『開設58周年京王閣記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月19日


 すっかり競輪界に秋を告げる風物詩となった京王閣競輪場開設記念「ゴールドカップレース」。例年通り10月の秋空の下、明日20日より4日間の熱戦が繰り広げられる。
 初日は5R終了後のオーヴァル・エンジェルスによるハーフタイムショーを始め、「スタンバイ」による爆笑!バトルライブ、久保千代志さんによるオーヴァル競輪予報(2・7・10R終了後)など多彩なイベントが開催されます。すっかり京王閣名物となったゴール前特設ステージでの開会式などファンサービスも目白押し。大好評の「オスンジャー」も皆様のお越しをお待ちしております。アクセス抜群の京王閣競輪場へぜひお越しください!



<1R>
 オープニングレースで注目を集めるのは葛西雄太郎の出方だ。FI 戦では初日に好結果を残しており、ここもスタートダッシュが期待される。
 「初日がいいと気分も乗るんですよ。明日も気持ちよく自力で勝ち上がりたいな。明日頑張れば四日間行けそうな気がします。この後に地元記念も控えているし、しっかり戦いたいですね」


<4R>
鈴木謙太郎 選手
鈴木謙太郎選手
   4Rには9月青森で特進を果たした鈴木謙太郎(写真)が登場。A級ではほぼ無敵と言っても過言ではない活躍を見せていただけに、今シリーズもフレッシュな走りが期待される。
 「早く(S級に)帰りたかったので、特進できて本当に良かったですよ。ただ、前回のS級では大きな壁を感じたのも事実です。ここに来る前、鎖骨に入れていた針金を抜いてきたので練習はそれなりですけど、師匠(平沼由充)もいるから今回は頑張りたいですね」


<5R>
 5Rの橋爪亮は三度目のGIII 出場。前回の青森記念では大きな収穫をつかんだと相好を崩す。
 「前回の松戸の最終日は車体故障だけで、体には全く影響がありませんでした。青森を走って、本当に勉強になりましたよ。強い人と当たれて、走り方を考えられるようになりました」


<6R>
 6Rからはグレードが上がって選抜競走。7着までが二次予選に駒を進める。竹田和幸は近況が今ひとつ。本人も「デキに問題はないのに…」と首を傾げる。
 「体調も悪くないですし、練習の感じも悪くないんですけど、何か競走の結果に結びつかないんですよね。展開のせいだけにはできないんですけど、やっぱり動けてない時はタイミングを逃してしまうんですよね。何とかうまく立ち回って勝ち上がれるよう頑張ります」


<7R>
 7Rは地元の岡田征陽―恩田繁雄に人気が集まりそう。これに挑む外山三平だが、少しずつ状態は上向いているようだ。
 「今年の初めに腰を傷めてしまったんですが、ようやくやりたい練習ができるようになってきました。もちろん競走スタイルは変えません。いつか結果が付いてくると信じて積極的に行きますよ。でも、無意識のうちに腰をかばってしまっていることもあるんですよね…」
 このレースでは吉永好宏の動きにも注目しておきたい。
 「このレースは難しいですよ。誰が先行するか分からないから、どの位置でというのは決められない。粘ったりして隊列を短くしたら他のラインの行き頃になっちゃうでしょう。ずば抜けて強い先行がいれば番手勝負ですけどね。前々回の最終日からギアを上げて楽になっているんで、すんなりいい位置を取れれば…」


<8R>
吉田勇人選手
吉田勇人選手
   選抜戦最後の8Rからは吉田勇人(写真)を取り上げたい。今回は約二カ月ぶりの実戦となる。
 「練習中の交通事故で肩鎖関節を傷めてしまったんです。二週間ほど入院してから練習しだしたんですが、レースを走ってないのでどうなることか。今年は宮杯の前後にも落車が続いて、お祓いにも行ったんですけどね。体のバランスがどうかが鍵になると思いますけど、とにかく頑張るだけです」


<9R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   9Rからはシリーズの中心選手が集まった特選競走。初日の走りは開催の流れを大きく左右するだけに、各選手の状態を見極めたい。
 9Rはスピードタイプの自力型がそろい激戦模様だ。だが、佐藤友和(写真)は終始リラックスムードで周囲の質問に答える。
 「共同通信社杯が終わってから地区プロ、全日本選手権と続きましたけど、それぞれ長距離と短距離に出たので訳が分からなくなりました(笑)。ただ、全日本選手権では生まれて初めてスプリントに出たので、刺激にはなりましたね。ここまで4日空いたんですが、その内の2日はしっかり練習できました。久しぶりに練習相手もいたので、ちゃんと気持ちを入れてやれましたよ」
 武井大介は防府記念から中2日の強行軍にも、表情は明るい。
 「防府はだいぶ前から分かっていた追加なので、その前にやるべき練習はやってきました。家で休めたし、問題はありませんよ」


<10R>
松岡健介選手
松岡健介選手
高橋大作選手
高橋大作選手
   10Rは武田豊樹が軸。強力な相手に加え、後ろを濱口高彰、山口幸二らビッグネームが固めるとあって、松岡健介(写真)の表情はやや硬い。
 「成績そのものは悪くなかったんですけど、共同通信社杯までは座骨神経痛が出ていて、練習でも競走でも痛くて仕方なかったんですよ。共同ぐらいから良くなってきたんで、武田さんが相手だけど頑張りますよ」
 小橋秀幸は青森記念から共同通信社杯、防府記念とほぼ一カ月に渡って走り通しだが、持ち前のポジティブシンキングで乗り切る。
 「さすがに一カ月走りっぱなしはキツいですけど、僕みたいな選手は走ってナンボですから。ギアを落とそうかと思ったんですけど、こういうビッグネーム相手のレースではためらっちゃいますよね」
 高橋大作(写真)は地元での再起に賭ける。
 「ここが勝負どころですね。脚自体は戻っているし、タイムも出ているんですが、点数を落として番手が悪くなってしまい、ただ三番手を固めるレースが多かったですからね。地元のここで流れを変えたいですね」


<11R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   最終の11Rは今回から東京所属の選手となった後閑信一(写真)がメインを張る。
 「共同通信社杯でろっ骨を傷めましたけど、これぐらいのケガは大丈夫です。若い頃に色々なケガをしているので、その経験があるんで多少の傷みは問題ありません」
 石橋慎太郎は地区プロで優勝。オールスターでも勝ち上がり戦では力強い姿を見せており、ここも一発の魅力を秘めている。
 「久しぶりの自転車競技だったんですが、何とか優勝できて良かったですよ。オールスターの前に”このままじゃまずい。練習しよう”と腹筋を始めたんですが、筋肉痛が出ちゃって。でも調子自体は問題ないですよ」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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