『松戸競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月13日


 開設57周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」が、松戸競輪場にて明日8月14日~17日まで開催される。地元勢は復活を目指す海老根恵太、当所と相性抜群の石毛克幸、当所記念V5回を誇る鈴木誠ら強豪がそろう。他にも伏見俊昭、神山雄一郎、山田裕仁、平原康多、井上昌己らの百戦錬磨の強者達が全国から集結し4日間凌ぎを削る。

 本場イベントも盛りだくさんで、明日は開門(10:00)からオリジナルユニットLOVE9のお出迎えやレース(7R終了後~)が行われる。他にもコカ・コーラオリジナルキャップの当たるスピードくじの配布や、タレントの伊藤克信さんと競輪絵師の竹田栄治さんのトークショー(4R、8R終了後~)などが行われ内容は充実。是非とも本場に足をお運びください。


<1R>
服部克久選手
服部克久選手
   オープニングレースは服部克久(写真)に注目。今期初のS級戦だが、初戦の7月防府で初勝利を挙げると、直後の7月四日市記では負け戦ながらも記念初勝利を挙げた。S級の流れを難なくつかんだ様子だが…。
 「やはりA級戦とは展開の速さ、トップスピードなど何を取って見ても違うなと感じます。何とか付いて行って白星も挙げられているけど、毎日がチャレンジです。きついけど楽しいですね。松戸は初めてですが、33は好きなバンクだし力を出し切りたい。目標は前回の記念(7月四日市)で果たせなかった初戦突破です」


<2R>
 2レースの荒澤貴史は2年半ぶりのS級戦。先日の地元(函館)のふるさとダービーでは二日目からの補充参戦ながら、力強い先行策で2勝を挙げて存在感を示した。
 「(函館は)先行一車だったレースもあったし、恵まれた部分も多いですよ。ただ自分のタイミングでうまく駆けられたし、手ごたえはあった。今後も展開に応じて積極的に行くのには変わりません」


<4R>
 4レースは当所記念5Vと最多タイ記録を持つ滝澤正光が登場。早くから検車場に現れて、自転車整備にも余念が無い。
 「今は点数的にも大変だし、どこまで頑張れるか分からないけど、呼ばれたからには今やれる事はしっかりやらないといけないね。不安もあるけど、練習はきちんとしてきた。やはり地元だし、ファンの声援も良く聞こえますからね、精一杯やりますよ」


<5R>
藤田大輔選手
藤田大輔選手
   5レースの藤田大輔(写真)は追加参戦。A級時代はレインボーファイナル決勝に駒を進めて特進を果たした地元期待の新鋭だ。
 「千葉が地元バンクなので松戸で練習することはあまりないけど、ここはA級の時に完全優勝を挙げたこともあるし、とても相性の良いバンクです。今回は師匠(森下太志)もいるし、明日は一緒に練習している中曽さんが一緒だし、4日間積極的に駆けたいですね」


<6R>
松尾淳選手
松尾淳選手
   6レースからは選抜戦。松尾淳(写真)は7月当所のサマーナイト初日に落車して途中欠場。直後の函館ふるさとも欠場しており、状態が気になるところ。
 「軽い打撲程度かなと思っていたけど思ったより酷くて…。5日間くらいしか思ったような練習が出来なかった。でも出場するからには持ち味を出し切りますよ。今回も強い先輩達が一緒ですからね」
 古屋琢晶は前回8月前橋Sで初の特選スタートとなるなど着実に戦歴を重ねている。
 「状態が悪かった時期に比べたらだいぶ良くなっていますね。夏場は身体が良く動くし好きなんです。流れも良いし、強気に行ければ結果が付いてくるかなと思う」


<7R>
浦山一栄選手
浦山一栄選手
   7レースの浦山一栄(写真)はホームバンクだけに負けられない一戦となる。当然、気合十分だ。
 「立川や京王閣でのレースも当然気合が入るけど、ここでの開催はやはり格別な思いがある。アマチュア時代からお世話になっているバンクだしね。今回に向けた練習は、3日間バンクに入ってみっちりやってきた。状態も仕上がっているし、コンディションも良い。気を付けるのは、気持ちが入りすぎて空振りしてしまうことだね。上位を目指すとかでは無く、落ち着いて一歩一歩油断せずに頑張りたい」


