『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念松戸競輪(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:7月28日


 本日は松戸開設61周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」の初日が開催。まるで梅雨に逆戻りでもしたかの様な湿度とまとわりつく様な暑さの中でレースが繰り広げられましたが、1日通して若手の活躍がかなり目立っていました。明日もフレッシュな戦いが繰り広げられることは間違いないので、要チェックです。
そして、明日のイベントは歌謡ショーには日野美歌さんが登場(4R終了後~、8R終了後~)、中野浩一氏によるトークショーには「最強支部長」山口幸二選手が参戦と、こちらも貴重な話が聞ける可能性大! レースだけでなく、イベントでも存分に松戸記念をお楽しみください。


<1R>
山崎充央選手
山崎充央選手
   逃げた三木マークから抜け出した山崎充央(写真)が1着。
「朝イチのレースで、まだ体が起きていなくて、一瞬離れたりもしたんだけど、前の三木君が『翔太』って名前で、明らかにダッシュがありそうな雰囲気だったから、一応気をつけてはいたんですよ(笑)。3番手に山形(一気)君が入っているのは分かっていたんですけど、彼が1コーナーで捲ってきてたら、止められなかったでしょうね。ちょうど、牽制のタイミングが合ってくれて良かった。とりあえず、1着が取れたし文句ないですよ。初日の1レースで飛んじゃうと、気分的にかなり萎えちゃうんですけど、これでまた気力が湧いてきました」
 2着は捲った山形一気マークから切り替えた吉岡篤志
「山形はちょっと仕掛けを焦ったのかも知れないね。もったいなかったな。だいぶ、強引な感じに見えたし、もっと落ち着いて仕掛ければ良かった様な気もするんだけど。僕自身の脚の感じとしてはまずまずだと思いますよ」 
  3着には逃げ粘った三木翔太が入線し、一次予選をクリア。
「もうちょっと粘れればよかったんですけどね。作戦としてはほぼ狙い通りでした。それだけに、余計にワンツーを決めたかったっていうのはあるんですけど、とりあえず記念で一次予選をクリアできたのは、初めてなので、ヨシとします」


<2R>
松谷秀幸選手
松谷秀幸選手
    ホームガマシの松谷秀幸(写真)がそのまま押し切る。
「赤板では誰も来ないと思って流していたので、ちょっと焦りましたね。あそこは反省しないといけないところかなと。まあ、とりあえず内容はどうあれ、初勝利を挙げられたのは嬉しいし、何より出口さんとワンツーを決められて良かった。これは、いい弾みになりそうですね。調子もいいと思いますし」 
  松谷マークの出口眞浩はぴったりマークできっちり2着。
「松谷は強かったですよ。ダッシュが良かったね。僕自身は、ちょっとオーバーワーク気味で、脚にハリがある様な状態なんだけど、開催に参加していた方が休めるし、その辺は問題ないと思うので、明日以降には徐々に疲れも抜けていくかなとは思っているんですけどね」 
  3着入線はこの南関両者を追走した山岸正教
「赤板で緩むとは思ってなかったのもあるけど、ちょっと引っ張り過ぎましたね。あの展開だったら、突っ張ってどれだけ粘れるかの勝負をしても良かったのかなとは思うけど、3着だし、良かったんじゃないですかね」


<3R>
高城信雄選手
高城信雄選手
   逃げた長島を鮮やかに捲った高城信雄(写真)が好調キープをアピール。
「記念の初日は勝ち上がりとか、組み立ての面で難しいところはあるんですけど、今日は長島君が逃げるだろうし、あとはそこをいけるかどうかの勝負かなと思っていたんですよね。その結果として、1着取れたのは大きいし、今は本当に状態がいいので、これを2日目、3日目…と続けていければいいですね」 
  打鐘先行の長島大介が2着に粘る。
「33バンクだし、とりあえず先行すれば(一次予選クリアの)4着には残れるかなと思ったので、思いっきりいきました。バックでは一応踏み直したんですけど、高城さんのスピードが違っていましたね。それでも、2着に残れたのは大きな収穫だし、明日以降にも繋がっていってくれるんじゃないかなとは思っているんですけどね」 
  その長島ライン3番手を固めていた小林潤二が3着入線を果たす。
「今日は本当に前のおかげで。長島君もあそこしかないっていうタイミングで仕掛けてくれたし、僕は付いていっただけですよ。(番手の)堀(政美)さんが落車しちゃったのは残念でしたけど。ここ最近はあまり成績よくなかったんですけど、状態としては上向きですし、これがいいきっかけになってくれるといいんですけどね」


