『西武園競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:6月3日
 西武園競輪開設62周年記念「ゴールドウィング賞」は本日が2日目。優秀競走をメインに二次予選が争われました。また、11レースではA級1、2班のレインボーカップファイナルレースが争われ、特別昇級を果たす3名が決定しました。
 3日目も西武園競輪場ではファンサービスやイベントが盛りだくさん。先着500名様にソフトドリンクのサービス。あえかさんによるお出迎えライブや、ストリートミュージシャン星野雄太さんのライブなど、数々のイベントが予定されています。本場に足を運び、レースとともにお楽しみください。
<5R>
竹澤浩司選手
竹澤浩司選手
 守谷陽介と松谷秀幸の主導権争いを竹澤浩司(写真)が最終2コーナーから力強くまくって勝利。中井護とワンツーを決めた。
 「叩き合うような展開も頭にはあった。自分に展開が向きましたね。初日に長い距離を踏んだので、今日は上手く回せました。前は準決Cに乗ったことはあったけど、今の制度に変わってからは初めての準決ですね。準決も力を出し切るだけです」
 松谷秀幸は先行争いに敗れたが守谷の後位へ入り態勢を立て直す。粘り強く踏んで3着で準決行きを決めた。
 「守谷さんが引くと思ってました。早い周回からレースを動かしたので、脚が残ってなかったですね。3着に残れているので、脚は問題ないがもう少し勉強しないといけませんね」

<6R>
水谷好宏選手
水谷好宏選手
 打鐘2センターから一気に踏み出した水谷好宏(写真)がカマシ先行。水谷をマークした志智俊夫の援護もあり、水谷が逃げ切り勝利。初日に続いて2連勝で準決行きを決めた。
 「緩んだら行こうと思ってました。(前に)出切るところが一番よかった。後ろが志智さんだし、その後ろ(吉岡篤志)にも付いてもらっているので、前に出たらなんとかなると思ってました。周りに西武園との相性が良いと言われるし、自分の中にも良いイメージが残っているので、多少は余裕が生まれてるかも知れません」
 志智俊夫は水谷に続いて2着。
 「今日は水谷が強かった。自分も水谷の番手を守れたし、仕事を出来た上でのワンツーなので。レースも見えているし落ち着いて走れましたよ」

<7R>
上野真吾選手
上野真吾選手
 上野真吾(写真)が打鐘で叩いて主導権。最終ホームでピッチを上げると別線を封じて力強く逃げ切った。
 「打鐘前にいい位置に居られたのが良かった。後は駆けるだけ駆けようと思った。後ろの内藤さんもいつも仕事をしてくれるし、まくられたらその時は自分の脚がないだけなので。(優参した)平塚記念の時は狙って走ったりもしたけど、今回は追加だし、どんどん前に出て行くことだけ意識して走ってます」
 2着は上野をマークした内藤秀久
 「僕は上野君があっての結果なので。今日に限ってはほとんど何もすることがなかった。内、外、内、外と警戒するだけでした」
 終始上野ラインを追走した近藤修康が3着に流れ込んだ。
 「位置を決めずに走ったが、初手は前から2番目のラインがいいなぁと思ってた。そこが上野君ラインの後ろだった。初日に引き続き、いい流れの中で走れている。記念の準決は覚えていないくらい久々だし、嬉しいね」

<8R>
坂上樹大選手
坂上樹大選手
 馬場勇が先行態勢に入るが、吉田敏洋が最終ホームから早めの巻き返しを見せる。最終3コーナーで馬場を捕らえ、直線は番手の坂上樹大(写真)と一騎打ちに。好展開を生かした坂上が吉田を交わした。
 「(吉田が)前に出切る感じはあったし、最後は抜けるか分からないけど思い切り踏んでいった。まくりの吉田君を抜くのは難しいが、今日は抜けて素直に嬉しいですね。自分の中でも手応えを感じてます」
 まくりを決めた吉田敏洋は2着に粘った。
 「初日は負けたけど、長い距離を踏んでいたので、それが今日の走りに繋がったと思う。押し切る展開が、抜かれているので、自分の中ではスピードと言うか伸びが今ひとつ物足りないかな。でも落車から、徐々に良くなってきている感じはしているし、宮杯に良い流れで望めそうです」

