『千葉競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月26日


 千葉競輪開設58周年記念「秋桜杯」が明日10月27日から4日間の日程で開催される。前検日の今日はダービー王の有坂直樹や、新田康仁、村上義弘、地元からは鈴木誠、石毛克幸など有力選手が続々と登場。明日からの熱戦に備え入念に愛車の整備に取り組んだ。
 明日は6レース終了後に知的障害者授産施設「富里福葉苑」の自転車競技部員6名と、地元競輪選手3名によるエキシビジョンレース(2周)が行われる(先頭誘導員は吉岡稔真氏が務める)。また場内では先着2000名様にオリジナルボールペンのプレゼントや、様々なファンサービスが予定されています。是非千葉競輪場にお越し下さい。


<1R>
稲川翔選手
稲川翔選手
   1レースは新鋭の稲川翔(写真)を取り上げたい。
 「記念の参戦は4回目です。周りは強い人ばかりなのですが、徐々に雰囲気にも慣れてきました。まだ慣れない面もあるがそんな事は言っていられませんからね。前回の調子は維持していると思うし、千葉は初めてのバンクだがチャレンジャー精神で頑張ります」


<4R>
 4レースからはまず地元の坂木田雄介
 「前回から中2日で調整程度です。調子は走ってみないと分からないが、五百バンクは脚質に合っていると思う。ここはS級になってから初めて走るが不安はありません」
  大内達也は「最近は徐々に踏めるようになって調子も上がっていますね。千葉は比較的好きなバンクだし、少しでも上に勝ち上がれるように頑張りたい」と抱負を語る。


<5R>
 5レースは地元の重鎮滝澤正光が登場。
 「自分なりには仕上げたつもりだし、身体の心配はありません。いつまで地元の記念を走れるか分からないし、一戦、一戦ベストを尽くしたい。それで結果が出てファンの期待に応えられれば最高です」


<6R>
中村美千隆選手
中村美千隆選手
   6レース選抜の中村美千隆(写真)は「今まで乗っていたビバロがダメになり、新しいフレームを模索中です。今回のは以前に乗っていたプロストですが、出脚は良いがゴール前の粘りが今一つ足りないかな。セッティングもその日によって多少変わるし、なかなかピタッとアタリが出ませんね。前回も自分では逃げ切れたと思ったレースが差されたり…。でも道中は楽なので一長一短ですね」。


<7R>
谷津田将吾選手
谷津田将吾選手
   7レース選抜の谷津田将吾(写真)は「サマーナイトでの落車が思った以上に酷くその後調子を崩したが、最近になって徐々に良くなりました。悪い時でも真面目に練習はしていましたからね。今回は中2日の追加配分なので多少疲れが残っているが、今日は早めに寝て疲れを取る事に専念します(笑)」。
 藤田竜矢は「青森の後に風邪を引いてしまい一本欠場しました。千葉は2年ぶりだが練習も五百バンクなので心配ないし、得意な走路です。練習もしっかりこなせたし自分の力を出し切って頑張る」。


<8R>
 8レースの篠田宗克は「最近は流れも良いが1着も増えているし調子は上がっています。1班になって点数も上がり良い位置を回れるようになったのも大きいですね。今回は初日が勝負だと思うし、地元戦だから何とか準決までは勝ち上がりたい」と闘志を燃やす。
  柴崎淳は「デビューしてから五百バンクは3回目の出走だけど、特に苦手意識はありません。最近はギヤを色々替えて試していますが、前回は3・62で踏み切れなかった感じだったので今回は60で走るつもりです。まだ、完全に合うのは見つからないが、セッティングも含めて試行錯誤しています」。
 4場所連続優参中と近況好調な森田達也は「フレームを替えてから調子が上がっていますね。以前、澤田義和さんと一緒になる機会があって、澤田さんのフレームを借りて乗ったらしっくり来たので、同じサイズを注文しました。パイプの部分だけ多少固めですが馴染んできました」。


<9R>
石毛克幸選手
石毛克幸選手
   9レースからはメインの特選。石毛克幸(写真)は「共同での落車は擦過傷でしたが思ったより酷かったですね。でも2週間間隔があったのでしっかりと乗り込めました。地元戦だから無理して出てきた訳ではありません。体調面での不安もないし今回は頑張れると思います」。
  佐々木則幸は「取手記念からギヤを64に上げましたが、三場所走ると結構脚と腰に負担があり疲れも残りますね。毎回は難しいのでFI 戦は57で勝てる位じゃなければダメですね。千葉は初めてのバンクだが、五百バンクは好きなので問題ないでしょう。先行でも持つバンクと聞いているしその辺も頭に入れて戦いたい。多少疲れはあるが調子は問題ありません」。
  10月伊東Sで待望のS級初優勝を飾った矢口啓一郎は「やっと肩の荷が下りた感じでホッとしました。これからは優勝の回数を増やすだけですから、もうこの話題は終わりにしましょう(笑)。調子のほうは引き続きいいですよ」。
  賞金争いでグランプリ出場も見えてきた兵藤一也は「今までは気合を入れすぎて失敗してますからね。結果を考えず自然体で目の前のレースに臨むだけ。前回から一週間あったのでしっかり調整もできました。体調面の不安もないし頑張れるデキだと思います」と闘志を内に秘める。


<10R>
有坂直樹選手
有坂直樹選手
   10レース特選はダービー王の有坂直樹(写真)が登場。
 「この開催が終わると11月5日から冬期移動します。これから年末に向けて始動するつもりだったので、共同で決勝に乗れたのは大きかったね。記念の初優勝もこのバンクだったし相性は良いですよ。調子のほうも前回よりは上向いていると思うし楽しみ」
  村上義弘は「共同は弟(博幸)が優勝して、本当に自分の事のように嬉しかった。自分は落車と失格でファンに迷惑を掛けてしまったけどね。フレームを壊したので以前のだが、末のしっかりしたタイプです。この後も五百バンクのビックレースが続くからね。気持ちは吹っ切れたし、練習もしっかり出来たので何とか期待に応えたい」。


<11R>
新田康仁選手
新田康仁選手
   11レース特選の新田康仁(写真)は「共同の準決落車で頭を打って首がムチ打ち症の感じでした。その後は二週間あったので地区プロに出場したり、休養しながら自分の練習もこなせたし大丈夫でしょう。千葉は今年の正月以来です」。
  地元のエース鈴木誠は「地元戦といっても気合を入れ過ぎないように、平常心で戦いたい。体調面での不安はありません」と話す。
  渡部哲男は「前回の防府記念は車が出なかったですね。自分でも原因が分からないんです。追加が入るとは思わなかったので、地元の松山記念に向けて強めに練習していました。練習の感じは悪くなかったし、ここで何とかきっかけをつかんで次に繋げたい」と気合を入れ直す。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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