『松戸競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:8月12日
開設58周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」が松戸競輪場にて明日8月13日~8月16日まで開催される。地元からは、SS級の鈴木誠、海老根恵太らを筆頭に8人が出場。他にもサマーナイト四日市のVで勢いに乗る新田康仁、昨年の当所記念覇者・山田裕仁や、荒井崇博、手島慶介、佐藤友和らの強豪達が各地から集結し、4日間にわたり熱戦を繰り広げる。
本場のイベントも盛りだくさんで、明日はガールズKEIRINによる模擬レース、アントキの猪木トークショー、伊藤克信さんによる予想会などが行なわれます。他にもファンサービスとして、先着20名様の33、58、65歳の方への来場サービスや、日替わりプレゼントが当たるスピードくじの配布等もあります。是非とも本場まで足をお運びください。
<1R>
オープニングレースは
小島雅章
の動向に注目したい。
「今は相手の仕掛ける場所によってはヨコの動きも考えています。実際に練習でもヨコに動いていますしね。ここは33バンクの中では相性良いバンクだし楽しみ」
当所初登場となる
松岡孔明
は「前回記念の小田原で33バンクの特徴をつかんだと」話す。
「小田原の感触が良かったし、33バンクが好きになりましたね。以前、小島さんと対戦したときに、まくられた思い出があるので、今回は警戒していきたい」
<2R>
2レースは、当所3度目の出走となる
鈴木伸之
。7月にS級復帰して一発目の記念開催となる。
「久々のS級戦でも不安は全くないですね。このバンクは軽いイメージがありますし、後手を踏まない様に積極的に頑張ります。7月の別府最終日に阿部(秀樹)君と戦ったけど、内に包まれて終わってしまったので今回は借りを返したいですね」と意気込む。
<3R>
坂木田雄介選手
3レースは地元ホームバンクの
坂木田雄介(写真)
に期待がかかる。
「地元だから特に意識すると言う事はさほどありませんね。33より500バンクの方が得意ですが、地元戦はいつも成績が良いんですよ。ここは短走路ですし、葛西(雄太郎)君や矢内(良和)君も仕掛けが早くなりそうだから、油断しないようにしたい」
<4R>
4レースの
石井秀治
は、前回の高松記念の開催中に追加配分が決まった。
「先月、岸和田の最終日で落車してしまい、高松記念の時は最悪でした。でも今回はだいぶ治ってきてますね。ここは後手踏まされるとキツイし、先行主体で相手が500モガいていたら自分は600モガく感じで頑張ります」
<5R>
5レースの
片寄雄己
は、今シリーズでは乾準一に次ぐバック数を誇っており、こちらも今や“徹底先行”と呼んで良い。
「7月に滋賀の渡辺一貴さんのところに合宿に行ってきたんです。その後、疲れが出てしまい一本配分を休んだけど、今は完治してます。ここ数場所は合宿の成果も出ているし、手応えも感じている。今回はFⅠじゃないし、シビアに勝ちにいきたい。まずは予選突破が最低目標です」
<6R>
松坂洋平選手
6レースからは選抜戦競走。ここでは、若手機動型両者の出方に注目が集まりそうだ。
須賀和彦
が「体調はバッチリですし、短走路は好きですね。いつも通り先行主体で行きますけど、無駄な先行は避けたい。理想は四角でラインが先頭にいる事でしょう」と話せば、
松坂洋平(写真)
も「ここは走り易いバンクですね。いつも通りに先行基本ですが、須賀君とやり合ってもしょうがないので上手く立ち回りたい」と、両者ともに相手の出方をうかがいながらの競走となりそう。
松坂とは初連係の
丸山啓一
は「前回(8月川崎)、決勝に乗れているし調子は悪くないですね。初連係ですが信頼して付いていきます」と意気込む。
<7R>
柴田洋輔選手
7レースの
柴田洋輔(写真)
は記念初参戦。S級2戦目の奈良Sでは見事に完全Vを達成するなど、順調に出世街道を歩んでいる。
「まさかこんなに早く優勝できるとは思ってなかったですね。自分はまだまだ挑戦者。注目度の高い記念で、周りにアピールできるような競走をしたい」
川口満宏
が柴田をリードする。
「柴田と連係は無いけど、どんな競走をするかは見ているからね。連日、行きっぷり良い競走をしてくれることを期待してますよ」
伊藤健詞
は「前々回の最終日からギアを3.50から3.77に変えてから成績も上がってきました。練習でもダッシュは良いし、伸びる感じがして自分に合っていると思います」
<8R>
和田健太郎選手
8レースの
和田健太郎(写真)
は「ここに来る直前に同期の山賀(雅仁)とじっくり練習してきました。彼は特選だし、どうにか同じところで戦いたいですね。最近は連にも絡めていますし、一時に比べたらだいぶ成績が良くなってきました。短走路なので後手を踏まない様にしたいです」と状態は上向いているようだ。
乾準一
