『京王閣競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:7月10日


 京王閣競輪開設61周年記念「ゴールドカップレース」は2日目を終了。朝から快晴に恵まれ、バンク内では熱戦が展開された。メインレースの「東京オーヴァル賞」では3名が落車するアクシデントがあったが、先制した平原康多の番手から後閑信一が追い込み、連勝でファンの期待に応えた。
  3日目もファンサービス、イベントが盛りだくさん。先着3,000名様に豪華賞品が当たるスクラッチカードを配布。場外ステージ・ガーデンシアターでは天装戦隊ゴセイジャーショー(5R・7R発売中)や、いっこく堂さんの腹話術オンステージ(6R・8R発売中)、内林久徳さん、斉藤ゆうこさんによるオーヴァル予想会(9R・10R・11R発売中)が予定されています。本場で熱いレースとともにお楽しみください。


<5R>
友定祐己選手
友定祐己選手
   5Rから2次予選がスタート。今期からの新番組では上位3名が明日の準決へと駒を進める。山本健也が前を押さえると大槻寛徳が番手でイン粘り。追い上げた友定祐己(写真)が山本の番手にハマり、早めに追い込んで勝利した。
  「(大槻が)粘った時点で叩いたほうが固いと思ってカマシに行ったんですけどね。結果的に番手にハマってしまった。前々に踏んでいれば、たまにはこういうこともある。自力の競走じゃなくなったけど、レースはしっかり見えていました」
  大槻寛徳は3番手で立て直して2着に入った。
  「山本君の番手を最初から狙っていました。競った訳だし、友定さんに前に入られたのはしようがない。(4場所前の)びわこから使ってるフレームがいい感じですし、脚の感じもすごくいいです」
  友定との連結を外してしまった星島太は4番手を確保。直線で追い込み3着に入線した。
  「追い上げの番手は浮かされるパターンが多く、今日はその通りになった。冷静になってバックを踏み、自分で1車下げてそこから勝負した。余裕があったし、いい感じで踏めてます」


<6R>
山賀雅仁選手
山賀雅仁選手
   前をとった山原務がそのまま先行する。8番手に置かれた山賀雅仁(写真)だが、先に仕掛けたく須賀和彦を追うと、直線で外に持ち出し1着に届いた。
  「(スタートで)中団を取ったつもりだったのに、前に入れられて結局後ろ攻めになるいつものパターン。前回の前橋が悪かったし、ここに来るまで3日しかなくて不安だったけど、こんなに踏めるとはね。京王閣は1着も多いし、相性がいいみたい」
  山賀に乗った望月永悟が2着に流れ込む。
  「中団かなと思ってたら、前がどんどん入れて、結局は後方になってしまった。久々に山賀と心中するような気持ちを味わったよ。須賀がいい目標になって、山賀も仕掛けやすかっただろうね。あの仕掛けを抜くには(3.57じゃ)ギアが足りないよ」
  番手絶好だった香川雄介は何とか3着で準決勝に進出。
  「山原君が思い切り行ってくれたけど、合わせて出て行くのは苦手なんです。自分の状態はいいか悪いか、まだ半信半疑なんですけど、なんとか準決に乗れてよかった」


<7R>
前田拓也選手
前田拓也選手
   和田圭の先行に対して吉田敏洋がロングまくりを敢行。まくり切った吉田の後ろから前田拓也(写真)が追い込んで勝利した。
  「内に詰まったりさえしなければ行けると思ってた。吉田君がうまく仕掛けてくれました。1着だったし状態は悪くないです」
  吉田の3番手に切り替えた尾崎剛が2着に突っ込んだ。
  「うまく身体が反応しました。吉田君のスピードが、付いて行けないほどじゃなかったし、うまく切り替えられた。準決に乗れて、最低限の目標を達成できてうれしい。落車明けの復帰戦でここまでやれて自信になった」
  吉田敏洋は末を欠くも3着に粘った。
  「前のレースの山賀を見てたけど、アレは自分には出来ないと思った。行こうと思ったときにうまく身体が反応したし、悪くないです。5番(和田)がどれだけカカるか見ながら仕掛けました。もっと一気に行けば良かったですね」


