『 東日本大震災被災地支援競輪 がんばろう日本(GIII) in 西武園レポート』 最終日編
 
配信日:4月26日


 本日は「がんばろう日本(GIII)in西武園」の最終日・決勝戦が開催。レースは意外な展開となりましたが、優勝を飾ったのは長塚智広選手でした。相変わらずの好調ぶりを改めて見せ付けた形となりましたが、これで初のタイトル獲得への気運も一気に高まりましたね。今後の活躍に期待しましょう。

決勝戦 レース経過
 誘導以下、浅井康太─加藤慎平、長塚智広─平原康多─飯嶋則之、新田祐大、中村一将─村上博幸─市田佳寿浩の並びで周回を重ねる。青板過ぎ2センター付近から踏み上げた中村が赤板で浅井を抑えるが、打鐘で長塚が加藤の内に切り込む奇襲策で番手を奪取。しかし、このあおりを受けた中村が車体故障のアクシデント。結果、浅井がそのまま先行する形となり、3番手に平原、4番手に飯嶋。最終2コーナー過ぎに後方から新田が抜群のスピードで捲ってでるが、それに合わせた長塚がそのまま抜け出し1着。2着に平原、3着に飯嶋が入線し結果的に関東での上位独占が決まる。


長塚智広選手
長塚智広選手
 関東ラインの先頭を任された長塚智広が変幻自在の攻めで優勝。
「本当は引いてカマシて関東3人で決まる様に走ろうと思ってたんですけど、中村君も抑えてからなかなか出ていかなかったし、浅井が誘導を切って流れ自体がスローになったので、これは前々に踏むしかないなと。それで、思いもかけず浅井の番手が取れて自分でもちょっと意外だったんですけどね。ただ、ここは平原君の地元だったので、ファンには迷惑かけちゃいましたかね。それでも、関東3人で決まったのが救いというか、本当に良かったですね。個人的な目標としては、今は成績も出ていますし、何とかGIを獲れる様に頑張っていきますので、応援して下さい」

 平原康多は長塚の動きにしっかりと付いていき2着。
「長塚さんのあの動きはトリッキーすぎて…。普通はあんなレース出来ないですよ(笑)。いい勉強になりました。まあ、あの動きに付いていっての2着なので、自分としては満足というか、納得のレースですね。だって、あれを差して優勝するなんて、普通に考えてムリですよ」

 3着には関東3番手を固めた飯嶋則之
「最初から最後まで平原の後ろでゴールできたんだから、3番手としてはこれ以上ない結果。まあ、今日は追走するだけでもかなり大変でしたけどね。もうちょっとゴチャついてくれれば優勝もあったのかなぁ(笑)」

 捲った新田祐大は長塚に合わされて万事休すの4着。
「展開がかなりゴチャついたから、浅井が嫌々先行するんだろうなとは思ってましたね。ただ、捲りに行こうとした時に、村上さんに一瞬合わされてしまって。あれさえなければ優勝もあったかも知れないんですけどね」

 打鐘で目標の中村一将を失った村上博幸は5着。
「完全に不完全燃焼ですね。ちょっと気持ち悪い終わり方というか。何がどうなってるのか、自分でも分からなくて。ホームで市田さんの位置を確認したら、僕よりか前にいて、『自分が前のはずなのにな』って感じで軽いパニック状態でしたもん。全く踏むタイミングが分からなかったですね」

 6着は長塚に番手奪われた加藤慎平
「長塚に内から来られた時に、前輪がかなりヤバいことになって、かなり焦りました。それで、ホームまでに状態を確認したら、何とか走れそうだったんで態勢を立て直したんですけど、とりあえず完走できて良かったです。前回の武雄がああいう結果(9着、9着、欠場)だったので、それに比べればすごい進歩。また、上のステージで戦える様に頑張ります」

 逃げた浅井康太は7着に沈む。
「長塚さんが後ろに入ったのは分かりました。そうなると、あとは自分が先行するしかないなという感じで腹を決めて。長塚さんに出られない様に2コーナーでは踏み直すことが出来たのは良かったんですけど、バック過ぎでもう1回踏み直そうと思ったけど、タイミングが合わなかったですね」

 8着の市田佳寿浩は消化不良の展開に、「さすがに言うことはないです」と残し検車場を後に。

 また、車体故障で棄権となった中村一将も、「当然、悔しさは残りますよね。自分の仕事を何ひとつすることが出来なかった訳ですから…。ちょっとコメントのしようがないとしか」と唇を噛みしめていた。
ゴール




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