『松戸競輪場開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月18日



 『燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦』をサブタイトルに、松戸競輪開設56周年記念競輪が明日8月19日から開催される。9月上旬と近づくオールスターの前哨戦としても興味深いシリーズに、本大会最多5度のV実績を持つ鈴木誠や滝沢正光、昨年賞金王の加藤慎平ら強豪、古豪が正午までには松戸競輪場入り。前検日の今日は、4日間の激闘を目前に愛車整備に余念がないトップレーサーの様子をレポートします。
  明日は松戸競輪場へ先着来場1000名の方に「矢切の渡し最中」「大塚製薬ソイジョイ」、700名の方には「グランドスラマー滝沢正光ハンドタオル」などファンサービスの他にも、場内イベントが盛りだくさん。バンクの内外で熱い松戸競輪場へ是非、足を運んでください。
 

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滝沢選手
滝沢正光選手
   今大会の開催告知ポスターに描かれた似顔絵と同様、滝沢正光(写真)は時折笑顔で、時折表情を引き締め報道陣に応対した。「ポスター? 広瀬(選手会千葉支部)支部長にお願いされましてね、照れました。決勝に乗るとかキツイかもしれないが、一戦、一戦を大事に戦いたい。もちろん、今回に照準を絞っていた。前々回のケガは問題ない。ふるさと富山からは、強めに軽めにバランス良く練習できたと思う。頑張ります」と、グランドスラマーとして、千葉の顔として奮闘を誓った。


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岡部選手
岡部芳幸選手
   ここからは、3着までが二日目の優秀競走『チバテレビ賞』に進める特選競走。レースの行方を大きく左右する岡部芳幸(写真)村上義弘に直撃した。岡部は日韓親善競輪で韓国遠征直後とあって、「(韓国では)良い経験、良い勉強をさせてもらった。競輪に対し、忘れていたものを思い出させてもらった。例えばファンから受ける声援とか歓声とか、自然とモチベーションも上がる感じだった。もちろん、状態とかレース勘とかに問題はないでしょう。頑張ります」ふるさと富山で二次予選敗退のショックも吹き飛ばした模様だ。
  村上は前回の8月京王閣FI戦で、流れを引き寄せている。決勝は3着惜敗ながら、初日特選、準決勝と出色の回転力で無傷の勝ち上がり。中4日にも「練習と調整の成果が出てきて、手応えをつかみつつある。だいぶ、(調子が)戻ってきた」と、疲れを全く感じさせないコメントだった。


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加藤選手
加藤慎平選手
  加藤慎平(写真)はふるさと富山決勝で落車し、その状態が気がかり。「悪くはないと思うけど、走ってみないと分からない面も。富山からは2日休んで、その後は普段どおりに近いメニューで練習した」と、特に明日の動きは注目を集めそう。
  石毛克幸が地元の面目を保つかどうかも、興味の的となるだろう。ふるさと富山では予選で落車敗退しながらも、負け戦で2勝をマーク。昨年はふるさと弥彦、一昨年は小田原記念で優勝と元来は夏場に強く、「ほとんど、ケガの影響はない。久留米(7月FI)から使うフレームもなじんできた。暑さも気にならないし、練習でも感じ良く踏めている」と、大活躍が期待できそうな言葉を残した。


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伏見選手
伏見俊昭選手
   伏見俊昭(写真)、鈴木誠、太田真一と3名のグランプリ覇者が集結したメインレース。伏見は函館サマーナイトフェスティバル以来、間隔が空いての実戦に「地元で練習してきました。練習と休養をほどほど、ほどほどに混ぜて。この後はオールスター。ここで感じをつかんで、次の1週間で仕上げるつもり」特に重要なシリーズと位置づけている。
  鈴木誠は親王牌から4場所続けて優参失敗と、昨年の夏場と比べて戦歴がダウン気味。それでも、「数字よりは良くなっている。まあ、去年の感覚じゃないけど。ただ、練習ではやるべきことやっている。流れを変える4日間にしたい」と語気を強くした。
  前記した岡部と同様に、太田も韓国遠征帰りで今シリーズを迎える。「(遠征は)気分転換になりましたよ。疲れ? 全然なし。状態は上向きだし、次のオールスターに向けても良いレースができそう。ただ、アテにしていたのに…」と好調維持にも、平原康多が体調不良で配分欠場した事態を嘆いた。
   
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