<8R>
朝倉佳弘選手
朝倉佳弘選手
   金澤竜二の先行を朝倉佳弘(写真)が車間を切って援護する。最後は勢いよく迫る中川誠一郎をけん制しながら抜け出し、2連勝で準決行きを決めた。
  「昨日と同じように車間を切り、自分の仕事がしっかり出来た。状態がもう少し良ければもっと空けて違った結果になったと思うけど、金澤が思った以上にいいカカりで、これ以上空けると千切れると思った。記念はずっと準決勝が壁なので、何としても突破したい」
  まくった中川誠一郎は朝倉佳弘の抵抗を受けるも2着に入線。
  「バックが重かったけど朝倉の所まではスッと流れたんですよね。届いたと思ったんだけど、振られて伸び切れなかった。準決に乗れてホッとしてます」
  中川誠一郎を追走の中谷渉が3着に入る。
  「初日に比べるとメンバーも軽くなって、気持ち的に楽でした。中川も、今日はイケると自信を持って踏めたんじゃないかな。風も吹いてて、バンクも重かったけど3着に入れてよかったよ」


<9R>
古城英之選手
古城英之選手
   木暮安由の先行を古城英之(写真)がまくって快勝。検車場では笑顔を見せた。
  「昨日、今日とツイている。ラインも出来てたし何かしてやろうとは思ってた。4コーナーを回った時に、行けると思った。やっぱり1着はうれしいですね。ギアを昨日の3.77から今日は3.92に上げて正解でした。感じ良く踏めてましたよ」
  木暮安由をマークした高橋大作が2着に。
  「最終ホームで木暮が中澤(央治)さんにつっかかって、一度踏むのを止めてから行き直してた。自分もキツかったし、木暮もキツかったと思う。3番(古城)が来たのは4コーナーだったし、止められなかった。木暮と人気に応えられず残念です」
  古城英之をマークした米澤大輔が3着に。
  「最初に前を取れたのが大きかった。今日は古城が強かった。元々脚はあるし、上位を苦しめるだけの力はあるんですよ。(古城が)悪い時もずっと信頼して付いてましたし、連係して結果が出せてよかった」


<10R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
   カマシ先行の柴崎淳を、ゴール寸前で山田裕仁(写真)が捕え、1番人気に応えた。
  「先行一車みたいなメンバーだったし、淳が勝つレースをしてくれればいいと思ってました。自分はそれに付いていけるかどうかだけ。お互いがやるべきことをやれて、いい結果が残せた。昨日、柔らかく感じたタイヤを調整して、伸びもよくなってます」
  最終ホームから逃げた柴崎淳も末良く2着に粘る。
  「わざと車間を切って、詰める勢いで行こう思ってました。バックは重たかったけど、山田さんを信頼してしっかり駆けられました。バックが増えて徹底先行選手みたいになってますね。明日も積極的に仕掛けますよ」
  前々に攻めた宮倉勇が3着に入線。準決行きを決めて安堵の表情を見せた。
  「状態もいいし、流れも向いている。成田(健児)君が後ろにいてくれて、気持ちが入ったレースになった。単騎だったら、そこまで積極的になれなかったと思う。一緒には決まらなかったけどラインの大事さを改めて痛感しました」


<11R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   11レースは優秀戦「東京オーヴァル賞」。平原康多が主導権を奪うと、前々に攻めた池田良と岡田征陽がからんで落車。市田佳寿浩もそれに乗り上げて落車する。後方のもつれもあり、番手の位置を生かした後閑信一(写真)が余裕を持って抜け出し、連勝を飾った。
  「連日、康多の頑張りに尽きる。いつもいい所で仕掛けてくれるよ。ここに向けてやってきたことはしっかりと出せてます。明日はもっと厳しいレースになると思うから、油断しないように。しっかりとお客さんの声援に応えたい」
  先行した平原康多が2着で、後閑とワンツー決着。
  「今日はギアを下げてみたけど、キツイのは変わらないですね。疲れがあって、良くない状態の中でもなんとかやれているという感じです。バンクが改修されて、以前よりも粘りがあると言うか、重くなってますよね」
  初の番手まわりを経験した鈴木謙太郎が新田祐大を交わして3着となった。
  「今日は新田にまかせるだけでした。落車を避けられただけでもラッキーです。番手は前を走る時より緊張しました。追走は楽だったけど重たかったですね」
  新田祐大は、落車を避けて前を追ったが届かなかった。
  「今日は何でもやろうと思ってた。初手で市田さんが後ろになり、何をしてくるかだけ気をつけていた。平原さんが仕掛けて、追いつかないといけないと思った時の落車でした。こればかりは仕方がないです。調子は良く分からないですね、普通です」 
  落車した池田良も言葉少なにレースを振り返る。
  「一つでも上の着を狙おうと思って勝負した結果です。落車はしかたないですね。また明日頑張ります」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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