『大宮競輪開設59周年記念競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:1月13日


 東日本発祥59周年『倉茂記念杯』は埼玉県大宮競輪場にて14日~17日の日程で開催されます。前検日となった13日は強風が吹き荒れる中、99名の精鋭が集結。地元のエース平原康多を始め、5人のSS班が参戦。ここまでの体調管理含め、選手のナマの声をお届けします。
  尚、開催を通して行われるファンサービスは、ホットドリンク(先着1000名様)、お子様限定!駄菓子セットプレゼント(4日間1000個)、メイドさんがいっぱい!萌え自転車屋台、メイド足湯in大宮競輪(タオルプレゼント)、埼玉応援専用スタンド(埼玉選手を応援しよう!応援ジャンパー&応援グッズプレゼント)、バンク内観戦(最終レース)、へいお待ち!ダービー王小池和博の直前予想(8レース発売中)と盛りだくさん。
  初日(14日)のファンサービスは倉茂記念杯オリジナルキャップ(先着2000名様)、十万石まんじゅう(メイン特別観覧席400名様)、伊奈備前太鼓、選手会埼玉支部プレゼンツのトークショー、埼玉愛好会ケイリンエキジビション(7レース発売中)が行われます。迫力満点のレースを是非、生でご堪能下さい。



<3R>
高谷敏史選手
高谷敏史選手
   予選からは若手を中心に取り上げてみたい。3レースはA級最強の呼び声もあった高谷敏史(写真)。決して恵まれた身体ではないが、破壊力のある自力攻撃が武器だ。
  「S級のプレッシャーはないですね。でも初戦の千葉Sで準決くらいには行けるかと思ったが、甘かった…。今は仙台で練習してます。ビバロがダメになってフレームも迷いましたが、ようやく落ち着きました。何とか勝ち上がれるように」
  関東軍の中心となる朝秀忠は高谷との対戦に渋い表情を浮かべる。
  「やっぱり高谷君のラインが強力ですよね(苦笑)。でも脚を溜めて何とかしたい。昨年末の久留米記念で3勝できたのは展開もあったけど、チャンスをつかめて自信になってる」


<4R>
 続く4レースは地元期待の宿口陽一。S級初戦が地元記念とあっては自然に気合が入るところだが、比較的リラックスムード。
  「待ちに待ったという思いはありますが、緊張感はないかな。目標は何とか準決まで行きたいですね。相手関係の力も分からないのでどうやって走ればいいのか(苦笑)。まずは3着までに残って二次予選に進めるように!」


<5R>
岸澤賢太選手
岸澤賢太選手
   一方、5レースの岸澤賢太(写真)は落ち着きが無く、検車場をウロウロ。心ここにあらずのような表情でインタビューに答える。
  「いやぁ、緊張してます(笑)。普段どおりの練習で来たけど、競輪場入りすると違いますね。とにかく力を出し切るレースをするだけ。最終バックは取り切る気合で臨みます」


<6R>
松岡貴久選手
松岡貴久選手
   6レースからはひとつ格が上がって選抜戦となる。年頭の千葉Sで2連対の澤田義和は新車の感触がまずまずだったと新年初戦を振り返る。
  「(千葉は)全くの新車だったので、それこそダンボールからフレームを出して組み立てた。細かいセッティングを合わせてない割にはまずまずの感触でしたね。千葉の後、前のフレームに合わせて微調整もしてきたので、今回どうかで、判断がつきそうですね」
  ヤンググランプリ明けの松岡貴久(写真)は久しぶりに自力の組み立てになる。記念配分も久々で勝ち上がりの着順を確認する。
  「何着まで上のレースに行けるんですか? 何しろ記念は6月の別府以来なんで(苦笑)。ヤンググランプリは人の後ろだったので、1カ月ぶりに『自力』のコメントになります。正月は時間も取れてゆっくりしてきました」


<7R>
 7レースは愛弟子、荒井崇博との同配分が多い原司。作戦が難しそうな組み合わせに頭をひねる。
  「難しいねぇ(笑)。荒井と一緒だし頑張る気持ちは強いけどね。昨年は(記念で)決勝まで行けば、全部(2回)優勝だからね。荒井君と同じレースに乗りたいね」


