REPORT

『西武園競輪開設57周年記念（GIII）レポート』　3日目編

配信日：4月28日

　開設57周年の西武園記念競輪「ゴールド・ウイング賞」もいよいよ準決勝を迎え、明日のベストナイン進出を賭けて各レースで熱戦が繰り広げられた。
　明日は入場門付近に於いて埼玉支部所属の選手によるお出迎え、場内ではゴールド・ウイング優勝者当てクイズや、サイクルチャレンジゲーム、thedo-nutsミニライブ（バンク内特設ステージ）などが行われる。是非西武園競輪場にお越し下さい。

＜８Ｒ＞

赤井学選手

　1着権利の8R準決Cは打鐘過ぎにホームで押さえた岡本英之を、栗田雅也が早めに叩いて主導権を奪う。俊敏に後位へ切り替え、番手を奪った赤井学(写真)が、ゴール前で栗田を鋭く捕らえ決勝進出を決めた。「岡本君が本当によく頑張ってくれました。記念の決勝進出は3月の熊本以来3度目です。1角ではもう栗田君が来てたので、あそこはハコをどかさないと仕方ないですから」
　惜しくも優出を逸した栗田雅也は、「2日間主導権を取れず自分のレースが出来なかったからね。結果は別として、今日は納得のできるレースはできました。粘れなかったのは自分の力不足ということでしょう」
　立て直して直線強襲も及ばず3着の岩見潤は、「昨日の落車は何ともなかったが、ここは本当に直線が短いね…。もう少し長かったら行けてたかもね。また、次に頑張るよ」と、サバサバした表情。

＜９Ｒ＞

手島慶介選手

内田慶選手

　9レース準決Bは終回を制した谷津田将吾の番手から手島慶介(写真)が鋭く抜け出した。「戸辺（裕将）さんまで4番手を固めてくれて、ラインの大切さを改めて感じました。谷津田君は弟（志誠）と同期で、よく話もする仲なので何とか残したかったが、後ろに内田君も付いているしね…。昨日の失敗(競り負け)が悔しくて眠れなかったので、今日は気合が入りました」
　 4角では3者併走の状態を凌いで、流れ込み2着の内田慶(写真)は、「今日は3番手の仕事をするのが第一だと考えていた。さすがに格上の手島さんは余裕がありますね。今は結果よりもレースの内容が大事だと思っています。記念の決勝は前々回の熊本以来2度目です」
　ゴール前で粘りを欠き3着の谷津田将吾は、「実質先行一車のメンバー構成で粘れないのは、自分の力がまだ不足しているということでしょう。4角から微妙な風が吹いていたし、キツかったけど言い訳にはなりません。また練習して次に頑張ります」
　動向が注目されていたのは白戸淳太郎。「谷津田君が早めに押さえてくれば一旦引いてからと思ったが、来たのがホーム過ぎだったから粘るしかないでしょう。でも、思った以上に車が出なかったね。本当なら番手だが、3番手に飛び付くのが精一杯でした」

＜１０Ｒ＞

佐藤慎太郎選手

新田康仁選手

　10レースの準決Aは、打鐘から鷲田佳史が飛び出して、バック手前から村上義弘が番手まくりを放つ。3番手に割り込んだ新田康仁が交わすも、続いた佐藤慎太郎（写真）が内を鋭く伸びる。「本当は外を踏めれば一番良かったが…。ゴール前は中を割ろうと思ったら、巧く内のコースが空いたからね。車の伸び自体はこんなもんでしょう」
　 新田康仁(写真)は「村上君の後ろは最初から狙った訳ではなく、流れの中で園田君をキメに行った勢いで入っただけ。でも、3番手に入ってからは冷静に脚を溜められました」
　大外からまくり迫り3着で決勝進出の園田匠は、「2角で単騎になったので行こうと思ったが、佐藤さんに合わされると思い、我慢したのが正解でした。連日脚は軽いし、もう言うことはありませんね」

＜１１Ｒ＞

石丸寛之選手

志智俊夫之選手

　11レースは地元ファンの期待を背負った平原康多が登場したが、ホームで押さえた志智俊夫の上を一気にカマシた石丸寛之(写真)が押し切って1着。「初日に先行したレースが生きましたね。連日のデキは悪くないと思います。園田君との相性は悪いが、感覚は掴めているので、決勝も強気に攻めれば良い結果が出るでしょう」と手応え十分の様子。
　 3着の志智俊夫(写真)は、「ホームで出たのはバックを踏めない流れだったから。脚の状態は見たままです(笑)。まだ一度も記念の優勝はないが、展開がもつれてくれればチャンスはありそうだね」
　 宗景祐樹は石丸に目標を絞り2着に流れ込んだ。「やはり石丸さんの後位を選択したのは間違いじゃなかったね。記念の決勝進出は2度目です。自分の脚は普通だが、連日前が強いからね。明日も精一杯ベストを尽くすだけ」

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情報提供：日刊プロスポーツ新聞社