松岡彰洋選手 |
最終2コーナー8番手からの捲りで1着となった松岡彰洋(写真)。 「思っていた展開と違ってちょっと焦ったりもしたんですけど、何とか捲りが出てくれましたね。踏み出しはまあまあだったんですけど、一ノ瀬(匠)君が外に浮いていたから、それが下がってきたら危ないなと思ったんですけど、上手くコースがあってくれたんで助かりました。ようやく今年初勝利。しかも、これで明日は朝早いレースを走らなくて済むので、気分的にも大きいですね」 その松岡に続いての2着で中部ワンツーを決めた高田晃裕。 「今日は完全に松岡さんのおかげですね。連続で9着を叩いてしまって、一時はどうなることかと思ったんですけど(苦笑)。A級なら何の心配もなくワンツーできるケースですけど、S級ではみんな脚がある分、どっから飛んでくるか分からないから、最後まで気を抜けなかったですよ。結果的にワンツーを決めることが出来てホッとしました」 |
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山田義彦選手 |
本日からの補充参戦となった山田義彦(写真)が最終2コーナー7番手からの捲りで快勝。 「最終バックで、中団で1回休んでしまいましたね。今の脚だとちょっと自信がなかったし、あのまま行ってしまうと逆にキツくなるかなと思ったんで。でも、それが伊藤さんに迷惑を懸けてしまったかなと。今日からの補充ですけど、やっぱり地元で1着取るのは嬉しいですね」 山田マークの伊藤一貴はゴール前詰め寄るもわずかに届かず2着。 「山田くんがいいタイミング仕掛けてくれたんですけど、バック辺りで石川(一浩)さんに内から来れられてしまって、追走がちょっと浮く形になってしまった分、最後に伸びを欠きましたね。初日に走った時に脚の感じが良くて、1回くらいは確定板に乗れるかなと思っていたので良かったです。明日は今日よりもいい着(1着)が取れるといいんですけど」 |
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須賀和彦選手 |
相川永伍が先行する中、関東別線となった須賀和彦(写真)がイン粘りからの突き抜けで1着。 「本当は粘るつもりはなかったんですよ。やっぱり、関東同士でなかなかそれ(イン粘り)はやりづらいですからね。だけど、相川さんが来た時に番手の佐藤(英史)さんが少し遅れ気味だったし、相川さんも流さずに踏んでいったので、引いたら厳しくなるし、仕方なくという感じで。その後は吉川(起也)君がいい勢いで捲ってきたので、それに合わせて出ていったんですけど、この1着は嬉しいですね。明日に繋がるレースが出来たんじゃないかなと思います」 2着は須賀マークの松永将が入線し、茨城ワンツーを決める。 「最初からイン粘りを狙う様な感じではなかったんですけど、展開次第ではそれもあるかなと思っていたので、僕自身も上手く対処できたと思います。何とかワンツー決められて良かったですし、これで負け戦の中ではあるんですけど、勝ち上がることも出来たので、あと1日全力で頑張りたいと思います」 |
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中村美千隆選手 |
逃げる増原正人の後位がもつれ、隊列が短くなったところを一気の捲りで飲み込んだ中村美千隆(写真)。 「7番手になって、1回内へ行きかけたんだけど、今日は捲り追い込みが決まっているし、落ち着いて仕掛けても大丈夫かなと思って。そんな時に前がゴチャついてくれたんで『ラッキー!』って感じですよ(笑)。今シリーズ2勝目はやっぱり嬉しいですね。明日はメンバー的に穴選手みたいな存在になると思うので、穴党ファンの期待に応えられる様に頑張ります」 その中村マークの山田晃久が2着入線で、中部近畿ワンツーが決まる。 「ああいう展開になれば、中村君のスピードが違うのは分かっているから、しっかり付いていくことだけに集中して。最後は抜けるかなと思ったんですけど、中村君も脚のある選手だから、そうやすやすと抜かせてくれないですね(苦笑)。それでも、結果ワンツーなのでヨシとします」 |
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坂本健太郎選手 |