<4R>
北川紋部選手
北川紋部選手
   逃げた佐川マークの北川紋部(写真)は1着に笑顔を見せる。
「ラッキー! もう、前のおかげとしか言いようがないけどね。あれが、カマシだったらさすがに千切れてたかもしれないし(笑)。佐川君は本当にいいところで仕掛けてくれたと思います」 
  その佐川翔吾も2着に粘り近畿ワンツーが決まる。
「記念なんですけど、そんなに緊張せずに臨めたのがいい結果に繋がったのかも知れないですね。抑え先行は作戦通りでした。ちょっと力んでしまってスピードに乗り切らなかったのはあったんですけど、それでも逃げ切りたかったですね。やっぱり、さすがにS級でしたなかなか上手くはいかないというか(苦笑)」 
  3着は近畿中部ラインで3番手を回った吉田健市
「久しぶりに初日をクリアできて良かった。佐川君はA級時代に一緒に走ったこともあったし、強いのは知っていたけど、ペースで駆けて最後まで失速しなかったのは、強かった。僕は、もう3番手としてしっかり内を閉めてっていう仕事をするだけでしたね。抜けはしなかったけど(笑)」


<5R>
西郷剛選手
西郷剛選手
   積極的なレースを見せた水谷マークの西郷剛(写真)が抜け出し1着。
「(水谷が)主導権を取ってくれることに関しては信頼してましたし、あとは僕自身の不安だけでしたね。最近は1着取ってなかったから。最後は水谷君が垂れてきた分、抜けた様な感じはありますけど、まずはひと安心といったところですかね」 
 また、水谷好宏も2着に残り、4レースに続いての近畿ワンツー。
「叩いた時点でスピードに乗ってれば良かったんだけど、そんなでもなかったし、前走での落車もあって、自分の気持ちに余裕がなくて、道中から焦りがあったんですよね。その影響が4コーナーからの末脚に出たって感じですかね。まだ、しっくりはきてないですけど、明日から徐々に戻していければいいかなとは思ってるんですけど」 
  直線で鋭い差し脚を見せた小林孝文が3着。
「後ろに先輩2人が付いてくれていたんですけど、自分だけ届く様な形になってしまったのは反省しないといけないですね。フレームのせいなのか、イマイチ自転車が流れてくれないんですよね…」


<6R>
和泉田喜一選手
和泉田喜一選手
   1着は逃げる田中マークを死守した和泉田喜一(写真)
「松戸で練習することもあるんだけど、ここはバンク的に少し重いし、その中で2周先行するのは田中君もキツかっただろうとは思うんですけど、よく頑張ってくれましたね。僕もその気持ちには応えないといけないですから。本当は捌き下手くそなんだけど(笑)、上手く4着に残すことができてよかったですよ」 
  南関ライン3番手の松山学が2着で南関ワンツー。
「今日は展開に恵まれましたね。和泉田さんが捲りを止めにいった時に、その後なかなか戻ってこなかったから、ちょっと焦ったりもしたけど、結果的にいい牽制をしてくれましたね。あれは本当に大きかったと思います」 
  このワンツーの立役者となった田中晴基も4着と、かろうじて二次予選に駒を進める。
「ちょっと踏み過ぎちゃいましたね。前に出てから1回もペースに入れられなかったですから(苦笑)。それでも、4着に残れたのは和泉田さんのおかげです。すごく、上手に捲りを止めてくれましたし、なんか、後ろから『残れ!』っていう無言のメッセージを送られてるみたいで、すごく力になりました」


