『西武園競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:4月25日


 西武園競輪開設60周年記念「ゴールド・ウイング賞」は2日目を迎えた。青空の広がる好天の下、優秀競走「ギャンブルレーサー関優勝牌」をメーンに、二次予選A、Bの計6個レースで勝ち上がりを争った。二次予選では地元勢の活躍が目立ち、8人全員が準決勝に勝ち進んだ。優秀競走は単騎の山賀雅仁が9番手から豪快にまくって制した。
 明日の3日目は先着1,000名様にグレープフルーツのドリンクサービス。選手会埼玉支部によるお出迎え&トークショーや久保千代志氏による予想会が催されます。ぜひ、本場に足をお運びください。


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片折亮太選手
片折亮太選手
   二次予選最初のレースを勝ったのは片折亮太(写真)。上手く自分のペースに持ち込んで逃げ切り、連勝を決めた。
 「高城(信雄)さんが内に来たのが見えたから締めて、そのまま駆けました。スピードがまあまあ出ていたので、タレないかなと。最後も踏み直せました。やっぱり新フレームが合っていますね」
 岡光良が2着に流れ込み、地元コンビでワンツー決着。
 「ペースで踏んでいたから大丈夫かなと思っていました。結構一杯でしたね。自分は何もしていない。片折君が強かったです。記念の正規配分は初めてなんですが、準決勝に乗れるなんて嬉しいです」
  最終ホームで上手く3番手に入った明田春喜が3着で準決勝Cに進出した。
 「前がちょっともつれて離れそうになっていたので、3番手までいきました。すんなり取れて1着だと思ったんですけどね。意外と伸びなかった。もう少し早めに踏めば良かったかな」


<6R>
高橋雅之選手
高橋雅之選手
   高橋雅之(写真)が村上直久の番手死守から今年初勝利をマーク。落車、失格の悪い流れを断ち切った。
 「(3月)小田原で落車した後、練習はしっかりやっていたし、状態的にはずっと良かったんです。今日は粘られても余裕があったし、番手の仕事もできました。仲のいい山口(泰生)さんが3番手を回ってくれたのも大きかったです。ずっとリズムが悪かったので、結果を出せて良かった。明日も攻める気持ちを持って頑張ります」
 村上直久がしぶとく3着に逃げ粘り、初の記念、しかも骨折からの復帰戦で準決勝に駒を進めた。
 「何か展開が良く分からないままゴールした感じ。昨日は考えながら走れたけど、今日は頭の中が真っ白で全然覚えてないんです。でも、記念初めてで準決勝に乗れて十分です。明日も先行で頑張ります」


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小島雅章選手
小島雅章選手
   小島雅章(写真)が稲吉悠大を豪快にまくって完勝。ラインで上位独占を果たした。
 「打鐘で行かないとダメですね。踏んだ感じも思ったほど良くない。調子というよりもレース勘と地元のプレッシャーでしょう。明日までにもう少し修正したいですね」
 ベテランの田淵浩一が小島にしっかり続いて2着をキープした。
 「目標達成だね。展開が良かった。セッティングをいじり、今日は乗った感じが良かった。ただ、フレームを換えてきたので、それが合っているのかどうか…。でも、昨日伸びなかったのは片折が強かったからでしょう」


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中村一将選手
中村一将選手
   コマ切れ戦で入れ替わりの激しいレースとなったが、中村一将が最終的に主導権。番手の岩津裕介が好展開をきっちりモノにした。
 「今日は展開が良かっただけですね。中村さんのおかげです。でも、ギアを落としてハンドルを換えたら良くなりました」
 2着に逃げ粘った中村一将(写真)は岩津に感謝しきり。
 「岩津君が前を取ってくれたし、全部やってくれました。仕事をしてくれるのは知っているので、思い切って仕掛けられました。今日はいいレースができたと思います」
  地元の池田勇人は3番手確保からまくったが、車はほとんど出なかった。
 「コマ切れで展開がよく分からなかったです。普段はまくりに構えることがないので、タイミングが取れなかった。内容は良くなかったけど、地元で勝ち上がれたのは良かったです」


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新田祐大選手
新田祐大選手
   水谷好宏の先行を新田祐大(写真)が好回転でまくって快勝。ラインを上位独占に導いた。
 「アジア戦の疲れはあるし、身体は重いけど、その分、開き直って走れていますね。今日は引いてから自分のタイミングで踏めました。でも、あんまり車の出は良くなかったです」
 山田敦也が完璧マークで2着に流れ込んだ。
 「昨日は離れてしまったし、これ以上、迷惑はかけられませんから。新田は落ち着いていたし、楽に踏んでいましたね。強くて抜けない」
 まくられた水谷好宏は「新田君の昨日のカマシを見ているから焦って踏んでしまった。レース後に山田(裕仁)さんからアドバイスをもらえたし、今日はいい勉強になりました」と前を向いた。


<10R>
石毛克幸選手
石毛克幸選手
   石毛克幸(写真)が4番手からまくり一閃。人気の関東勢を粉砕した。
 「今日は少し早めに仕掛けようと思っていました。神山(雄一郎)さんのブロックは想定していたけど、やっぱりきつかったです。脚は問題ないので、明日も頑張ります」
  まくられた藤田竜矢だが、懸命に踏んで2着に粘った。
 「神山さんが後ろで仕事をしてくれたおかげです。いつも迷惑をかけてるんですが、また今日も迷惑をかけてしまいました。今日はちょっと踏むのが早かったかな。調子は悪くないです」
  3着の神山雄一郎は「藤田君の地元だし、やれるだけのことはやった。松坂(英司)君に押し込まれて、内に差してしまったのがね。今日は恵まれただけです」と振り返る。


<11R>
山賀雅仁選手
山賀雅仁選手
   稲垣裕之が平原康多を突っ張って先行。後方で脚を溜めていた単騎の山賀雅仁(写真)の大まくりが炸裂した。
 「みんな脚を使う展開で、自分だけ全く使ってなかったですからね。平原君が行ったときに付いていこうかと思ったけど、ちょっと離れてしまったので、脚を溜めていこうと。無理に付いていって併走になるより、9番手でも溜めた方が大ギアが生きますからね。流れは向いたけど、まくれたのは自信になります」
 武田豊樹は平原マークから直線外を強襲した。
 「今日は自分たちにとっては厳しい展開でした。平原が頑張ってくれて、あの位置に入れたわけだし、ギリギリまで待ってから踏みました。さすがにサラ脚でまくった山賀君には届かなかったです」
 突っ張られた平原康多は4番手を確保するも脚はほとんど残っていなかった。
 「突っ張られて出れないと思って、必死に4番手を確保しにいきました。きつかったです。最近はああいうレースが多いんですよね」
 先行した稲垣裕之は「平原君、武田さんのラインは強力ですからね。出させたら厳しいと思いました。勝つために先行したんですけどね…。状態は悪くないので、明日は何とかしたい」と巻き返しを誓った。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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