『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念松戸競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:7月27日


 明日から「東日本大震災被災地支援 松戸開設61周年記念 燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」が開催されます。S級S班不在となった今シリーズではありますが、将来有望な若手機動型が多数参戦。33バンクということも重なって、かなり見ごたえのある主導権争いが繰り広げられること間違いなし。未来のスター選手たちの走りを是非、その目で確かめてみてはいかがでしょうか。
 さらに、イベントも盛りだくさん! 開催通してのものとして、ケータリングカー、東北物産展の出店、山口健治予想会(2R終了後~)、中野浩一&山口健治レース展望(9R終了後~)の他、お子様コーナーとしてふあふあやスピードチャレンジをご用意。さらに、初日となる明日は、岩崎良美歌謡ショー(4R終了後~、8R終了後~)、中野浩一トークショー(7R終了後~)にはあの深谷知広選手が登場します。こちらの方もお楽しみに!


<1R>
山形一気選手
山形一気選手
   気風のいい先行勝負で四国期待の大型先行として評価の高い山形一気(写真)が1R1番車で登場。
「松戸は初めてなんですよね。でも、33バンクは先行できれば堅いかなっていうイメージが何となくあるので、持ち味を発揮出来る様に頑張りたいです。それに、明日は同県の吉岡(篤志)さんとの連係になるので、2人でワンツーを決められる様に全力を尽くしたいと思います」
 神開浩士郎はこれが約3ヶ月ぶりの実戦となる。
「1ヶ月くらいは練習に充てられましたし、自分の中では仕上げてきたつもりですけど、やっぱり、レース勘の面では不安ですよね。まあ、こればっかりは走ってみないことには何とも言えないので、まずは明日走ってみて自分の状態を確認できればいいかなとは思ってるんですけど」


<2R>
松谷秀幸選手
松谷秀幸選手
   6月にレインボーカップA級ファイナルでS級特昇を決めた松谷秀幸(写真)が記念初参戦。
「S級では苦戦しちゃってますね…。でも、自分の得意なカマシ・捲りは打たずに先を見据えた先行で勝負している段階ですし、全く通用しないっていう感じでもないので、そこまでは焦ってはいないんですよ。とくに、今回は33バンクですし、上手く駆けられればチャンスもでてくると思うので。また、今回は同世代がけっこう集まっていて、やりあうケースもあると思うんですけど、その中で少しでもアピールできる様に頑張ります!」
 三宅裕武は福井記念の3日目に捲って1着を取るなど好気配を見せている。
「調子はまずまずだと思いますね。自力を打つ場面は減ってきてはいるんですけど、今回もメンバーや展開に応じてベストの戦法で戦っていければいいかなとは思います」


<3R>
高城信雄選手
高城信雄選手
   6月の前橋で失格を喫した高城信雄(写真)だが、その後も1着を重ね好調をキープしている。
「気持ちの面で前橋での失格は痛かったですけど、何とか上手く気持ちを切り替えることができたし、そのすぐ後の四日市では連勝で決勝に勝ち上がることができたり、持ち味でもある気持ちで攻めるレースができていると思います。そういう意味では、状態はいいと思いますよ。なんといっても今回は記念なので、少しでも上のレースに勝ち上がって、ビッグレース復帰への足がかりにしたいなという感じですね」
 96期の長島大介は記念初参戦ということもさることながら、あることでやや緊張の面持ち。
「今回は師匠と一緒ですからね。嬉しい反面、やっぱり緊張しますよ。師匠の前で下手なレースをする訳にはいかないですからね。しかも、今回は96期が4人も揃っていて、1レースから4レースまで順番に1人ずつ出ていくんですよ(笑)。やっぱり、同期には負けたくないですし、勝ち上がれば師匠との連係も現実味を帯びてくると思うので、まずは一次予選クリアに全力を注ぎたいと思います」


<4R>
中曽直彦選手
中曽直彦選手
   7月のS級復帰以降、安定した成績を見せる中曽直彦(写真)が、満を持して地元記念に挑む。
「前走の平塚は補充だったけど、最終日にS級復帰後の初勝利を挙げることができて、本当にいい流れでここまで来れたと思います。今回は南関の先行選手が揃っているし、しっかり付いていって直線勝負できれば僕にもチャンスはあるかなと。もちろん、地元記念なんでここに照準を合わせて調整してきたし、ゲン担ぎの金髪もそのままにしてきました(笑)。とりあえず、この頭は今回までかなと思っているので、いい結果を残せる様に頑張りますよ」
 その中曽が目標とするのが、北日本の新鋭・守澤太志
「明日は佐川(翔吾)君との対決になると思うんですよね。佐川君とは種目こそ違いますけど、大学時代から知っているんですよ。僕が地脚で向こうがダッシュタイプなんですけど、これだとどう考えてもダッシュ型の方が有利ですよね(笑)。でも、明日は地元勢が付いてくれる訳ですし、しっかり自分の仕事をしてラインで上位独占できればいいですね」


