『 東日本大震災被災地支援競輪 がんばろう日本(GIII)in 西武園レポート』 2日目編
配信日:4月24日
2日目を迎えた「がんばろう日本(GⅢ)in西武園」。今日は晴天に恵まれた日曜日ということもあってご家族で観戦に来られている方たちも多く見受けられ、バンクには可愛らしい声援が飛ぶことも。そして、肝心のレースでは勝ち上がりの二次予選と優秀レースで大激戦が繰り広げられる中、昨日の流れを引き継ぐかの様に、地元・埼玉勢を中心とした関東勢が大活躍。明日(25日)の準決勝では何人の選手を決勝に送り込めれるのか、大注目の1日となること間違いなし。明日も引き続き「がんばろう!日本 チャリティーオークション」などのイベントが開催される予定ですので、こちらの方もお楽しみに!
<1R>
増田鉄男選手
捲った松田孝志マークから抜け出した
増田鉄男(写真)
が1着。
「僕ね、体の大きい人と相性がいいんですよ。とくに、松田(孝志)さんとは。あと、三ツ石(康洋)とか。だから昨日、番組が決まった時点で、イケるかなというのはあったんだけど。初日9着で残り3つは勝ちたいなと思ってたんですけど、これでマジック2やね。競輪には何があるか分からないですよぉ~(笑)」
南関別線を選択しながら、見せ場を作れなかった
成清貴之
は、「脚的には問題ないんだけど、判断が悪いね」と、反省の弁。
<2R>
井手健選手
逃げる佐々木翔一の番手から追い込んで快勝の
井手健(写真)
。
「翔一さまさまですよ。あれだけ頑張ってくれたんだから、そのチャンスをモノにしないと失礼ですからね。1着が取れてとりあえずホッとしてます。1着取れてるし、調子も悪くないと思いますよ」
その
佐々木翔一
は粘れずの8着。
「1センターでもうすでにキツかったですね。練習ではあの展開なら逃げ切ったりとかもするんだけどなぁ。あれで残れなかったのはちょっとショックですね」
番手勝負に打って出た矢内良和だったが、井手に死守されてしまう。
「最初から番手を狙ってた訳ではなかったんだけど、あのタイミングで来られたら引いても仕方ないし。結果的に競り負けてしまって、気持ちはあるんだけど、脚がついてこなかった感じですね(苦笑)」
<3R>
大橋直人選手
峠祐介が逃げる絶好の展開を生かして1着の
大橋直人(写真)
。
「地元記念で1着を取れたのは嬉しいけど、本当なら勝ちあがりでやりたかったね。せっかくここに向けて準備してきた訳だし。でも、この1着を残りの2日間に生かせる様にしたいですね」
大橋の内をすくいにかかった
三宅裕武
だったが、失敗に終わり、「周回中は軽かったんだけど、勝負どころになったら、急に内が重くなった」と首をかしげる。
<4R>
立花成泰選手
久々の捲りによる白星に
立花成泰(写真)
は安堵の表情。
「最近、集中力が足りないせいか、駆け出しが重いんですよね。根がサボリ性なもんで(苦笑)。今日も千切れたのを追いかけてる様な感じの捲りだったし。でも、結果的に1着取れたんで良かったし、そもそも捲りが決まったのも久々だったんで、いい薬になりそうです」
捲り追い込みで2着に突っ込んだ
芦澤辰弘
だが…。
「2着だから数字だけ見ればそんなに悪くないんだけど…。何て言うか、自分の踏んでるイメージと実際のタイムに差がある様な感じがするんですよね。でも、悩んでても仕方ないし、今は悪い中でも悪いなりにまとめられてると前向きに考える様にします」
<5R>
鈴木裕選手
連勝で準決勝進出を決めた
鈴木裕(写真)
。
「バンクコンディションは昨日と違って流れるところが多く、軽くて走りやすかったですね。連勝で勝ちあがれたのは大きいし、展開に恵まれたとは言え、(鈴木)誠さんに交わされなかったのは自信になりますよね」
鈴木(裕)マークの
鈴木誠
はベテランらしくきっちり2着入線。
「今日の展開はある程度、予想していた中にはありましたけど、2、3歩踏んだ感じで(鈴木裕が)捲り切っちゃうなという感じはしましたね。昨日の彼のレースを見てもらえば分かると思うけど、先行でさえ強いのに、捲りになったらそう簡単には抜けないですよ(笑)」
ライン3番手の
小菅誠
も3着に入り、南関での上位独占が完成。
「何とか展開に恵まれましたけど、まさかあんなにキレイにコースが空くとは。色んな意味でラッキーでした。前の2人のおかげですね」
一方、先行勝負の
小川勇介
はあとわずか粘れず4着敗退。
「どっちにしろ今日は力勝負をしようと思ってたから、粘れなかったのは自分の弱さ。バックが向かいでキツかったのもあったんだけど、調子は悪くなかったし、鈴木君が強かったということですね」
<6R>
吉田敏洋選手
豪快なパワー捲りで人気に応えた
吉田敏洋(写真)
。
「地元の相川(永伍)君の主導権に対する意気込みはレース前から伝わってきてたから、ここでムリに叩き合って潰れてしまうよりも、自分のタイミングで仕掛ければいけるんじゃないのかなというのはあったので、その通りの展開になりましたね。バックの平坦なところで諸橋(愛)さんの横を抜けられたのは大きかったかな。あれが、コーナーとか傾斜のあるところだったら、ちょっとヤバかったかも知れないし。それにしても、半年ぶりの1着なんて、ちょっと恥ずかしいですね(笑)」
逃げ粘って3着の
相川永伍
の健闘も光る。
