『西武園競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:4月7日
 西武園競輪開設64周年記念「ゴールド・ウイング賞」は後半戦となる3日目に突入。準決勝3個レースをメーンに熱戦が繰り広げられた。地元勢は平原康多、池田勇人、岡光良の3人が優出。深谷知広、山崎芳仁ら豪華メンバーが明日の決勝戦で激突する。
 最終日は先着500名様にスピードくじを配布し、抽選で各100名様にクオカード、オリジナルタオルをプレゼントいたします。場内特設ステージでは金子貴志選手のトークショー、埼玉県蕨市出身の女性マジシャンぺるによるマジックショーなど多彩なイベントで開催を盛り上げます。ぜひ、西武園競輪場でお楽しみください。
<10R>
池田勇人選手
池田勇人選手
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
 ここからが準決勝。レースは打鐘で前団を押さえにきた池田勇人(写真)を村上直久が内から突っ張る。石毛克幸は付いていけず、村上後位に入った池田は後方から巻き返してきた吉本卓仁に合わせてスパート。吉本が最終バックで出切ったが、堤洋をどかして番手をさばいた池田が気迫の追い込みで決勝一番乗りを決めた。
 「ちょっと(吉本に)気付くのが遅かったですね。吉本さんが降りてきてハウスしてしまい、ヤバイと思ったんですが、堤さんが見えたので肘をかけにいきました。岡(光良)さんが付いてくれていたので、もう気合いですね。勝てて良かったです。明日は地元の先頭で。うまく駆けられれば、ラインのみんなにチャンスがあると思うので頑張ります」
 最終バックで後方から大外を豪快にまくり上げた山崎芳仁(写真)が2着に強襲した。
 「恵まれました。2カ所ぐらい仕掛けるところがあったけど見てしまった。タイミングが難しかったですね。力任せで2コーナーぐらいから踏んでいけば勝てたかもしれない。ここは500バンクみたいだし、外に避けると、なかなか前との距離が縮まらないですね。まだ感じもしっくりきていない」
 池田を懸命に追った岡光良が地元の意地で3着をキープした。
 「地元で決勝に乗れてうれしい。ホッとしました。池田君が頑張ってくれたおかげです。普通なら離れそうなパターンでしたけど、何とか付いていけました。調子はいいと思います」
 池田を叩き切った吉本卓仁は直線で力尽きて5着に敗れた。
 「出切れないと思って、空いたところに入れるか見ながら踏んでしまった。最初から出切るつもりでいけば違ったかもしれませんね。力負けだからしょうがない」

<11R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
西川親幸選手
西川親幸選手
 赤板過ぎに上昇してきた古屋琢晶を深谷知広が突っ張り、別線は手も足も出ない。番手絶好の吉田敏洋(写真)が逃げ粘る深谷をゴール寸前で捕らえた。
 「前後のおかげですね。自分は何もしていない。普通は別線が深谷を後ろに置いての組み立てになると思っていたんですが、自分にとっては願ってもない展開になりました。番手で余裕はありました。それにしても深谷は強い。ほぼ2周駆けて、ゴール前まで粘れるんですから。本当にうらやましいです」
 深谷知広は突っ張り先行で長い距離をもがき、同型を圧倒した。シリーズ3連勝こそならなかったが、連日の強さは際立っている。
 「前を取って突っ張るかは半々ぐらいで考えていました。今日はしっかり最後まで踏めました。日に日に良くなっていると思います。明日は地元が並ぶみたいですが、自力でしっかり頑張ります」
 中部コンビの3番手を選択した西川親幸(写真)がしぶとく3着に入った。
 「今日は深谷君が前受けから下げても、切り替えずにどこまで付いていけるか強さを体感しようと思っていたんですけどね。そうしたら展開的に良くなりました。深谷君は先行するのがうまい。踏んだりやめたり、メリハリがありますね」
 小埜正義は4番手まくり不発に終わった。
 「あとちょっとだったけど最後は力不足ですね。深谷君にやられました」

<12R>
平原康多選手
平原康多選手
三谷竜生選手
三谷竜生選手
 加賀山淳が打鐘から全開でスパート。すかさず叩きにいった三谷竜生はスピードが合ってしまい、3番手の外で耐える。中団の内に包まれてしまった平原康多(写真)はバック過ぎに車を外に持ち出すと、鮮やかにまくって人気に応えた。
 「先行するつもりで4.33に下げたんですが、加賀山君が思った以上にやる気でしたね。三谷君は自分の横で粘ってくれれば良かったけど、前にいたんで、なかなか外に出せなかった。焦りはあったけど、冷静に走れたところもある。外に持ち出してからは思い切り踏みました。日に日に状態は上がっていると思います。ギアの感じも良かったので決勝もこのままでいきます。池田(勇人)君が獲れるように走ってくれれば、後ろで援護なり、対処はできると思います」
 神山拓弥が完璧マークで2着に流れ込み、関東ワンツー決着。決勝は関東ラインの4番手を固めて、地元勢を盛り立てる。
 「平原さんが強かったです。どんな展開でも大丈夫だと思っていました。自分はタテの切れが全然ないですね。決勝は前でやることも考えたんですが、今の状態では厳しいので4番手でアシストします」
 三谷竜生(写真)は厳しい外併走の展開をしのいで3着に突っ込んだ。
 「叩きにいったけど、3番手までしかいけなかったし、悔しいですね。五十嵐(力)さんが番手から出てくれたので助かりました。記念の決勝は3回目。自力で力を出し切ります」
 番手まくりの五十嵐力は一気に飲み込まれて5着に沈んだ。
 「平原君を何とかしたかったんですけどね。早めに番手から出たんですが、いっぱいでした。力不足ですね」
↑ページTOPへ