<9R>
岸澤賢太選手
岸澤賢太選手
 細切れとなった一戦は地元の岸澤賢太(写真)が後方からのまくりを決めて勝利。課題としていた地元戦の準決勝進出を決め、安堵の表情を見せた。
 「後方になってヒヤリとしました。後は早めに踏まないと終わってしまうので、慌てて踏んだ。2車だったし、組み立ては難しかったが、ワンツーが決まってよかった。内容が良くないので、そこは反省が必要ですね」
 岸澤に続いた宗景祐樹が2着で関東両者でワンツー決着。
 「想定してた一番嫌なパターンだった。前の岸澤君が強かったです。不発なら内に切り替えも考えたが、信じて付いていってよかった」

<10R>
村上義弘選手
村上義弘選手
 打鐘2センターで先頭に立った村上義弘(写真)は後方を確認しながら、最終ホームでピッチを上げ主導権。村上を追走した、渡辺十夢の好ブロックもあり、逃げ切り勝利で準決勝へ駒を進めた。
 「調子が良くなくて、とにかく力を出し切ることを考えていた。渡辺君は近畿の中でも信頼できるマーク屋。人気にもなっていたし、応えられて良かった」
 渡辺十夢は後方からまくりを仕掛ける天田をブロック。村上に続いて2着の結果に表情が緩んだ。
 「緊張しました。オッズは見るなと言われていたが、見てしまい更に緊張が増した。村上さんが先行になるとは思っていなかったけど、3番手の佐々木(浩三)さんが続いてるのが分かり、仕事がしやすかった」
 天田裕輝は最終2コーナーからまくりを仕掛けたが、渡辺の抵抗で勢いが止まる。だが最後まで踏み込み3着で準決の切符を手にした。
 「今回はデキが良く、行けると思ったが甘くはないですね。完全にスピードが止まってしまった。そのあとは根性で踏みました」

<11R>
宮越大選手
宮越大選手
 11レースのレインボーカップA級ファイナルは、来期S級の権利がなかった宮越大(写真)が、最終4コーナーでインを突いて、鮮やかに抜け出した。
 「3着までが特進の権利だったけど、自分は優勝しか狙ってなかった。それは周りのみんなにも言ってたんで」と、振り返る宮越。有言実行のVゴール後は、右手を高々と挙げてファンにアピール。最高のかたちでA級に別れを告げて、カムバックしたS級を見据える。
 「自分にとってはS級がスタートですから。戻ってきたっていう感じですかね。今日は不破(将登)君も調子が良さそうだったし安心してました。自分にも余裕があったし、いい判断ができました」
 不破、宮越とは別線で単騎での立ち回りを選択した疋田敏は、最終ホーム手前で宮越の後ろに入りじっと我慢。宮越の動きを最後まで待って、直線中割りでチャンスをつかんだ。
 「最後まで絶対に脚をためていこうと。最悪5番手でも宮越君も行くだろうから、今の自分のデキなら何とかなると。焦って内にいってたら失敗していたと思う」
 ベテラン疋田は、気持ち良さそうに汗をぬぐう。
 6番手から仕掛けた河端朋之は、まくり不発のシンガリ負け。
 「自分では届く感覚で踏んでいったけど、ダメでしたね。ホームくらいで行けばよかった…。仕掛けが遅すぎました」

<12R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
 優秀戦は吉本卓仁が主導権を握る。吉本ライン後位に入った平原康多は2コーナーからまくりを仕掛けるが、吉本を追走する岩津裕介が車を振り抵抗を見せる。この動きで平原の自転車が故障し岩津は失格の判定。岩津が動いた内を狙った佐藤友和(写真)が一気に踏み出し吉本を最終2センターで捕らえ、優秀戦を制した。
 「流れの中で上手く動けたと思う。中団を狙ったが、武田さんの力に対抗するには、自分だけじゃ厳しいので平原君だけを自分の前に入れてその力を借りた。ある程度は思い通りに組み立てられた。準決も一生懸命頑張りますよ」
 佐藤をマークした岩見潤が続いて2着。
 「確定板入りが6に伸びましたね。友和君が落ち着いて組み立てたと思う。僕は練習のつもりで付いていくことだけに専念した。脚の感じはすごくいいですよ」
 武田豊樹は車体故障の平原を避けながらも執念で3着に食い込む。
 「(岩津と平原の)接触もあったが、今日は後方になってしまったのが良くなかった。状態は修正しながらやるしかない」
 平原康多は車体故障で力を出し切れず。
 「前輪が壊れてしまった。後、岩津さんの車輪で指(左手薬指、小指)が擦れてしまった。今は痛いけどハンドルを握る分には大丈夫だとは思う」
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