『
開設57周年千葉記念
(GIII)レポート』 前検日編
配信日:10月27日
開設57周年千葉記念「第5回秋桜杯」が明日28日から4日間にわたって開催される。前検日の今日は地元のエース海老根恵太をはじめ、小嶋敬二や吉岡稔真など、S級トップレーサーが続々と競輪場に集結した。特選3個レースに出走する選手を中心に、今シリーズに賭ける意気込みをレポートします。
なお、初日は知的障害者授産施設「富里福葉苑」自転車競技部のメンバーと、彼らを指導する日本競輪選手会千葉支部の選手によるエキシビションレース「第4回愛の競輪~ぼくたちの千葉記念~」が第6R終了後に実施されます。今回は誘導選手にフラワーラインの創始者太田義夫さんが参加、一緒にレースを盛り上げていただく予定。是非、本場まで足をお運び下さい。
<1R>
松山桂輔選手
オープニングレースの1Rからは
松山桂輔(写真)
を取り上げたい。近況はF1開催でヒットを連発するなど、勢いに乗っている。
「8月の久留米記念で2回落車しましたが、その頃に比べれば、だいぶ調子が上がっていますね。前回も走った感じはよかったです。久留米で壊れたフレームが修理して直ったので、今回からまた使います。1Rはデビューしてから初めてなんですよ。早起きは苦手だけど、今日は早く寝て明日に備えます」
<5R>
5Rは長期欠場明けとなる
小林裕司
の状態が気になる。
「取手の落車で肋骨と肩甲骨を痛めてしまった。調子はまだそんなに良くないけど、それなりに走れる状態までは戻っている。地元は好きだし、後は気持ちでカバーして頑張ります」
<6R>
6Rは記念開催で初の選抜スタートとなる
大森慶一
に注目したい。
「8月にフレームを固くて軽いものに変えてから感じよく踏めていますね。9月の一宮では決勝で2着に入れました。ただ、準決勝で負けてしまうことが多いので、もっとコンスタントに決勝に乗りたい。今回は記念で相手が強いですが、五百バンクは好きな方だし、少しでも上のレースに勝ち上がりたい」
<7R>
松岡彰洋選手
7Rの
松岡彰洋(写真)
は近況大敗が多く、明らかに精彩を欠いている。
「練習はしっかりやっているし、調子自体は悪くないんですよ。ただ、勝ちたいという気持ちが強くて、レースが小さくなっていますね。着が悪いときはほとんど逃げることができていない。もう少し思い切ったレースができればいいんですが…。脚と気持ちがうまく噛み合っていない。そういう時期は誰にでもありますが、その状態が結構長い期間続いています…」
<8R>
矢口啓一郎選手
8Rの
矢口啓一郎(写真)
はまさかの選抜回りとなったが、それほど気落ちした様子はない。
「選抜回りは試練だけど、そんなに気にしていません。ここ2場所はS級シリーズだったけど、色々なことを試すいい機会だったし、自分で動いて感じがつかめてきました。ここに向けて練習はきっちりやってきたし、調子に問題はない。このバンクは走りにくいイメージはないし、五百バンクなので、ペースとかを良く考えて走りたいですね」
<9R>
武井大介選手
9Rからは特選。地元の
武井大介(写真)
は8月久留米記念の後、あっせん停止で1カ月欠場したが、10月に復帰してからは好成績を収めている。
「あっせん停止の期間にかなり練習したので、ここ2場所はその成果が出ていると思います。前回の防府の決勝はまくって優勝したんですが、ここ数ヶ月の中で一番いい感じでした。ここに向けても練習はたっぷりしてきました。練習で海老根(恵太)さんを抜けなかったことだけが唯一の心残りです」
藤原憲征
はここ2場所連続で落車するなど、流れが良くない。
「前回の落車で左の内ももと骨盤を痛めてしまった。1週間ほど練習を休んだけど、その後はパワー系の練習をこなしてきた。体はもう大丈夫だし、今回は落車しないようにしたい。このバンクで成績がいいのはタマタマです。でも五百バンクは後手を踏んでも巻き返しが効くので、落ち着いて走りたいですね」
<10R>
岡部芳幸選手
10Rの
岡部芳幸(写真)
は9月取手記で決勝3着、共同通信社杯で準Vなど、近況抜群の安定感を誇っている。
「調子は変わらずいいと思います。共同の後は地区プロやいわき平競輪場のオープニングイベントもあって色々忙しかったけど、練習はやってきました。ここは特別好きなバンクというわけではないけど、成績はいいですね。明日は先行するぐらいの気持ちで走れば、自然といい位置が取れるでしょう」
小嶋敬二
は「練習の感じはすごくいい。共同の後は競輪学校で授業をしてくれという要請があり、そのついでに練習もしてきた。
今回は優勝して、競輪祭の特選権利を獲りたい」と気合十分。
<11R>
海老根恵太選手
最終11Rには連覇を狙う地元の
海老根恵太(写真)
が登場。前回の花月園S級シリーズで優勝するなど、近況も申し分がない。
「前回は七番手になってしまったけど、自分だけ脚を使わない展開でしたからね。ここに向けての練習はいつも通り。前回まで配分が詰まっていたので、きつくはやらなかった。やっぱり地元なので、気合は入ります。連覇は負担にならない程度に意識して走ろうと思っています」
海老根恵太に挑戦する立場の
村上博幸
は「最近はもがける距離を長くするような練習をしています。やっぱり先行も見せないと、戦法の幅が小さくなってしまいますからね。相手が強い方が燃えるタイプだし、明日も展開を良く見て力を出し切る競走をします」。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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