<7R>
浦川尊明選手
浦川尊明選手
   浦川尊明(写真)が逃げる松岡篤哉の番手奪取に成功、そのまま抜け出す。
「33バンクは油断すると一瞬で8・9番手になっちゃうから、今日はとにかく後手だけは踏まない様に気をつけてたんですよね。自分のイメージしていたよりもすんなり松岡君が来てくれたんで、粘りやすかったのはあるけど、自分で捌いての1着はやっぱり嬉しいですね。ただ、明日は自分が前じゃなくて、誰かしら目標がいてくれた方がいいかなとは思うけど(笑)」 
  後位のもつれも手伝って、松岡篤哉が2着に粘りこむ。
「(マークの)小川(将人)さんとラインで決めたかったので、後ろが競りになってしまったのは残念ですね。それでも、何とか2着に残れたし、今日走ったことである程度は感触を掴むことが出来たのは良かったかなと思ってはいるんですけど。それに、踏んだ手ごたえも悪くはなかったですし」
 浦川に前を任せた北村哲が3着で二次予選へ。
「浦川君は目標不在でも、絶対に何とかしてくれると思っていたから、安心して付いてましたよ。上手く番手を取ってくれたおかげで、僕も恵まれることができたので、任せて本当に良かったと思っています」


<8R>
鈴木裕選手
鈴木裕選手
   主導権奪った鈴木裕(写真)が最後まで後続を寄せ付けず。
「ラインで決められて本当に良かったですね。でも、今日の一次予選クリアが自分の中での目標ではないですし、本当の勝負は明日の二次予選ですからね。ここをクリアするのと、しないのとでは全く意味が違ってくるじゃないですか。だから、今日勝ったからといって満足せずに、しっかりと気を引き締めて明日のレースに臨みたいと思います」 
 鈴木マークの高橋雅之は2着にも納得の様子。
「本当に強かったね! 俺と連係するときのアイツ(鈴木)って、いつもすごい掛かるんですよ。とりあえず付いていくのが精一杯って感じでした。とにかくキツかったです(笑)」
 3番手の富澤洋祐も鈴木の強さに舌を巻く。
「あんなに掛かってる先行に付いたのは本当に久しぶり。4番手以降が離れているかどうかは分からなかったんですけど、あの感じなら、後ろから捲られることは絶対にないと思えるくらい掛かってましたからね。本当に強かった! 33バンクでさすがにあれは抜けないでしょ(笑)。3着で十分」
     


<9R>
新田康仁選手
新田康仁選手
松坂洋平選手
松坂洋平選手
   松坂の先行に乗った新田康仁(写真)が優秀レースへの切符を手にする。
「洋平には初めて付いたけど、自分が思ってた以上に強かったですね。最後は垂れるどころか、ゴールに向けてどんどん加速していく様な感じでしたから。あとは、車間を空けて、北津留の動きにあわせて踏めば、洋平とのゴール勝負になるだろうなっていう感じで。その結果として1着が取れて、番手として結果を残せたのは嬉しいですね」 
  その松坂洋平(写真)も2着に残り、南関ワンツーで人気に応える。
「今日は前を切った時点で、誰も出させず先行するつもりでした。そういう意味では思い通りのレースが出来たと思うし、バンクが重くてキツい先行になったけど、自分で動いてラインで決められたので、初日としては上出来の内容だったんじゃないかなとは思うんですけどね」 
  捲り追い込みで3着入線を果たした稲川翔だが、表情は冴えない。
「後ろに2人も付いてくれていたのに、見せ場を作ることが出来ず、ただ捲ったっていうだけのレースになってしまいましたね。ラインには本当に迷惑をかけてしまって。自分の中では、何の意味もない3着ですよ…。今日の反省を生かして、明日からは消極的なレースだけはしない様に気をつけていきたいと思います」 
 3番手キープと絶好の展開かに見えた北津留翼だったが、終わってみれば捲り不発の4着。
「3番手を取ってからも仕掛けるチャンスはあったんですけど、タイミングがなかなか取れずに失敗してしまいましたね。いやぁ、本当にもったいないことをしてしまいましたよ(苦笑)」 
  稲川に前を任せた朝日勇は7着敗退もサバサバした表情を見せる。
「まあ、前に任せた結果ですからね。仕方ないですよ。毎回、毎回そう上手くいくもんでもないですし、また明日から気持ちを切り替えて頑張ります」


