『松戸競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:1月26日


 明日から千葉県松戸競輪場で開設60周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」が始まる。S級S班は総勢9名が集結。地元勢は海老根恵太を筆頭に石毛克幸、さらに根田空史、山本健也の若手レーサーも参戦し、強豪を迎え撃つ。
  場内では克ちゃんの目玉予想会(4、7、9R発売中)などイベント盛りだくさん。明日(27日)は1月生まれのお客様先着50名に「競輪グッズ袋詰め」をプレゼント、さらに5R、8R発売中には村上義弘選手によるトークショーも開催されます。明日から始まる「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」をぜひ本場でお楽しみください。


<1R>
伊藤信選手
伊藤信選手
   オープニングレースからは最近1着を量産する伊藤信(写真)を紹介したい。
  「思うところがあって違うハンドルとかを持ってきて今日セッティングをいじりました。走ってみないと分からないですけどね。向日町記念を走れずにムードに乗り遅れた(西谷岳文と)2人で来たけど頑張りますよ。年末から競走が続いてるけど、走りたくて走ってるので大丈夫です」
  徐々に上向いている篠原龍馬は完全復活のきっかけが欲しいところ。
  「1Rは覚えがないですね。かろうじて2Rどまりでしたから。でも問題はないです。朝から練習はやってるし、日が出てる分まだマシです。練習の感じは良くなってるけど、まだ本番で行き切れてない。そこが課題ですね」


<2R>
 和田圭は今年初戦で失格。さらに続く平塚F1では予選敗退と今年に入って乗れてない。
  「あまり良くないですね。練習で感じが良かったフレームを今年から乗ってたけど、レースでは思った感じじゃなかった。今回から戻してきたけど、これで流れも戻ればいいですね。松戸はS級になって初めて。頑張ります」


<3R>
 点数上位の機動型は西谷岳文。直前の松阪F1で優出し、弾みをつけて記念開催に乗り込んできた。
  「状態は悪くないけど、勝負どころで動けてないことが多いですね。33ならそこを逃すとないから、脚を使ってでも行かないと。向日町記念の地元勢の活躍は見てたし、僕もしっかり頑張ります」


<4R>
鈴木裕選手
鈴木裕選手
   地元勢のトップバッターは鈴木裕と篠田宗克だ。鈴木裕(写真)は1月別府F1で決勝に進出。昨年後半から一段と力強さを増した。
  「何かつかんだ気がします。レースでも練習に近い感覚で走れるようになった。リラックスできてますね。ホームは千葉なんで地元って気持ちはあまりないけど、周りは地元って見るだろうから負けられない。とくに初日は勝負ですね」
  篠田宗克は「鈴木君には去年もお世話になりっきり。相性は抜群ですよ。前はしっかりしてるから、俺がしっかりしないとね」と気合を入れなおす。


<5R>
 直前の京王閣F1では997着とまさかの結果に終わった福田知也だが悲壮感は見られない。
  「前回は着が悪かっただけで、調子は悪くなかった。京王閣のあとも房総に街道練習に行ったり、しっかり仕上げてきました。今回は33ですからね。自力基本だけど、叩かれたらヨコも考えていきます」


<6R>
山本健也選手
山本健也選手
   近況乗れている山本健也(写真)は6Rに登場。前回の向日町F1でも準決勝で金子貴志、小林大介らを破るなど自信を深めて地元戦を迎えた。
  「前回は思った以上に良かったし、それを維持して来れたと思います。準決勝は勝てて嬉しかったですね。直前は選手会で石垣島に合宿に行ってびっちり練習してきました。疲れはもう抜けてるので大丈夫です。地元勢の応援をしたいし、自分も頑張りたいです」


<7R>
 徹底先行で売り出す松川高大は今シリーズ注目の機動型だ。
  「確かに調子も良いと思います。特に練習とかも変わってないけど、レースで先行して力が付いてきましたね。松戸はA級の頃にレインボーカップで来たけど、その時はボロボロだった。今の戦法なら33も好きだし、防府とかも相性が良い。今回はSSもいるし、上のメンバーが良いので一緒に走りたいですね」


