『大宮競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:1月4日
 東日本発祥64周年記念「倉茂記念杯」が明日1月5日から大宮競輪場で開催される。13年の記念戦線の開幕戦だ。新SS班の深谷知広、浅井康太、佐藤友和、成田和也、長塚智広の5人はここから始動する。地元勢は平原康多を軸に鉄壁の布陣で豪華メンバーを迎え撃つ。4日間に渡るハイレベルな戦いから目が離せない。
 開催中はファンサービス、イベントが盛りだくさん。初日は先着1,000名様に「コバトン煎餅」をプレゼント。場内ではデンジャラス・おかもとまりによるお笑いステージ(5R・8R発売中)が予定されています。ぜひ、大宮競輪場でお楽しみください。
<1R>
 佐方良行は約50日ぶりの実戦復帰だ。今年1年を占う意味でも重要なシリーズになる。
 「肺炎にかかって休んでいました。練習はしてきたけど、状態はボチボチかな。明日は別線がみんな積極的に逃げるタイプじゃないですね。大宮は初めてだし、普通に先行しても厳しいから組み立てが難しい。流れを見て、いけるところから仕掛けます」

<2R>
石毛克幸選手
石毛克幸選手
 石毛克幸(写真)は2班降格に気を引き締める。南関勢の先頭を任された初日は自力で活路を切り開く。
 「予選スタートで厳しいけど頑張るしかないですね。来期はまた1班に戻れると思うので半年間の辛抱です。ここに向けて練習は普通にやってきました。明日は朝早いレースで厳しいですね。でも、G1と思えば大丈夫でしょう。目標がないので、自分で動きます。中団以内にはいたいですね。大宮は相性がいいし、しっかり結果を出したい」
 紀井孝之は半年ぶりのS級だが、積極的に攻める競走スタイルは変わらない。
 「気管支炎になって咳が止まらない状態がしばらく続いて1カ月ぐらい休みましたが、もう治ったから大丈夫です。大宮は初めて。いつも通りの競走で頑張ります」

<3R>
 馬場和広は大敗続きだが、初の地元記念でモチベーションは高い。
 「S級はみんな強くて、なかなか結果が出ないけど、この壁を乗り越えてもっと強くなりたい。初の地元記念でちょっと緊張しますが、明日はしっかり先手を取るレースをします。初日は突破したいですね」

<4R>
 古屋琢晶は大敗も多いが、自分のパターンに持ち込んだときは強い。
 「前回の京王閣は勝ち上がれなかったけど、2日目、3日目と先行して連にからめたので、いい感触をつかめました。今回はしっかり結果を残したいですね。お正月は元旦から練習してきたし、状態は上向きです。明日は先行しやすいメンバーなので、しっかり逃げます」

<5R>
小島雅章選手
小島雅章選手
 人気の中心は地元の小島雅章(写真)だろう。仕掛けどころを熟知しているホームバンクでファンの期待に応える。
 「昨年の終盤戦はダービー出場の賞金もかかっていたので、走りっぱなしでした。その疲れが出なければいいんですけどね。地元記念なので、しっかり準備はしてきたつもり。ここの走り方は分かっているので、結果を出したいですね。緩めば仕掛けるし、引けないところは粘る。何でもやって初日を突破します」
 田中勝仁は師匠の助言により、今年から競走スタイルを変える。
 「師匠の花嶋(洋之)さんにアドバイスを頂き、今年は勝ちにこだわって走ります。以前のように何が何でも先行という走りはしない。練習はいつも通りやってきたので、状態は変わらないと思います。相手は強いけど、何とか勝ち上がりたいですね」

<6R>
竹内雄作選手
竹内雄作選手
 竹内雄作(写真)はヤンググランプリで果敢に主導権を奪った。今シリーズも4日間、持ち味を出し切る。
 「ヤンググランプリが終わって、次の日にここの追加を受けました。少し体調を崩したんですが、軽めの練習で調整してきたので大丈夫だと思います。大宮は初めてだけど、500バンクは苦手じゃない。いつも通りの競走で頑張ります」