最終3コーナー7番手からの捲りが決まって1着の坂本健太郎(写真)。 「本当はホームで行こうと思ったんですけど、連日自分のヒラメキが悪い方にいっていたので、いらんことはしない方がいいかなと思って。それに、今日は遅めの捲り追い込みで外が伸びてるから、相当ガマンしましたよ。ようやく今年の初勝利を決められて良かったです。昨日の夜、神開(浩士郎)さんに整体してもらったおかげですね」 主導権奪った阿部大樹マークの小松剛之は絶好の展開も2着。 「阿部君にとってここは地元だし、地区が違う僕が番手だったのに、あんな気持ちのいい先行をしてくれて。何とかその気持ちに応えたかったんですけどね…。しっかり車間は切っていたし、余裕はあったんですけど。坂本君の捲りが見えた時に慌てて踏んだんですけど、ちょっと遅かったですね。坂本君が強かったです」 |
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伊原克彦選手 |
最終バック6番手から鮮やかな捲りを放った伊原克彦(写真)が快勝。 「展開としては作戦通り。抑えに来るのが遅めだったら突っ張ることも考えていたんですけど、そうじゃなかったので。ライン4人で出切れる様に仕掛けたかったんですけど、もうワンテンポ早めか、逆に遅めかにした方が良かったんですかね。コーナーの下りを使って加速できる様に仕掛ければ(ラインで)決められたかも。それでも、こういう負けられないメンバーの中でしっかり勝つことが出来たのは良かったかなと」 伊原マークの渡辺一貴が2着に続き近畿ワンツーでファンの期待に応える。 「捲り切っている伊原を差すのはけっこうしんどいですからね。それでも、自分の中では抜いてやろうと思って踏んだつもりだったんだけど、抜けなかったなぁ(苦笑)。伊原もしっかり踏み直していたし、仕掛け自体も落ち着いていたからね。まあ、お客さんも伊原─僕の車券を持ってる人の方が多かっただろうから、期待を裏切らないレースをしたということで(笑)」 |
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斉藤正剛選手 |
竹山陵太の捲りに乗って差し脚伸ばした斉藤正剛が1着入線。 「今日、実は体調的にあんまり良くはなかったんですけど、何とか気力で1着をもぎ取りました。竹山君はよく頑張ってくれたと思います」 2着入線を果たしたのは切れ味鋭い捲りで大きな見せ場を作った伊藤保文。 「今日はプロテクターを外してレースに臨んだだけなんですけど、結果が出ましたね。まあ、自力捲りで2着なんですから上出来でしょう(笑)。交わされちゃうのは仕方ないかなと。最後なんて、本当にけっこうフラフラしてましたから。とりあえず、あと1日頑張ります」 |
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飯野祐太選手 |
番手が競りとなった飯野祐太(写真)が先行一車の利を生かして逃げ切り。 「内村(泰三)さんがカマシに来ているのが分かったので、それにしっかり合わせてあとは周りを見ながら踏んでいくことができました。先行一車だったので、後ろのもつれがあったにせよ、逃げ切ることが出来て良かったです。明日もいつも通りに自分の力を出し切れる様に頑張ります」 飯野マークを棟方次郎から奪って2着入線を果たしたのが渡邊秀明。 「今日は先行一車の番組だったし、あれ(イン粘り)しかないかなと思って。内村君がサッと引くのが見えたので、すぐカマしてくることはないだろうと思って、安心してイン粘りにいったんですけど、まさか追い上げてくるとは。いやぁ、キツかった! まあ、でもそこを何とか取り切っての2着だし、価値あるレースだったんじゃないかなと。さすがに差すだけの脚は40歳の僕には残ってないですよ(笑)」 |
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渡邉晴智選手 岩本俊介選手 |