<10R>
松川高大選手
松川高大選手
藤原憲征選手
藤原憲征選手
   力強い先行勝負で堂々の押切り勝ちを収めた松川高大(写真)
「会心のレースと言ってもいいくらいのレースが出来たと思います。ビジョンで確認した時に山本さんが来てる感じがあったので、そこからは全開で踏みました。松戸は季節関係なく走りやすい感じですね。その中でも、今回の記念は特選スタートで、自分のレースをした上での優秀レース進出なので、気分的にもだいぶ違いますね。これは大きいと思います」 
  その松川ライン3番手追走から、2着に突っ込んだのが藤原憲征(写真)
「今日みたいな細切れ戦だと、ムリヤリ番手勝負にいって、仮に上手いこと番手が取れたとしても、その後すぐにそれこそ3番手からとか、中団から捲られるのも嫌だなと思っていたので、1番理想の展開になった感じですね。脚的にも2着に突っ込めてる訳ですし、悪いっていうことはないと思いますよ」 
  松川マークの室井竜二は何とか3着に踏みとどまり3着で明日の優秀へ。
「あれはどこまで行っても抜けないわ(笑)! 松川君みたいに、どんどん掛かっていくタイプの先行選手は僕が1番苦手とするところなんですよ。最後なんて、本当に苦しかったからね」 
  捲り追い込みの山本健也は惜しくも4着で優秀進出を逃す。
「いいところまでは詰め寄れたんですけどね。あと一歩が足りなかったな。山賀(雅仁)さんとの連係が崩れて1人になってしまったことで、前をちょっと見すぎてしまったのが良くなかったのかも知れないですね」 
  菅田壱道は見せ場作れずの5着に首を傾げる。
「みんなが僕が考えていたのと違う動きをしてしまっていたので、軽く焦ってしまったというか。思い通りのレースができなかったですね。まあ、そういうレースになること自体少ないことなんですけど、なかなか上手くいかないですね」


<11R>
濱田浩司選手
濱田浩司選手
西田雅志選手
西田雅志選手
   後方からの捲りを一閃した濱田浩司(写真)が逃げる根田を捕らえて1着。
「人気にはなってましたけど、33バンクだし、捲りになったら厳しいかなとは内心思っていたんですよね。だけど、車券を買ってくれた方たちのためにも、まずは脚だけはしっかり溜めておこうと思って。中団にいた金澤(竜二)君が絶対に仕掛けると思ったんで、そこをめがけて仕掛けようと。あれで、金澤君が動かなかったらかなり危なかったですけど(苦笑)。でも、外に振られかけた時に、踏み直すことができたので、状態はいいと思います」 
  2着は濱田マークの西田雅志(写真)
「今日の濱ちゃんは落ち着いてましたね。3コーナーで林君の横を通過した時にはワンツー決まったなっていうのは確信できました。それにしてもこの2着は大きいですよ。中四国は先行型が不足してるから、二次予選の3着権利ってけっこう厳しいんですよね。でも、明日は準決勝フリーパスの優秀レースだし、その準決勝でも濱ちゃんと一緒になる可能性だってある訳ですからね」 
  前を任せた根田が逃げる絶好の展開となった林雄一だったが、濱田に捲られ万事休す。
「濱田君のスピードが違っていたのもあったし、けっこう上の方を捲っていかれたので、あれだと牽制しにいきたくてもいけなかったんですよね」 
  南関ライン3番手を固めていた渡邊秀明は5着も致し方なしといったところ。
「前の2人も頑張ってくれていたし、こればっかりは仕方ないですよ。濱田君が強かったですね」 
  先行した根田空史は末脚を欠いて6着に沈む。
「今日の感じだと、あんまり体調が良くないのかも知れないですね。でも明日は問題ないと思いますし、優秀にいけずに二次予選になってしまったので、ここは何としてもクリアしないといけないので、気合いをいれて頑張りますよ」

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