『京王閣競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月17日


 明日から京王閣競輪開設59周年記念「ゴールドカップレース」が始まる。山崎芳仁、伏見俊昭の欠場はあったが、今シリーズはS級S班10名を筆頭にGI級の実力者がズラリ顔をそろえた。激戦必至、明日から始まるハイレベルな争いから目が離せない。
 開催中は場内イベントも充実。開催中毎日、液晶テレビなど豪華景品が当たるスクラッチカードの配布やオーヴァル予想会。明日(18日)はオーヴァルエンジェルスによるショーも予定されています。ぜひ京王閣競輪場へご来場ください。


<1R>
 1レースに出走する杉浦康一はここ2場所連続で落車と体調が気がかりだ。
 「正直、走ってみないとってところはありますね。でも痛みはないし、整体に行ってバランスを戻したりはして来ました。地区プロも休んでここに専念したし、感じは変わってないはずです」


<2R>
 2レースは点数上位の外山三平が人気を集めそう。
 「一時は腰痛とか体を痛めてたけど、今はだいぶ良くなって練習できるようになってきました。レースも積極的に動いてるのが結果につながっている。まずは初日をクリアして上位と対戦したいですね」


<3R>
 3レースにも直近の競走得点が100点以上のレーサーが2人とハイレベル。点数こそ100点には及ばないが前回川崎FIを連勝で締めくくった片寄雄己の気配も上々だ。
 「南関地区の地区プロ(団体追抜に出場)もあったけど、疲れはないですね。マッサージでは先生に前回より状態は良いよと太鼓判をもらいました。勝ち上がって上位と当たるのがほんとに楽しみなので、明日もしっかり頑張りたい」


<4R>
藤田大輔選手
藤田大輔選手
   4レースの藤田大輔(写真)は予選メンバーでは最高の102点を誇っている。「プレッシャーはありますね」と話すが、状態はまずまずのようだ。
 「7月伊東FIの落車で鎖骨を骨折して復帰戦でも落車だったけど、今ではだいぶバランスが戻ってきた気がします。モガキの感じも良くなってきてる。緊張するので、明日はあまりオッズを見ないようにします(苦笑)」
 山原利秀も最近はまくりを連発するなど9月のあっせん停止明けから動きは良好だ。
 「(まくりが)通用するのは2日目までだろうね。前回も連日まくりを出せたけど、あまり付けすぎて警戒されるのもイヤだし、ここに取っておきました。状態も8月の高松記念とは雲泥の差ですね」


<5R>
 5レースはここ3場所連続で勝ち星を挙げている幸津衛に注目だ。
 「3場所前の勝ち星が1年半ぶりだったのにねえ(苦笑)。でも練習の感じも踏んだ感じも最近は良いですよ。明日(10月18日)は誕生日なので頑張りたいね」


<6R>
関戸努選手
関戸努選手
   6レースからは選抜戦。関戸努(写真)は北日本三番手を選択した。
 「共同通信社杯もあったし、一昨日は地区プロで団体追抜とポイントに出場して疲れたけど、昨日休んでだいぶ抜けました。調子は良いと思うので、明日はしっかり付いていきます」
 廣川泰昭は最近再び自力を出すレースが増えてきた。
 「別に意識してやってる訳じゃないんですけど流れでね。共同通信社杯に地区プロのケイリンと詰まってるけど疲れはないです」


<7R>
野田源一選手
野田源一選手
   7レースでは野田源一(写真)までもが選抜スタートとなってしまった。
 「点数がなかったので仕方ないですね。地区プロではエリミネーションに出たけど、1日休んで疲れはないです。調子は悪くないと思うけど、最近は自分でレースを作れてないから明日はそこが不安ですね」
 先行一車のメンバー構成となった荻原尚人は3場所前に優勝するなど一見好調そうに見えるが、「競輪は展開が7割ですからね。調子は良くはないです。地区プロでケイリンとチームスプリントに出た疲れもあるから…」と表情は浮かない。