最終バック4番手から捲った岩本追走の渡邉晴智(写真)が直線で抜け出す。 「今日は岩本が強かったね。アイツを抜いたのは久々じゃないかな。それでも、やっと抜いたっていう様な感じで、最後はけっこう脚がいっぱいでしたよ(苦笑)。それでも、これが今シリーズ2勝目だから、やっぱり嬉しいですよ。このシリーズはたまたま前を任せた選手がみんな頑張ってくれて、展開が向いてくれているのが全てですね。それにしても去年は10勝もしていない(9勝)のに、今年もう2勝だからね。これで、もうちょっと頑張れば去年の勝ち星は抜けそうだな(笑)」 渡邉に交わされはしたが、岩本俊介(写真)もしっかり2着に残り南関ワンツー。 「昨日と一緒で内容が良くないですよね。晴智さんが上手く中団を取ってくれたのが本当に助かりました。ただ、そこからの捲りに関しては自分でもあんなに自転車が出てくれるとは思わなかったです。何とか決勝に乗ることが出来たので、明日も晴智さんと2人で頑張りたいと思います」 突っ張り先行に出た佐藤友和は末脚を欠いてしまい、6着に沈む。 「ギアを変えたせいで、出てから流すタイミングがイマイチ掴めなかったというか、流せなかったですね。もうちょっと早いタイミングで流せればよかったのかな。それにしても、500バンクでの先行だったんで、直線がやけに長く感じてしまいましたよ(苦笑)」 |
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村上義弘選手 松岡貴久選手 |
藤田竜矢が先行する中、村上義弘(写真)は最終ホームで外から松岡をキメて、そのままの勢いで藤田マークを藤原憲征から奪うが、内から松岡に当たられると、最終バックからそのまま捲っていっての1着入線。 「今日もファンの皆さんの車券に応えることが出来たのは嬉しいですね。大ギアを踏んでいく中でも、いつもと変わらないレースをするというのが僕のやろうとしていることなので、今日はそれが出来たのかなと。明日もいつもと変わらずに自分の力を出し切ることに集中していきます」 その村上と3車身離れての2着入線となった松岡貴久(写真)は村上の強さに感服。 「最終ホームは村上さんなら締めにくると思って構えてはいたんですけど、やっぱり強いですね。迫力が違いましたもん。何なんですかね、あの人は(苦笑)。あの人に勝つには精神修行をしないとダメですね。その中でも何とか2着に入れたし、休養明けの開催で優出できたという部分では良かったのかなとは思いますけどね」 村上との連係が崩れながらも3着で優出に成功した柏野智典だったが、自らの不甲斐なさに人目もはばからず大粒の涙をこぼす。 「せっかく、あんないい選手の後ろを回らせてもらったのに…。村上さんが松岡に当たられた時点でもしかしたらダメかもと思って、無意識の内に着を拾いにいってしまった自分が情けなくて。もっと勝負にいかないと。自分が納得できるレースをすることが出来なかったのが本当に悔しいです…」 |
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平原康多選手 山口幸二選手 |
終始内に包まれる苦しい展開となった平原康多(写真)が執念の追い込みで1着。 「今日は優秀(昇竜賞)と同じ様なメンバーだったので、その時と同じ失敗だけはしない様にと思ってレースに臨んでいたんですけど、かなり苦しい展開になってしまって。それでも、そこは何とか気力を振り絞って、意地で乗り切った様な感じですかね。正直、まだ肩鎖関節に痛みがあったりもするんですけど、地元記念だし、何とか優出しないとっていう気持ちでした。その結果、1着を取ることが出来たのは嬉しいですね」 その平原と越境ラインを組んだ山口幸二(写真)は、さすがベテランといったぴったりマークで2着を堅守。 「あれは、俺じゃなきゃ誰も付いていけないだろう(笑)。これで、ファンもそうだけど、関係者の方も喜んでくれたんじゃないかな(笑)。それにしても、キツかったなぁ。何回バック踏まされたことか。それでも、平原はS1とはいえ、別格の選手だし、かなり車券も売れていたみたいだからね。とにかくホッとしました。それに、グランプリチャンピオンが一発目の開催で決勝に乗れないなんて、恥ずかしいなと思っていたから、それについても最低限のノルマを達成することが出来たかなと」 平原ライン3番手を固めていた富永益生もしっかり3着に食い込み、終わってみればラインでの上位独占。 「僕もホッとしましたよ(笑)。ここ最近は記念自体があんまり呼ばれていないから、もちろん久々の記念優出になるんだけど、今は本当に最近の中では1番といってもいいくらい調子がいいので、明日はどこまで出来るのか、自分でもちょっと楽しみにはしているんですけどね」 |
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