『松戸競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:1月29日


 松戸競輪開設60周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」は3日目を迎えた。今日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後の勝ち上がり戦が展開された。千葉勢は石毛克幸、海老根恵太が決勝に進出。明日の決勝戦で平原康多、伏見俊昭らを迎え撃って地元Vを狙う。
 最終日(30日)はイベントも盛りだくさん。克ちゃんのおはよう決勝競走予想会(10:20~)に始まり、克ちゃんの目玉予想会(4、9R発売中)。さらにはミスター&滝澤校長によるトークショー、ホリの爆笑ものまねライブ(6、10R発売中)も予定されています。注目の決勝戦はぜひ本場でお楽しみください。


<9R>
五十嵐力選手
五十嵐力選手石毛克幸選手
石毛克幸選手
   佐藤友和が奇襲のカマシ先行。番手の成田和也が必死の援護を見せるが、中団5番手からまくった五十嵐力(写真)が鮮やかに前団を飲み込んだ。
 「篠原の先行と思ってたので、そのラインの3、4番手から組み立てようと思ってた。友和の先行は予定外でしたね。行っても遅めだと思ってたのに、すかさず赤板から行くとは。篠原が車間を空けてるのか、空いてるのか分からなかったけど、詰まるまで見て、詰まってから仕掛けました。成田の良いブロックが来ると思って、微妙だなと思ったけど調子は良いですね」
 2着に流れ込んだ石毛克幸(写真)は地元で嬉しい決勝進出。
 「前が強かったですね。6番手から落ち着いて仕掛けてくれました。後ろが市田(佳寿浩)さんだったのでバックでしゃくられるかなと思ったけどね。五十嵐がまくっていくスピードが良かったので大丈夫だなと。今日は呼吸が上がる前に終わったし、昨日より楽でした。だんだん軽くなってきてますね」
 逃げた佐藤友和は3着に粘った。
 「軽かったですね。でも、あれ以上スピードが上がらなかったので、少し練習不足かな。もう少し苦しいレースができれば良いスピードが出るんだろうけど。篠原さんも僕は(先行して)来ないだろうと油断したんじゃないですか。車番的にも初手で良い位置が取れたし、有利に運べましたね」
 援護に徹した成田和也「弱かったです」。惜しくも4着で決勝進出を逃した。


<10R>
平原康多選手
平原康多選手 岩津裕介選手
岩津裕介選手
   松川高大を赤板から及川裕奨がダッシュ良く叩いて主導権を奪う。最終ホームから松川が巻き返すと、伏見俊昭が番手まくり。最後は平原康多(写真)が粘る伏見をまくり切った。
 「自分もやり合わなきゃと思ってたんですけどね。突っ張ってやろうと思ってたら、早めに来たのでここでやっても人気になってるしと思った。2周なら覚悟できたんですけどね。7番手になるつもりはなかったけど、結果自分だけみたいになってしまった。自転車は流れてるし、初日に比べたら2日目、今日と上がってきてる。今年に入って調子が戻ってるので、自信を持ってレースができてますね」
 不発に終わった松川後位から岩津裕介(写真)が俊敏な動き。内から竹内智彦を飛ばして伏見後位にスイッチすると、伏見を捕らえて2着に食い込んだ。
 「山内(卓也)さんは僕より先に内に入れたのに待っててくれたし、松川ももう少し待って行きたかったと思うけどタイミングを取らず強引に行ってくれた。ラインのおかげですね。状態は問題ないし、あとは流れ。俊敏だった? 前々で位置取り勝負するほうだから、33は好きなんですよ」
 番手まくりに出た伏見俊昭は3着で辛くも決勝進出を決めた。
 「いやぁ今日は苦しかった。及川のダッシュが良いから離れそうでしたよ。平原のまくり頃になるけど、8番(松川)が見えた時点で踏むしかなかったですね。松戸じゃなかったら4、5着まで沈んでるところでした」
 平原マークの神山雄一郎は「届かなかったね」。惜しくも4着で決勝進出を逃した。


<11R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手 海老根恵太選手
海老根恵太選手
   スタートけん制で再発走となった最終レース。中団から先に動いた中村一将に続きたかった北津留翼だったが、村本大輔のけん制で7番手に置かれたまま。それでも最終ホームから自慢のダッシュを見せると、一気に前団を飲み込んだ。
 「村本さんの煽りで7番手に置かれてどうすればいいのかなと思ったけど、ホームで村本さんが下ったところを一気にスプリントの仕掛けっぽく行きました。(加藤)慎平さんが振ってから戻ったのを見て行けると思いましたね。ただ3日間先行できてないのはどうかなって感じです。中途半端ですね。競輪になってないです。後ろには迷惑をかけました」
 離れながらも2着を死守した大塚健一郎(写真)は、ただただ苦笑い。
 「煽りもあったし、翼が後ろに置かれてどうしようと思いましたよ。それでも下からえぐるように行きましたね。強烈なダッシュでしたよ。一将さんに体半分出てから当たろうと思ってたし、そこからは地脚。団体追い抜きの練習をしといて良かったです。しかし、あのダッシュはパーキンス以上ですね」
 3着入線の加藤慎平だが鈴木誠を落車させ、審議の結果失格に。代わって海老根恵太(写真)が繰り上がりで優出を決めた。
 「村本さんがアシストしてくれて中団を取るまでは良かったけど…。繰り上がったとはいえ、後ろが落車ですからね…。とりあえず繰り上がったツキは生かして、気持ちを切り替えて頑張ります。松戸記念の決勝は初めてですね」
 中村一将も優出のチャンスはあったが…。
 「最近の北津留はまくりはあってもカマシがないイメージだった。目イチで行ったけど、加速の段階で来られたし、スピードもすごかった。甘かったですね。良い展開になったと思ったけど、ちょっとの差が大きかった」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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