<9R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   9レースからは特選が始まる。全国の一流レーサーの激突となる。まずはケガ明けの村上博幸(写真)から。早めに競輪場入りすると、じっくりとレーサーを組み立てる。
  「全日本での落車は骨折しなかったけど、打撲が酷くて、痛みがなかなか引かなくて…。あせらずじっくりと治しました。練習自体は普段どおりに出来るようになったけど、車の伸びとか感触は、まだもう一息かな」
  村上に託す山口幸二は立川記念に引き続き、関東の記念に参戦。12月の配分停止を巻き返す勢いだ。
  「走り過ぎ? いやいや追加が立川記念を走ってる時に入ったから大丈夫かなと。こんな事なら東京に泊まってても良かった(苦笑)。状態は立川から変わらないと思うけど、競走を1本走った事でほぐれた感じはする。立川の時は久々の実戦でかなり緊張したからね」
  北日本は自力型豊富だけに、北一人となった山田敦也は苦笑いを浮かべながらメンバー表を眺める。
  「大体、決まった位置があるんですけどね(苦笑)。こういうレースで結果を出せるかも大事ですよね。正月も北海道には帰らず、取手で練習してました。もうちょっとで110点なのになかなか届かない。ここで頑張って110点に乗せたいね」


<10R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   10レースも病み上がりの佐々木則幸(写真)の体調が気になるところ。しかし、笑顔がこぼれるくらいなので心配はなさそう。
  「腰痛が出たのと、鎖骨のプレートを抜くので、これだけ空いちゃいましたね。練習はそこそこ出来たので脚自体に不安は無いが、レースでの身体の反応がちょっと心配。それも一走か二走で取り戻せると思いますけどね」
  佐々木とは連係豊富な小倉竜二はいつも通りクールな口ぶり。
  「正月はゆっくりした。寝て、食って、呑んで、みたいな(笑)。年末の花月園Sから新車だけど、優勝したしゲンのいいフレームになりそう。色が地味? そろそろ落ち着きますよ(笑)」
  山崎芳仁の欠場が痛いグランプリレーサー有坂直樹も早々に姿を現した。終始リラックスモードで記者団の質問に答える。
  「正月は4日間ほど実家に帰ってゆっくりして、それから取手に戻って練習を再開。今年もグランプリに出たいので頑張らないとね。冬場から春先が良いので、ここから結果を出したいね」
  こちらも新年初戦の矢口啓一郎。大宮記念は地元選手並みで3年連続の出場となった。
  「大宮は毎年呼んでもらってますね。正月も休まず手島(慶介)さん、志村(太賀)なんかと練習しました。昨年は逃げに逃げたんで、今年は結果を求めるレースをしたいかな。仕上がってるか? 大丈夫だと思いますよ(笑)」


<11R>
菅原晃選手
菅原晃選手
   最終11レースは地元のエース平原康多が登場する。検車場に姿を現したのは、地元勢最後で、貫禄も出てきた。
  「年末は1年の疲れがドッと出た感じでした。休養して、疲れを取って、それから練習を再開、ここまでには追い込む練習も出来ましたね。優勝? 責任ある立場になってきたけど、まずは自分のレースをして、それから結果が付いてくればいいですね」
  平原と鉄のタッグを組む後閑信一も久しぶりの実戦となった。リフレッシュ出来たのかすっきりとした表情で検車場に現れた。
  「共同杯の落車で骨折してるのに無理し過ぎました。痛みがある中、走ってたけど、休まないと治りませんね(苦笑)。でもキツイ中で獲った京王閣記念はG1並みに嬉しかった。リセットして今年も頑張ろうという気持ちになってます」
  平原に真っ向勝負を挑む菅原晃(写真)にも注目してみたい。昨年秋口の取手以来の記念配分に興奮の表情。
  「F1で活躍してもアピール度がグレードレースとは全然違いますからね。今は大分の若手でグループを作って切磋琢磨して練習してる成果が出てます。もう上のレースでは走れないかとも思っていたので、小野(俊之)さんと同じレースを走れることが最高に嬉しいです」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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