『西武園競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月23日


 西武園競輪開設60周年記念「ゴールド・ウイング賞」が明日24日から開幕する。地元のエース平原康多を筆頭に、武田豊樹、神山雄一郎とそろった関東SSトリオが優勝争いをリードしていく。他地区にもダービー王の村上博幸や山田裕仁ら実力者が控えており、白熱した4日間になることは間違いない。
  なお、初日の明日は入場門にて先着1000名様に賞品が当たるラッキーカードを配布するほか、特設ステージでは吉井秀仁氏による予想会、あえかミニライブなどファンサービス、イベントも盛りだくさん。是非この機会に本場へと足をお運びください。


<1R>
 オープニングレースからは佐藤幸治をピックアップ。前回の青森からは中4日で疲れをとることに重点を置いてきた。
  「青森からはあまり時間がなかったけど、練習もちゃんとしてきたし、温泉に行ってリフレッシュもしてきました。記念だと相手も強いけど、なるべく勝ち上がり戦を突破できるように、先行して頑張りたいです」


<2R>
川口直人選手
川口直人選手
   川口直人(写真)は前日の22日に追加を受けての参戦。4月は静岡、川崎と連続優参し、調子を上げてきている。
  「川崎が終わったばっかりだったけど、天気悪くて疲れを取る程度の練習をしてました。状態は変わらずいいと思います。自分で思った以上に動けている。西武園は走りやすいイメージだし、今の流れのまま少しでも上のレースで走れるように、力を出し切るレースを心がけますよ」


<3R>
 稲吉悠大は今年1月にS級昇格後、毎場所コンスタントに連がらみを果たしている。
  「F1戦でようやく予選を突破できるようになってきたと思ってたら、ここ2場所は初日で失敗してしまった。そんなに甘くないですね。今回は少しでも名前を売りたいし、記念は少しモチベーションも変わってくる。相手が徹底先行だから、上手く立ち回りたいです」
  相手となる村上直久は1月奈良で落車後、久々の出走となる。
  「ゴール後の落車で左鎖骨を骨折しました。手術して1カ月半入院、1カ月ぐらいは練習してきたけど、まだ状態はあまり良くないですね。明日は先行するだけです」


<4R>
 地元勢の先陣を切って岡光良が登場。前回の川崎ではS級初の準決で力の差を感じたが、対策を練ってきたようだ。
  「中4日で練習は1日だけしてきました。デビューからずっと3.57だったけど、川崎で準決勝を走って、このままでは通用しないと思った。まだ実戦で使ったことはないけど3.64でいこうと考えてます。軽い方が回ってる感じが好きなんですけど、そうも言っていられないですから。勝てるように考えて走ります」


<5R>
片折亮太選手
片折亮太選手
   今年昇級したばかりの片折亮太(写真)が地元記念に初出走する。レース間隔が詰まり不安ものぞかせたが、明るい表情で意気込みを語った。
  「地元だからって変に意識しすぎないようにしたい。レースの間隔が短いけど落ち着いたレースができるように。初日と2日目は何とか3着までに食い込んで、準決に行きたい。後ろはホームの田淵(浩一)さんだし、足だけは引っ張らないようにしないと」
  対する猪狩卓男も好調をアピール。
  「調子はいいです。西武園は初出走だけど走りやすいって聞いてますし、不安はない。いい位置をとって勝負ができるように。仲のいい片折君との対戦も初めてで楽しみですね」


<6R>
 前回の松阪で2年半ぶりの優勝を決めた高谷雅彦は明るい表情で姿を現した。
  「優勝はやっぱり嬉しかったです。状態も流れもいいし、前回は自分で動けていた。練習もちゃんとしてきたから楽しみ。普通に練習はやってきたけど、この歳だから疲れだけが心配。今回もいいとこまで行ければいいんですけどね」
  志村太賀は特選メンバーから漏れ、記念で久々の選抜スタートとなった。
  「体調面は普通です。選抜スタートは久々。成績が悪かったから仕方ないですけど、上で大きな着を取るよりは、選抜でいい結果を出せればいい。西武園はS級初優参で初優勝とイメージはいいし、流れを取り戻せるようにしたい」