<5R>
水谷好宏選手
水谷好宏選手
   岐阜FIでは初日に2着入線しながらも、ゴール後落車で欠場となってしまった水谷好宏(写真)。その状態が心配されるところではあるが…。
「岐阜の前までは、いわきや岸和田で優勝したりと流れも向いてきていたので、肉体的にも精神的にも痛かったことは確かですね。でも、こればっかりは、競輪選手をやってる以上は仕方のないことですし、とりあえず落車後のケアだけはしっかりしてきたので、今回からまた新たに気持ちを切り替えて頑張ります」
 井上剛は実に4ヶ月ぶりとなる実戦復帰を果たす。
「ヘルニアの手術をしたんですよ。それでずっと潜ってました(笑)。2ヶ月くらい入院して、自転車に乗り始めたのは1ヶ月半くらい前かな。やっぱり、レース勘の面で不安はありますけど、その辺は走っていく中で徐々に取り戻していくしかないですからね。まずは、明日しっかり完走できる様にね」


<6R>
田中晴基選手
田中晴基選手
   地元記念となる田中晴基(写真)は並々ならぬ決意を見せる。
「今は引っ越して千葉がホームバンクなんですけど、その前までは柏に住んでいて松戸で練習してたんですよ。だから、ある程度特徴は理解していますし、それにもともと33バンクが得意で。前走の富山でも2勝して、33バンクのイメージはバッチリです! やっぱり、先行有利なことは間違いないと思うので、今回は4日間誰にも主導権を渡さないくらいの意気込みでレースに臨みたいと思ってるんですけど」
 近況は落車が続いてしまっている三浦稔希だが、笑顔で不安を一掃する。
「自分ではあまり意識してなかったんですけど、月イチのペースで落車してたんですね(笑)。でも、幸い、ケガも大したことなくて、バランスが崩れたりっていうこともないので、自分では大丈夫かなとは思っているんですけどね。前走で落車する前までは調子良かったですし、今回も引き続きその状態さえキープできていれば、いい勝負が出来ると思います」


<7R>
松岡篤哉選手
松岡篤哉選手
   97期の新鋭ながら、S級でもコンスタントに勝ち星を挙げているのが松岡篤哉(写真)
「近況もしっかり1着が取れてますし、脚の感じに関しては問題ないと思います。高知記念では2日目に1着、3日目に2着だったんですけど、一次予選で失敗(8着)してもったいないことをしてしまったので、今回は同じ様なことにならない様に、高知の時の反省を活かして一次予選クリアに全力を尽くします」
 ここ最近は初日に抜群の安定感を見せている馬場勇も注目の一車。
「松岡君とは同級生になるんですよ。ただ、同級生だからといって、そこまで意識してる訳ではないんですけどね。ただ、僕自身、ここ最近調子がいいので、持ち味を生かした走りさえできれば結果も自然と付いてくるんじゃないかなとは思っているんですけど」


<8R>
鈴木裕選手
鈴木裕選手
   一次予選最後のレースで人気を集めそうなのが、地元の鈴木裕(写真)
「最近、成績がいいのはたまたまですよ。強運の持ち主っていうことで(笑)。地元記念ですから、もちろん、ここに合わせて練習してきましたよ。もう、やりすぎなんじゃないかっていうくらいに。でも、だからといってオーバーワークということではなくて、しっかり疲れは抜いてきたので、最高の状態にあるんじゃないかな。とにかく、まずは決勝進出を目指して一戦一戦しっかり戦っていければいいかなと」
 そんな鈴木とは対照的に、近況イマイチ波に乗れていないのが、吉田勇人だ。
「今年は落車が続いたりして、正直いいことはないんですけど、昨日は池田勇人、宿口陽一とS級優勝を飾ったりと、埼玉にいい風が吹きつつある感じなので、自分もその流れにはのっていきたいですよね。とりあえず、練習はできているので、状態的には大丈夫かなとは思っているんですけど」