<8R>
山本健也選手
山本健也選手
   8レースの地元戦で気合が入る山本健也(写真)は、前回四日市記の初日に落車してしまい、途中欠場を余儀なくされた。
 「頭部打撲でした。何日か安静にしていたら頭の痛みは無くなったので大丈夫だったけど、首の痛みが取れなくて前回の松山Sは欠場しました。実戦を長く走っていないのでやや不安はあるけど、回復してからはいつも通りの練習が出来ているし多分大丈夫だと思う。今回は地元の先輩が沢山出ているし、皆さんをうまくアシストできるように頑張りたい」


<9R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   今開催の告知ポスターに起用され、地元の期待を一身に背負う海老根恵太(写真)は9レース。しかし、状態の不安を口にする。
「函館ふるさとを休み、(福井記の)落車で受けた身体の影響は何とか戻りつつあるんですけど、古傷の膝の痛みが再発してしまい、あまり練習が出来なかったんです。不安はあるけど、地元だし何とか見せ場は作らないとね」
 伏見俊昭もコンディションに不安を感じている一人。
 「急遽、アジアカップに出てくれと言われましてね、タイに行っていたんです。スプリントでは負けたけど、ケイリンでは1位が取れた。それで帰ってきたのが今朝の8時で、成田から直行でここまで来ましたよ。飛行機の中でも寝れなかったし、軽い時差ボケもある。中0日はきついですよ…」
 前回の福井記を途中欠場した山田裕仁は「(途中欠場した)福井記は中4日しかなかったからね、ある程度は仕方がないかな。その後、状態は戻りつつあります。この先にはオールスターも控えているし、そこに向けて感触をつかみながら走れれば良いね」と日に日に復調している手応えを感じている様子だ。


<10R>
井上昌己選手
井上昌己選手
   10レースの井上昌己(写真)は別府記念で完全優勝を飾って以降、本来のリズムを取り戻し好調をキープしている。
 「夏は好きな季節だし、練習もいつも通り順調にこなしています。最近は程好く配分が空き、調整に集中できているのが好成績につながっているのかな。佐世保でも3日間良く動けていたしね、状態に不安はありません」
 昨年の覇者・加倉正義も元気に登場。最近は大きい着が目立っているが、今回は初日から絶好の目標を得てチャンス到来だ。
 「自分では調子が悪いとは思っていないですよ。確かに配分が続いていたって事もあるけど、それでも点数を落とすデキでは無い。リズムが悪いだけかな。やはり展開がうまく噛み合わないと勝てませんね。今回は井上君にきっちりと付いていくだけ。最近の彼の競走を見ていると強いなあーって思うしね」
 九州コンビを迎え撃つのは地元の石毛克幸。地元の意地を見せるべく当然気合が入る。
 「ここへ向けた練習をしてきた。暑さをうまく凌ぎながら街道をたっぷり乗り込んできました。明日は栗田君の番手からだけど、彼と連係するのは00年のルーキーチャンピオン以来。でもその時は僕は三番手だったし、ジカ付けは初めて。展開がどうなるか分からないけど、悪くても3着までには絶対に入らないといけませんね」
 急遽、追加参戦となった神山雄一郎は「間隔も良い感じで空き、良い状態をキープできている。函館でもまずまずだったし、問題ないでしょう」と具合を口にする。


<11R>
平原康多選手
平原康多選手
   11レースの平原康多(写真)は、長欠明け復帰戦の8月立川Sで121着とVを飾り、後半戦の好スタートを切った。今回が久々のG戦となる。
 「長い間実戦から離れたけど、その分充実した練習が出来ました。休みと練習の時間をバランスよく取れたのが大きい。立川を走って、少しづつ状態が上向いているのが分かった。立川を終えてから1週間近くバンクを乗り込んだし、手応えもまずまずあるので、今回は結果を出したい」
 滝澤と並び当所記念を5度制している鈴木誠は「函館から帰ってきてから、しっかり練習してきた。ここは身体が自然と動くんだよね」と相性抜群の当所で見せ場を作る。
 三ッ石康洋は「前回の佐世保を終えてから2日間しか練習が出来ていない。日程的にきついけど、折角追加で呼んでもらったわけだしね、ここは頑張らないと」と気持ちを入れ直す。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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