<7R>
 水谷好宏は一頃の勢いはなくなったが、4倍超えの特大ギアを軽快に踏みこなしている。
 「4.2台のギアを使うようになって成績が一気に上がりましたが、最近はちょっとその反動が出ている感じですね。広島記念が終わってかなり疲れが出たので、2、3日はゆっくり休みました。そのあとは普通に練習できたので、調子は問題ありません。明日は先行1車ですが、油断せずに落ち着いて仕掛けます」
 吉原友彦は前回の熊本で待望のS級初優勝を飾った。
 「流れが向いただけですね。でも、優勝できて嬉しかった。4、5場所前からギアを4.25に上げた成果も出ています。500バンクはあまり好きじゃないけど自力自在に頑張ります」

<8R>
太田真一選手
太田真一選手
 予選のメーンを張るのは太田真一(写真)だ。初日は後輩の岸澤賢太をリードして抜け出しを図る。
 「直前の練習で岸澤は仕上がっていたので、期待しています。しっかり付いていきたいですね。今期は選手になって初めてのS級2班なんです。デビューしてすぐにS級に上がって、3班から1班に昇格しましたから。それからずっと1班の座を17年近く維持してきたんですけどね。ただ、2班と言っても去年から予選スタートだし、何か変わるわけじゃない。また1班に戻れるように、しっかり頑張るだけ。そのためにもこの地元記念はいい結果を出したいですね」
 岸澤賢太も地元ワンツーへ気持ちを入れて走る。
 「12月31日だけ休んで、あとはしっかり練習してきました。大宮記念は久しぶりなので頑張りたいですね。いつも通り力を出し切るレースをします」

<9R>
根田空史選手
根田空史選手
 Sコンビに人気は集まるが、別線も黙ってはいない。根田空史(写真)は充実一途の近況だ。SS相手でも勝負になりそう。
 「やっと特選から走れますね。相手は強烈ですが、しっかり自分のレースをします。最近は練習でも4倍以上のギアを踏むようになったし、手応えをつかめてきました。少しずつ上げていきたいですね。今年はもっと上のステージで戦えるように頑張ります」
 荒井崇博は状態面の不安を口にする。
 「競輪祭が終わってから練習があまりできていないんですよ。前回の武雄のあとも体調を崩してしまって…。ちょっと不安ですね。小倉(竜二)さんに任されたので自力で頑張る」
 単騎戦を選択した野田源一は混戦になれば出番がある。
 「昨年の後半は一気に成績が上がったんですが、最近は疲れも出て、少し悪いですね。体重が2kgぐらい落ちて、なかなか戻らないんですよ。明日は自分で動きたいので単騎でやります。今年は去年よりさらに上のステージを目指しているので、いいスタートを切りたいですね」

<10R>
浅井康太選手
浅井康太選手
 浅井康太(写真)は京王閣グランプリで3着。今年もまた頂点を目指して新たな戦いが始まる。
 「グランプリが終わって、すごく疲れたので、けっこう休みました。精神的な疲れは大丈夫だと思うけど、状態の方は徐々に上げていく感じになるかな。とりあえず走ってみてですね」
 渡邉一成は前回京王閣の初日に失格。心機一転、今年の初戦に挑む。
 「失格してしまったので、気持ちを切り替えて練習してきました。調子は問題ないと思います。今年はタイトルを獲ってグランプリに出たい」
 神山雄一郎は追加参戦だが、状態面に全く不安はない。
 「ここまで順調に来れたと思います。大宮は久しぶりだけど、成績はいつもいい。一戦一戦の積み重ねがグランプリにつながると思って頑張ります」

<11R>
平原康多選手
平原康多選手
 平原康多(写真)はオールスターでの鎖骨骨折から順調に回復している。今シリーズは地元エースとしての役割を全うする。
 「やることは全てやってきました。元旦だけ休んで、あとは練習していました。感覚はつかんできているので楽しみですね。今年はケガなくいきたい。深谷(知広)君が相手だけど負けないように頑張ります」
 グランプリ準Vの成田和也が平原の番手となった。
 「意外な番組ですね。地元のエースの番手とは気持ちが引き締まります。グランプリはダイジェストを観ました。コースは間違っていなかったけど、力の差ですね。終わってからは軽く乗った程度。グランプリまでの貯金があるので、たぶん大丈夫でしょう」
 深谷知広はグランプリで8着と惨敗。ケガの後遺症がまだ残っている。
 「練習と実戦はやっぱり違いますね。極限のレースでボロが出ました。終わってからは沖縄でゆっくり過ごしました。最初のG1まではあと2場所あるので、本来の感覚にしっかり戻せるようにしたい」
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