『立川競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:1月6日
 立川競輪開設63周年記念「鳳凰賞典レース(G3)」は3日目が終了。今日は準決勝3個レースが争われ、最終12Rでは後閑信一が地元で500勝を達成した。残りの2個レースでは齋藤登志信、脇本雄太がそれぞれ勝利。最終日はベストナインによる決勝戦が争われます。
 場内ではファンサービスやイベントも盛りだくさん。明日7日は先着2,000名様にみかんとカイロが配布されます。また、選手会東京支部によるお客様のお出迎えやU字工事お笑いステージ(4R、8R終了後)、山口健治氏予想会(3R終了後)、工藤元司郎氏予想会(6R、9R終了後)、落語家・立川吉幸氏突撃予想会(5R、8R終了後)、地元選手トークショー(7R終了後)などイベントも多数予定されています。ぜひ、本場へ足をお運びください。
<10R>
齋藤登志信選手
齋藤登志信選手
渓飛雄馬選手
渓飛雄馬選手
 大本命の中川誠一郎だったが、内に詰まって仕掛けるタイミングを失ってしまう。主導権は竹山陵太。番手の齋藤登志信(写真)は、和田真久留のまくりを強力にブロックすると、3コーナーから番手まくりで竹山の頑張りに応えた。
 「ああいう風になるとは思わなかった。全て運なんでね。ギアのせいもあるかな。竹山君はまだ余裕があったようだし、もう少し我慢したかったけど、行くしかないですからね。もっと車間を切ってとか出来れば良かった」
 中川が内に詰まると見るや、バックから小川勇介が自力に転じる。乗った渓飛雄馬(写真)は直線鋭い伸びで2着に突っ込んだ。
 「流れが向いただけです。小川も良いスピードでまくっていって。ずっとコースを見てて、空いたら内に行こうと思ってました。準決勝はチョコチョコあったけど、久しぶりの記念決勝です」
 齋藤に続いた野木義規は初の記念優出に信じられないといった表情。
 「おかしい、ほんとおかげさまですね。(3日間)全部マークで、いやぁビックリしましたね。信じられない。選手やってて良かったです」
 自力に転じた小川勇介は4着。
 「自分が行かないと、後ろに渓さんがいるし。それで自力を出しました。そしたら齋藤さんが番手からまくって行ってたので、その辺の判断ですね。もっと冷静に見えてたら」

<11R>
脇本雄太選手
脇本雄太選手
浅井康太選手
浅井康太選手
 打鐘前に森田康嗣が先頭に立ったが、最終ホーム6番手から脇本雄太(写真)が一気のカマシ。浅井康太に競り勝った飯嶋則之だったが踏み出しで離れ、脇本は1センターで森田を叩き切るとあとは一人旅。2着に3車身差の圧勝で優参を果たした。
 「主導権を取れたんでよかったです。(踏み出しで)山賀(雅仁)さんとかぶったらまずいと思ったんで。(ギアは同じ3.92でも小ギアが)13枚の方が踏み出しが良いです。広島記念の決勝からずっと13枚です。長い距離を踏むには12枚の方が良いと思うんですけど、今日みたいなら13枚ですね」
 飯嶋に競り負けた浅井康太(写真)だが、冷静に自力に転じると後方からまくり2着で決勝へ。
 「競りに関しては飯嶋さんが上手かったですね。先輩にも言われてたし、あまり熱くならないように。人気がしっかり頭にあったので。今は3.85でしっかり踏めるようにしたいです。決勝戦を取れていないんで、しっかり取りに行きます。去年は四日市(記念)しか取ってないんで、最終日決勝戦でいかに優勝するか。そこで勝てる脚をつけたいです。疲れはありますけど、仕上がりは悪くないです」
 浅井を追った田中誠が3着に続いた。
 「浅井のおかげです。アップ前から気持ち悪かったけど、勝ち上がれてよかった。だんだんギアも折り合ってきました。でもあれを抜けないと優勝はないと思うんで。気持ちひとつに頑張ります」
 浅井に競り勝った飯嶋則之だが、8着に沈んだ。
 「今日は手応えなしです。千切れたんで何もないです。全然回らないし、伸びが足らない。明るい兆しが見えないです。唯一の救いを言えば(番手を)取り切れたことです」
 安部貴之は森田の頑張りに応えられなかった。
 「力負けです。実力不足。森田(康嗣)さんがあれだけ行ってくれたのに…。(脇本が)イメージよりも早いところで仕掛けてきてますね。相手が強いのは当たり前。勝てる作戦と脚をつけなきゃいけないです」

<12R>
後閑信一選手
後閑信一選手
村上義弘選手
村上義弘選手
 打鐘で飯野祐太を押さえた山田義彦が最終ホーム前からスパート。7番手に下げた村上義弘は最終ホームから早めに巻き返すと3コーナー過ぎに山田を捕らえる。出られた後閑信一(写真)は荒井崇博を退かして村上の番手にスイッチ。ゴール寸前で村上を交わし、節目の500勝を地元記念の準決勝で決めた。
 「今日は集中していました。山田君のおかげですね。残ってもらいたかったんですけど。(村上が)早めに来るのはさすがです。スピードもさすがでした。気は抜けなかったけど、なんとかよかったです。今日は落ち着いて修正できました。(決勝は)自分はいつも通り前々自力で頑張ります」
 直線で後閑に差された村上義弘(写真)だが、2着で決勝へ。
 「みんな強いんでイチかバチか。ゴールまで持たなかった、脚がなかったです。出切った時点で後閑さんに抜かれると。(脇本雄太は)調子良いんで付いて行くだけ。好きに走ってくれればいいです。(決勝も)しっかり頑張ります」
 村上ラインの3番手を回った坂本健太郎が3着に流れ込んだ。
 「すべて村上さんのおかげ、村上さんが強かった。ホームから1コーナーくらいでピリっとしました。村上さんの良いところは勝負根性。荒井さんが(後閑に)飛び付かれて内が空いたんで、俺は内を締めました。息も乱れてないですし、状態は良いです」
 果敢に主導権を握った山田義彦だが8着に敗れた。
 「力負け。僕も必死に残ろうと思ったけど、あの上から来られては。(ギアは)1、2カ月は修正しながら。その中で勝率も上げていきたい。このギアなら押さえ先行もありですね。戦法も考えながらやっていきたいです」
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