<9R>
松坂洋平選手
松坂洋平
   ここからは初日特選。まずは、優勝候補の筆頭として目されている松坂洋平(写真)
「プレッシャーとかっていうのはあんまり考えたことはないですね。僕は僕のレースをして、その結果がどうなるかって感じですから。まあ、その中でたまたま今は1着が多く取れてるっていうことだとは思うんですけど。とりあえず、サマーナイトが終わってからは調整程度の練習で、疲れを取ってきたつもりです。今回もいつも通り、行けるところでしっかり仕掛けてラインで決められる様に頑張るだけです」
 その松坂に前を任せるのが新田康仁
「ここ最近は流れも向いてきたし、脚の手ごたえも良くなってきているので、あとは結果を残すだけかなという感じですね。自力で感触を確かめたい気持ちもあるけど、今回は南関の自力選手が揃っているし、明日は洋平との初連係なので、連日自分の仕事をしっかりして、人気に応えていければいいかな」
 SS選手不在の今シリーズだけに捲り強烈な稲川翔にもチャンスは十分にある。
「前回からけっこう空いたので、しっかり練習できましたね。やっぱり、記念の特選スタートは勝ち上がりの面でだいぶ有利なので、これは大きいですよ。僕は調子の良し悪しに結果が左右される方でもないので、仕掛けるべきところで仕掛けることができれば、結果も付いてくるとは思いますけどね」
 近況は大敗が目立つ北津留翼ではあるが、実績から考えれば優勝候補の1人としてマークしておきたい存在。
「調子はそんなに悪くはないですね。とりあえず、サマーナイトが終わって、その翌日には福岡に戻ったんですけど、開催があったので、バンクは使えず、ランニングやウエイトで調整してきた感じですね。明日は細切れなので、一車でも前にいられる様に、しっかり組み立てていかないと」


<10R>
松川高大選手
松川高大選手
   サマーナイトで連続優出が途絶えた松川高大(写真)だが、表情を見る限り、引き続き好調をキープしていると見て良さそうだ。
「サマーナイトはS級のトップクラスの方たちと走ることができて、刺激にもなったし、本当にいい勉強になりました。それが終わってからここまでは軽めの調整程度で。松戸記念は去年も走らせてもらっていて、その時は1着3着で準決勝まで進んだんですよね(準決勝は8着敗退)。だから、イメージ的にはけっこういいですよ。連続優出は途絶えてしまったけど、今回からまたスタートさせるためにも、とりあえず決勝には乗りたいですよね」
 6月に観音寺、奈良と連続優勝を飾った菅田壱道も軽視は禁物。
「6月の連続優勝もそうですけど、サマーナイトの最終日に展開が向いたとはいえ、あのメンバーの中で1着を取れたっていうことが少し自信に繋がったかなというところはありますね。今回も1つ1つクリアしていく中で、決勝まで進めればいいかなと」
 前走の西武園では逃げ粘っての準優勝と好調気配を見せているのが西谷岳文
「6月の防府でも優勝しているし、前回も準優勝なので、引き続き状態はいいと思いますね。松戸は1月以来の参加なんですけど、その時は全くいいところなく、ファンの皆さんに迷惑をかけてしまったので、今回はそのリベンジ。しかも、SS不在の開催なので、いつもよりか、チャンスはあると思うので、何とか期待に応えられる様に頑張ります」
 地元の山本健也は寛仁親王牌で大敗の連続で状態面が不安視されるところだが…。
「親王牌の時は正直、ヒドかったですよね(苦笑)。そもそも、初日の一次予選で日本一の先行選手(深谷知広)と当たるなんて…。あれが不幸の始まりでしたね(笑)。でも、その一次予選や残りの3走も着は悪かったですけど、すごくいい勉強にはなりましたし、今回はあの時より確実に状態はいいんでね。とくに、33バンクということもあって、積極的に仕掛けることができれば、勝負権のある競輪場でもあるので、見せ場を作れる様に頑張りますよ。親王牌の二の舞っていうことにはならないと思います(笑)」


<11R>
根田空史選手
根田空史選手
   最終レースの1番車に入り、地元のエースとして活躍が期待される根田空史(写真)
「やっぱり、最終レースの1番車は気合い入りますよね。もちろん、ここに合わせてしっかり準備してきましたし、決勝進出は最低ノルマだと思ってます。自分の持ち味は先行勝負だし、それさえ出来れば33バンクの松戸では優勝のチャンスっていうのも広がってくると思うので、とにかく後手だけは踏まない様に、積極的なレースでラインで決めていきたいですね」
 渡邊秀明は根田ラインの3番手から勝機を窺う。
「前走の途中欠場はちょっと、腰がね。ただ、今回はしっかり調整もしてきたし、腰痛さえ出なければ問題ないかなとは思ってるんですけど。33バンクで直線は短いけど、追い込み選手としてとりあえず内だけは空けない様に気をつけながら、直線勝負に懸けていきたいと思います」
 近況、着実に白星の数を増やしているのが金澤竜二
「意外にも松戸は初めてなんですよ。実は、33バンクはあんまり得意ではないんですけどね(苦笑)。練習としては、夏バテに気をつけながら乗り込んできた感じですね。前回から3週間くらい空いてますし、疲れの面は心配ないんじゃないかなとは思うんですけど」
 寛仁親王牌では連勝で準決勝まで勝ち上がった濱田浩司も警戒すべき存在。
「直前の練習ではいい感じだったし、調子はいいと思います。ちょっと前までは全然1着取れなかったんですけど、1回とってしまうとこんなにも流れって変わるもんなんですね。今回もその流れを切らさない様にしないといけないですね」


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