は最近やや成績を落とし気味だが、「小松島(5月)の後に体を壊してしまったのが原因かも。でも今回は十分仕上げてきたので万全です。33は長い距離を踏んでも踏み切れないので苦手意識が強い。前回、松戸記念に出た時は、初日で飛んでしまったけど、その後、3勝を挙げているのでイメージは良いですね」と相性良い当所で立て直しを図る。
<9R>
荒井崇博選手
9レースからは特選競走3個レース。関東勢の先陣を切る
矢口啓一郎
は前回の高松記念で優参するなど状態は万全。良いイメージを描きながら当所に乗り込んできた。
「前回は追加だったけど、体調も良かったし決勝にも乗れたから満足してます。間隔もちょこっと空いたし、ゆっくり疲れを取ってきました。ここは好きだし、十分戦えそうです」
荒井崇博(写真)
も前回の高松記念では優参。3・71のギアを踏みこなし、連日大暴れしていた。
「普段、使わないギアを使ってあれだけやれたのは自分にとって大きかった。今回は33バンクだし、どれだけやれるかを試してみるつもり。ここでも使えればこの先に向けて良い武器を得たって気になりますよ」
紫原政文
は荒井に全てを任せる。
「テレビで見たけど、高松記念の荒井は凄かった。強い時の荒井に戻っていますね。さっき荒井に『今回は抜かせませんよ』って言われたけど、そう言われちゃ尚更負けるわけにはいかんでしょう(笑)」
村上博幸
は前回の親王牌以降、一本配分を休みおよそ1カ月ぶりの実戦となる。
「(自分の)結婚式があったりと色々バタバタしていて、一本休みました。だけど、空いた時間を使って集中的に練習ができたし、タイムも良い時の状態に戻っています。ここはあまり相性が良くないイメージだったけど、6月に完全優勝しているし、少しずつだけど(悪いイメージが)払拭できています」
昨年度覇者の
山田裕仁
は「間隔も空いたし、疲れは無い。体も動いているし、自分の競走が出来れば大丈夫」と淡々としている。
<10R>
海老根恵太選手
10レースは地元エースの
海老根恵太(写真)
が登場。いつも通り落ち着いた態度で記者の取材に応じる。
「前回の西武園Sを終えた直後に40℃近い熱が出てしまった。だから練習できたのは1週間くらい。ここに間に合わないかもって不安になりましたよ。何とかなったけど、一走してみないことには何とも言えない…。明日は金子(貴志)さんと友和(佐藤)が一緒で戦いにくいけど、そこは地元の気合で乗り切りたい」
中村浩士
は絶好の目標に恵まれた。
「前回、追加で奈良Sを走りました。優参はできなかったけど、33バンクだったし予行演習を兼ねた納得行く競走ができました。良い感じで仕上がってます。初日から海老根君と走れるし、気が引き締まりますね」
手島慶介
は当所後にあっせんが停まるだけに、ここで是非とも力を出し切っておきたい。
「中5~6日だったし、軽めの練習をしてきました。やや練習不足かな。でも配分が詰まってたし、この先はまとまった時間が取れそうなんで、練習内容を含め自分のやるべきことをもう一度見つめ直してみようかと思ってます。(佐藤)友和とは何度も連係しているし、記念で決勝にも乗せてもらっているし相性は抜群。彼に任せますよ」
金子貴志
は昨年の当所記念で山田裕仁とワンツーを決めている。
「夏場は好きだし、成績も上がってくるから好きですね。今回もいつも通りやれれば。ただ、前回の小松島記念を終えてから、愛知選手会の合宿や、個人的に合宿を行ったから、やや疲れが残っている感じ。そこだけが気がかりかな」
<11R>
鈴木誠選手
11レースは
新田康仁
-鈴木誠の南関コンビに人気が集まりそうだ。
「平塚でも優勝しているし、四日市でつかんだ良いイメージというのをしっかりとキープできてますね。この先のオールスターも大事だけど、今回も気合が入っている。仕上げてきたつもりだし、ここも大丈夫と思う」
地元勢を束ねる
鈴木誠(写真)
は「SS班の責任もあるけど、そこはあえて気にせずに落ち着いて走りたい。(シリーズリーダーの)海老根とは、練習したり実戦で一緒になるけど、最近は本当に抜けないね(苦笑)。2日目以降に是非とも連係したいね。今回は千葉の若手も多いし、盛り上がってくれれば」と自然体で臨む事を強調する。
打倒・南関に燃えるのは
藤田竜矢
だ。
「夏場は苦手だけど、それに負けないように。今回は練習でいつも使っているフレームを持ってきました。実戦で使うのは初めてだけど、練習では凄く感じ良いので楽しみです。ダメなら元に戻せばいいですし」
藤野孝彦
は記念初の特選スタートとなった。
「33バンクも好きだし、ここに向けて身体を作ってました。前回の奈良も33で、決勝にも乗れたし、仕上がっていると思います。前の記念は予選スタートだったし、(特選に)乗れるとは思ってなかった。気持ちに余裕ができるけど、それに安心していてはダメ。いつも通り積極的な攻めで4日間戦いたい」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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