ」
<6R>
松岡 貴久
選手
6レースから選抜戦がスタート。関東のファンには馴染み薄い
松岡貴久(写真)
だが、その実力は前走の1月広島Sで決勝2着に入り立証済み。しかし、初めての記念開催に目を白黒させる。
「選手以外の人の多さに圧倒されてます。さすが記念なんですね。選手もテレビで見てたような人がたくさんいるし…。でも強い人達と戦うのは楽しみだし、チャレンジャー精神でぶつかります。広島の後は特に変わったことはせずに普段どおりの練習で調整してきました」
対する
山内大作
はここのところ不調だったが、原因もハッキリしてるようで表情は明るい。
「前走(平)はオーバーワークでしたね。状態は数字ほどじゃないと思うが…。同期の小川(将人)君も力があるのは確かだし、頑張らないといけませんね」
<7R>
太田 真一
選手
続く7レースは地元
太田真一(写真)
が追加配分での参戦。調整無しの状態に近いはずだが、問題なさそう。
「まあ、ここを走るつもりで調整してたし、問題ないと思いますよ。山口(貴弘)君とも相性がいいので楽しみ。今は、いい時期のフォームをビデオでチェックして修正してる段階。自転車のセッティングはアタリが出てきた。後は身体が付いていけるところまで戻るかでしょうね」
<8R>
高谷 雅彦
選手
8レースは
高谷雅彦(写真)
をピックアップ。冬場に入り地元青森は雪も多く、仙台に冬季移動を済ませた。
「12月上旬に仙台に移動しました。丁度1ヶ月経って脚もできてきたはず。追加は11日にもらったが、心配ないと思いますよ。いざとなれば自力を出す自信はあります」
<9R>
吉川 誠
選手
小嶋 敬二
選手
9レースは主導権取りが有力と見られる
吉川誠(写真)
。トップクラスとの対戦にも慣れてきて検車場でも笑顔でインタビューを受ける。
「後ろは村本(大輔)さんだし、作戦は考えてもらってその通りに走りますよ(笑)。今はどんな相手と戦っても力を出し切れるし、思い切りのいいレースを。次の競輪祭に繋がるようなレースをしたいね」
吉川に任せる
村本大輔
はやや複雑な表情。近況の戦歴通り好調とは言えないのが実情か。
「練習はしてるんだが、ケガの影響からか、どうもバランスが悪いような気がします…」
グランプリを終えて、新年初戦となる
合志正臣
。合志らしいオシャレな革のジャケットで検車場に現れた。
「さすがに正月三が日は休みました。その後はいつも通りの練習ですね。メンバー的に厳しくなるとは思ってたが初日からキツイですね。荒井(崇博)君が追加できてくれれば良かったんだが(苦笑)」
人気を集めそうな
小嶋敬二(写真)
は比較的遅い時間に競輪場入り。多くの記者に取り囲まれるも余裕の表情でコメントする。
「まあ、昨年は記念も獲れなかったし、特別で決勝にも乗れませんでしたからね。そのあたりの反省点を生かして今年のグレードレースに臨もうと思ってます。状態は悪くないと思いますよ」
<10R>
手島 慶介
選手
三宅 達也
選手
10レースはグランプリでの動きが光った
手島慶介(写真)
。彼らしく、常に笑顔、笑顔。真新しいグランプリユニフォームを記者に見せて笑いを誘っている。
「今年は昨年とは違う目標を立ててます。ズバリG1制覇です。記念も獲りたいし、F1は全部優勝。G2は3着以内でまとめたい。具体的ですが、贅沢過ぎかな?(笑)。ここに来る前も矢口(啓一郎)と練習してきたし、彼も調子よさそうだね」
三宅達也(写真)
は正月の広島Sを途中欠場と体調が気がかりだが…。
「佐世保記念の後、風邪が長引いて…。ほとんど練習できずに広島へ行ったので脚にも余裕がなかった。でも広島の後はしっかり乗れたし、前回みたいな事はないと思います」
どちらが前で勝負するのか注目された北日本コンビも気になるところ。まずは先輩の
伏見俊昭
から。
「最近は人に任せるレースも多いし、バック数が減ってるのは仕方がないところ。今年は競技の方にも力を入れていきます。世界選にも行くと思うしね。競技で世界のレベルを感じて、僕自身が本来のスピードを取り戻せれば、競輪にも繋がると思う」
後輩の
小橋秀幸
は10レース特選のメンバーを見せられて目を白黒させる。
「え? 選抜じゃないんですか?。記念の特選は初めてだし、伏見さんと同乗も初めてです。僕はどちらでもいいので、伏見さんに任されれば前で頑張るだけ」
<11R>
平原 康多
選手
11レースは何といっても地元記念制覇の期待がかかる
平原康多(写真)
。12月の広島記念での落車から約1ヶ月。ケガの具合から聞いてみた。
「右臀部の打撲で落ちてすぐは痛みもあったが、もう影響はないと思いますよ。正月も休まず乗り込んで仕上げてきたつもり。でも疲れを抜く事もしてきたので体調は問題ない。昨年は山口富生さんに交わされて準優勝だったので、今年は優勝したいが…。でも変にプレッシャーにならないようにいつも通りの競走を心掛けます」
昨年の当所記念でも平原と対決した
菊地圭尚
はヤンググランプリから約2週間の間をおいて今年初戦。
「(平原との対戦は)昨年は初日先着して、準決ではまくられました(苦笑)。ヤンググランプリの後はゆっくりして、その後平で練習してきました」
追加配分の
山田裕仁
は配分詰まりもあってかやや疲れ気味の表情に見えた。
「最近の数字ほどの手応えはないですよ。まあF1開催ですしね。悪くはないと言える程度かな」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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