<8R>
柴田洋輔選手
柴田洋輔選手
   8レースは地元記念初参戦となる柴田洋輔(写真)に期待したい。
 「富山を終えてから中5日なんです。ここに向けての特別な練習っていうのは何もしていません。ただ、一日だけ京王閣バンクに入って高橋(大作)さんらとみっちり練習しました。地元だからって変な意識はないですし、まだまだ挑戦者の立場。逃げて逃げてアピールします。目標は準決勝進出ですね」
 対する園田匠も自慢の切れが戻り、調子を上げている。
 「ここに向けて前回(川崎FI)からギアを3.64に上げました。3.57を使ってる人も少なくなってきたし、最近は4コーナーから伸び負けしてたんですよね。川崎では伸び負けする感じがなかったし、成績も良かったので合ってると思う」


<9R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   9レースからは豪華メンバーを集めた特選競走がスタートする。このレースの主役は小嶋敬二(写真)だが、共同通信社杯、地区プロと連戦の疲れで、すっかりトーンダウンしている。
 「共同が終わってから、休む間もなく地区プロもあったりして疲れました…。配分続きはきついですよ。明日はギアを3.64にしようかな? 疲れはあるけど、体にムチ打って頑張ります」
 武井大介は急きょ追加を受けてやってきた。
 「昨日、追加を受けました。共同が終わってからは、地区プロも走ったしどうしようかなと思ったけど、メンバーが豪華だったからやりがいもあるし喜んで引き受けました」
 兵藤一也も共同からの参戦となる。
 「分かってた日程なので大丈夫だと思う。直前も2日間は乗ってきましたよ。調子は良いと思うし、このままやれれば良いと思う」


<10R>
北津留翼選手
北津留翼選手
   10レースの佐藤友和は、前回の共同通信社杯を制したその勢いで、今開催に臨む。しかし間隔も空かず、表情は冴えない。
 「地区プロもあったし、全く練習ができませんでした。ほんと、疲れを抜いてきた程度ですね。(欠場した)山崎さんや伏見さんらの分まで頑張りたいけど、今回は走ってみないとわかりませんね」
 北津留翼(写真)は9月小倉Sで落車負傷後、共同通信社杯を欠場した。その回復具合が心配される。
 「右足首の靭帯を痛めてしまって、9日間ずっと家で寝ていました。そんな状態で共同に出ても周りに迷惑がかかるだけだから、思い切って欠場しました。今は少しは戻ったけど、実戦は久々だし不安はありますね。あと、今回は新フレームなんですけど、まだ一回も乗ってないんです。そこも不安材料です」
 北津留に命運を預ける小野俊之だが、前回の落車の影響が気がかり。
 「別府の落車でろっ骨が痛いからダッシュに不安がありますね。しかも明日は翼でしょ、ヤバイなあ。練習もできてないし、正直自信はありません」
 神山雄一郎は佐藤という絶好の目標を得た。
 「共同が終わってすぐだし、身体のケアーに重点を置いていました。それでも、配分続きだし、疲れは抜けませんね。ただ、友和とは連係実績がすごく良いんです。たまたま今回は友和がいるけど、関東にも機動型がそろっているし、4日間戦いやすそうですね」


<11R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   11レースには後閑信一(写真)が満を持して登場する。
 「最近、7~8キロ落ちたんだけど、軽くなったからか、練習で本数がモガけるようになった。いい影響が出てますね。まだ(怪我が)完治していないけど、今の体調でやれることは全てやってきたつもり。ここで完全復活ができるよう、全力をかけて頑張りたい!」
 後閑の援護を得た平原康多は、「日程も詰まっててキツいけど、今はレースで身体が良く動いている。気持ちさえ充実していれば、乗り切れると思う。今回は後閑さんの地元だし、去年に続いて貢献できればいいですね」。
 石丸寛之も共同からの過密スケジュールながら、好調を維持しての参戦だ。
 「観音寺記念も追加だったし、そろそろ疲れが出るころかなと思ってケアはしっかりしてきました。昨日ローラーに乗ったら、いつもなかなかいかない100キロに行ったのは嬉しかった。回転は上がってきてると思うし、明日はギアを考えて勝負したい」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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