<7R>
水谷好宏選手
水谷好宏選手
   真っ先に検車場で自転車の整備を始めたのは水谷好宏(写真)。前回の奈良F1では初の特選スタートを経験するなど、確実に力を付けている。
  「中1週間だったので、それなりに調整してきました。西武園は初です。押さえ先行だとあまり残れないので、カマシやまくりでバックをとる競走が最近は多いですね。明日は上手く作戦を考えて組み立てたい」
  小島雅章は前回の立川F1で決勝に進出。勢いをつけて地元記念に乗り込んできた。
  「立川の後は3週間空きました。練習はきっちりやってきましたが、レース勘だけがちょっと不安。難しいメンバーだけど、水谷君には2場所前の小倉でやられたので、今回は何とかやり返したいですね」


<8R>
池田勇人選手
池田勇人選手
   池田勇人(写真)は近況大きな着が目立っているが、ここに向けてきっちり仕上げてきた。
  「前回の奈良は333で展開もあったし、状態もあまり良くなかった。あまり意気込みすぎないように頑張ります。大宮に続いて、西武園でも決勝に乗れるように。地元から一人でも多く決勝に乗るために、僕がやることは決まってますから」
  同じく地元の新井秀明は初日から絶好の目標を得た。
  「ここに向けて調整していたので、前回の松阪は完全にオーバーワーク。今回は練習の成果がうまく出てくれればいいですけどね。池田君とは直前の練習も一緒だったし、しっかりと連係を決めたい」


<9R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   武田豊樹(写真)は前回の小松島共同通信社杯で二次予選敗退。東王座戦を制した後は、3場所連続で決勝を外している。
  「小松島はオーバーワークでした。練習は疲れをとることを重点的に、宮杯に向けた調整に入ってる段階。レース間隔が詰まっていて大変だけど、自分はいつも通りのレースをするだけですから」
  アジア選から帰国したばかりの新田祐大は急遽、追加を受けての参戦となった。
  「日本は寒いですね。帰国後は1日休んで2日練習してきました。競技とは自転車が違うから、主導権を取って早く競輪の感覚を取り戻せるようにしたい」
  山賀雅仁は小松島共同通信社杯で決勝進出と大活躍。鎖骨骨折から順調に立ち直ってきた。
  「身体はまだまだなんですけど、結果が先に出ていますね。トレーナーは前回より良くなってるって言ってくれてるので、自分の感じとは違うけど、それを信じて頑張ります。(佐々木)龍也さんとの連係も久々だし、いけるとこから思い切りいくだけですね」


<10R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   ダービー王の村上博幸(写真)は同期の稲垣裕之の番手回り。共同通信社杯では優参を逃すも2勝を挙げた。
  「小松島の疲れが完全には抜けてないですね。練習はしてきたんですけど、花粉症が心配。初日は前が稲垣さんなので、なんとか喰らいついていくしかない。ギアも含めて、気付いたところを調整しながらやっていきます」
  稲垣裕之は共同通信社杯で一次予選敗退したが、3日目、最終日と連勝で締めくくった。
  「小松島のあとは休養もできたし、いいトレーニングができました。西武園はオールスターの決勝に乗った思い出のバンク。いいイメージで走れると思います。後ろがダービー王ですから、責任重大ですね」
  岩津裕介は濱田浩司に前を任せてのレースとなる。連係は今年初だ。
  「川崎からは中4日。地元に帰って1日練習して前日入りしました。西武園は全日本選抜以来です。あの時は初日にコケて帰りましたからね。濱田さんとの連係は久々だし、信頼して付いていきます」


<11R>
平原康多選手
平原康多選手
   地元ファンの期待を一身に背負い、連覇を狙う平原康多(写真)が登場。藤田竜矢の番手から好スタートを狙う。
  「共同の決勝で失格して、正直ヘコみました。フレームもダメになったので、今回から新車です。失敗はレースで取り戻すしかないですから。整体に行って、身体も見てもらいましたけど、バランスも崩してないと言ってもらいました。新車のセッティングはまだまだですけど、調整しながらやっていくしかない。番手周りは緊張するんですが、頑張りますよ」
  神山雄一郎は共同通信社杯の初日に落車した影響が気にかかる。
  「共同のケガは軽かったから、最終日まで走ったんだけど、全然だめ。反応も悪かったし、精神的ショックもあったみたい。ここまでは身体のケアを重点的にしてきた。走ってみて状態を確かめたい」
  藤田竜矢は平原、神山を背に重責を担う競走となる。
  「前で頑張ります。直前の練習の感じもよかったし、プレッシャーも感じてません。ここは地元で相性もいいから、自信を持って走ります」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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