<8R>
根田空史選手
根田空史選手
   直前は同じ33バンクの防府で決勝2着。根田空史(写真)は大事な地元記念を前に予行演習はバッチリだ。
  「前回で33の予習はしてきました。今回をイメージして走ってきたし、いつも以上に走りやすいと思う。目標は決勝に乗ること。最低でもそこは達成したいし、乗れる状態にはあると思います」
  豊田知之は古城英之の自在戦に勝ち上がりを託す。
  「年末に久々の1着が取れて、すぐ正月にも勝てた。1着が取れだしたのが良い薬になってますね。感じは上がってきてます」


<9R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   向日町F1を欠場した大塚健一郎(写真)はこれが今年の初戦となる。
  「年末に走りすぎたのもあって、年明けは腰痛も出た。ゆっくり治療もしたし、競輪学校で訓練もあってバタバタだったので1本欠場させてもらいました。直前はモガけたので、とりあえずは大丈夫だと思うけど、1本走ってみてからですね」
  佐藤友和は大宮記念で優出こそ逃したが、シリーズ2勝。勝ち星にこだわる1年の滑り出しとしてはまずまずだった。
  「大宮のあとは友達と韓国旅行に行ったし、帰ってきて少し乗っただけ。でも前回と同じくらいの状態にはあると思います。松戸は1着も取れてるし、悪いイメージはない。33は好きですね」
  大宮記念でオール連対と今年の好スタートを切った神山雄一郎は「今年は1着1着と来れたからね。だいぶ良いと思います」と状態を自己診断する。


<10R>
平原康多選手
平原康多選手
   平原康多(写真)は大宮記念を連覇。今年も新年の好スタートを切った。
  「大宮から使ってる新車は結果が出たので、セッティングはそのままで来ました。練習も普通にやってきましたよ。このあとは東西王座とか大きいレースが続くので体調に気をつけて走りたいですね」
  伏見俊昭は今年に入ってラインの先頭を走るレースが増えている。
  「今年に入って増えてますね。33は展開が早いので位置取りが重要。立ち遅れないようにしたい。大宮のあとは1週間あったけど、その内6日間練習。このあとは開催が続くので強めにやってきましたよ。疲れは多少あるけど、いつもそんな感じで入ってるので大丈夫だと思います」
  大宮記念組とは対照的に加藤慎平はこれが今年初戦となる。
  「腰痛はよくなったけど、まだ寒い時期だし、痛みが出ないように練習した。雪が多かったので、思い切って休む日もありましたけどね」


<11R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   初日のトリを飾るのは海老根恵太、石毛克幸の地元コンビだ。海老根恵太(写真)は初戦の和歌山記念で優出するなど、今年は好スタートを切った。
  「(GPチャンプのプレッシャーがあった)去年の今頃とは気持ちが違いますね。和歌山のあとは19~22日まで選手会の合宿で石垣島に行ってきました。暖かかったので練習はできたけど、直前までやってたのでちょっと疲れはあるかも。地元だし、結果は意識します」
  石毛克幸は「いきなり海老ちゃんとですか?」と驚きを隠せない。
  「今年初戦で落車したけど、20日以上空いたので体は大丈夫です。むしろ空きすぎたので実戦感覚がどうかなって感じ。追加も入らなかったので練習してました。状態は悪くないと思います」
  同じく和歌山記念決勝で落車した市田佳寿浩は「1本走ってから」と慎重な受け答え。
  「和歌山のあとは南紀白浜で合宿。僕はすぐに帰ったんですけどね。練習はいつもどおりできたけど、走ってみないと分からないし言えない部分がある。その点では前でやったほうが状態は分かりやすいでしょうね」
  W杯帰りの北津留翼だが「時差ボケとかは大丈夫。松戸は先行したり大敗したり浮き沈みが激しいけど、先行有利ですから」。ほぼ先行1車のメンバー構成を、どう生かすかにも注目だ。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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