「位置取りとか仕掛けとか、ほとんどが作戦通りだったんですけど、出切ってからはもう無我夢中であんまりよく覚えてないんですけど、吉田さんを8番手に置いたのに、そこからでも捲り切られてしまうということは、まだまだ力不足ですね。でも、明日も自分の出来ることをやるしかないですから!」
<7R>
宿口陽一選手
昨日に続いて連勝の
宿口陽一(写真)
。SS選手を破る金星と、その好調ぶりが目を引く。
「前のレースで(相川)永伍がいいレースをしていたので、すごく刺激になってました。それにしても、新田(祐大)のスーパーダッシュはヤバかったですね(笑)。あれなら後ろからの捲りは来れないと思ったので、3番手に入ってからは冷静に踏めました。記念の準決勝は初めてですけど、自分で流れを作って結果を出せているので、成長できているんじゃないかなと」
カマシ先行で2着の
新田祐大
。
「仕掛けのタイミングはバッチリだったけど、思った以上に踏み応えがなかったので、その辺はセッティングとかで修正したいなと。今日はとりあえず出切ることだけを考えてたんですけど、最近あんまり先行していなかった分、出切ってからのペース配分がイマイチ掴めなくて、最後まで垂れ続けて終わった感じですね。でも、何にもしないで勝ち上がるよりは全然マシだと思うので」
宿口マークから3着入線したのは
稲村好将
。
「今日は宿口君が強かったね。自分も2着までは突っ込みたかったけど、ちょっとツメが甘かったかな。ただ、シューズを元に戻したことで感じよく走れたので、それは収穫でした。今シリーズは関東が軒並み好調だけど、僕は回れるところを回ってチャンスをモノに出来れば。兄貴(成浩)や、矢口(啓一郎)、木暮(安由)たちと練習してきたから、脚的には問題ないと思いますよ」
<8R>
長塚智広選手
初日はまさかの9着だった
長塚智広(写真)
だが、この日はそのうっ憤を晴らす快勝。
「飯嶋(則之)さんとは久々の連係だったんですけど、前はなかなかワンツー決められなかったり、けっこう迷惑かけることが多かったので、今日はなんとか決められてホッとしました」
長塚マークの
飯嶋則之
が2着で関東ワンツー。
「センター過ぎに流れる感じがあったんで、これはラインで決められるかなとは思ったけど、正直長塚を抜ける気はしなかったですね。調子ですか? うーん…、『普通』ということにしておいて下さい(笑)」
逃げた山田久徳マークから3着だった
坂上忠克
は、「展開的には最高だったんですけどね…。牽制したのが直線というのもあったけど、それを差し引いても長塚の捲りはスピードのケタが違いますよ(苦笑)」と、長塚の強さに脱帽。
<9R>
浅井康太選手
4番手と絶好位をキープした
浅井康太(写真)
がキッチリ勝機をモノにする。
「タイミング的にはあそこしかなかったと思うんですけど、バックが重くて流れなかったですね。もっと掛かるかなとは思ったんですけど、自分が思ってた以上に『モコモコ感』があったというか。でも、結果的にはラインで上位独占できたので、それは良かったです」
加藤慎平
は浅井マークからの2着で復調気配。
「直線で山賀(雅仁)君を牽制しながら踏めたし、追走に関しては問題ないですね。ただ、今日の浅井に関しては自分が本調子でも抜けてたかどうか。でも、抜きに行こうという気持ちにもなれたし、前回とは雲泥の差。あとは、残りの2日間でどう仕上げるかですね」
さらに、中部ライン3番手を固めた
水谷良和
が3着で上位独占。
「これで記念は3場所連続で準決勝進出ですよ。やっぱり、強い選手と対戦するとそれだけ気合いも入るし、それによって流れも引き込めますよね。でも、今日は浅井の捲りに付いていけて良かった~。一瞬、危ない場面もあったんですけどね(苦笑)。とにかく、明日も自分の回れる位置から少ないチャンスをモノに出来る様に頑張ります」
<10R>
阿竹智史選手
切れ味鋭い捲りで1着となった
阿竹智史(写真)
。
「周回中から重かったし、脚を溜めらえていなかったんですけど、ある程度いいタイミングで踏めたのが良かったですね。もしかしたら、昨日先行したのが良かったのかも知れないですね」
神開浩士郎
は阿竹マークからの2着に胸を撫で下ろす。
「昨日、離れちゃってチャンスを逃しちゃってたから、今日は着よりもまず離れないということに専念して。でも、それがいい結果に繋がったので、ツキがあるみたいですね」
3番手・
野田源一
が3着で、9レース同様にラインでの上位独占決着となった。
「脚も余ってたし、自分ではもう少し伸びるかなとは思ったんですけど、このバンクは直線も短いし3着でも上出来でしょう。とにかく、前の2人のおかげですね」
一方、
佐藤慎太郎
は、「バック過ぎとか、早めに出ちゃっても良かったかも知れないですね。ちょっとギアが足りなかったかな」と判断ミスを悔やむ。
<11R>
井上昌己選手
サイ☆ボーグ賞を制したのは4番手から捲った
井上昌己(写真)
。
「昨日走ってみて、ちょっとセッティングをいじってみたんですけど、それが正解だったみたいですね。まあ、今日はすんなりの展開だったし、あとは落ち着いて行けるところから行こうと思ってたので、大塚(健一郎)さんとワンツーできて良かったです」
8番手に置かれた
山崎芳仁
は、「ホームで行かなくちゃいけない展開でした。判断ミスですね」と見せ場を作れず。
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