『千葉競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:10月24日


 千葉競輪開設61周年記念「第3回滝澤正光杯」は本日が2日目。準決勝進出をかけた2次予選と、優秀競走「マリーンカップ」が行われた。優秀戦は直前に雨が降りだしたが、長塚智広が初日に続き連勝で明日の準決勝戦に駒を進めた。
  明日3日目も本場ではファンサービス、イベントが盛りだくさん。2車単車券や粗品が当たるスピードくじを先着1,000名様に配布。吉井秀仁氏・吉岡稔真氏・滝澤正光氏による公開予想会(9R~11R)や、ケイリンアイドルユニット「LOVE9」によるエキシビジョンレースなどが予定されております。熱いレースとともにお楽しみください。


<5R>
安東宏高選手
安東宏高選手
   最終ホームで新田康仁が九州勢の内をすくって先頭に立ったが、浦山一栄がそれを叩いて先行する。九州勢は新田の動きで連結を外したが、安東宏高がバックからまくりを敢行。小岩大介が切り替えて三番手を追走し、結果的には九州勢で確定板を独占した。1着の安東宏高(写真)は「(同県同期の小岩とは)長い時間を一緒に過ごしてますので、離れてからも阿吽の呼吸で付いて来てくれたんだと思う。ここの直前に地区プロがあって、身体がまだ競技モードの走り方だけど、2走してだいぶ競走向きになっていますよ」と笑みを見せた。
  安東をマークした佐々木浩三は微差で2着に。
  「差し切ったと思ったのになぁ。1着が取れる時に取っておかないと。新田君は昨日の落車で、本来の動きじゃなかったみたいだね。調子も良いし、準決もがんばりますよ」


<6R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手
   岩本俊介が先行すると山口富生は目標の西徹のまくりに乗り直線で抜け出して勝利を収めた。
  「西君はいいスピードだったけど、岩本君に合わされてたので申し訳ないけど行かせてもらった。前半のレースで内に行った人たちは伸びてなかったのが頭にあって外のコースを選んだ。判断も冴えてますね。初日に落車して、擦過傷はあるけど打ち身とか打撲の痛みは無かったので問題ないでしょう」
  岩本俊介(写真)は末良く2着に粘り地元記念の準決勝行きを決めた。
  「今までは直線で抜かれたらどうしようと思いながら走ってたけど、今日は抜かれてもいいから出し切ってやるつもりで踏みました。そしたら意外と最後まで踏めました。練習不足と思って来たけど、うまく身体を休められたのかもしれません」


<7R>
宮越孝治選手
宮越孝治選手
   中団を確保した宮越孝治(写真)が最終2センターから踏み込み、先行する五日市誠の後位から追い込んだ齋藤登志信との伸び比べを制した。
  「(当日ギア変更で)ギアを上げたのは練習で一番タイムが出てたギアだったから。ここ(千葉バンク)は3コーナーで止まるイメージがあるので、ジッと我慢してから行った。1着まで届くとは自分でもビックリですね」
  松本一成マークの後閑信一は直線で中コースを突いて3着に食い込んだ。
  「外に行こうと思ったら松本君も外に振ったので、我慢してコースを探した。道中も軽くて、良いセッティングが出せましたよ。明日もこのまま、いい状態で走れると思います」


<8R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   村上博幸(写真)が巧さを見せた。前を行く高城信雄との車間を切ってアシストすると、直線では迫り来る牛山貴広に合わせて踏み込みゴール線を先頭で駆け抜けた。
  「軽くて余裕があったので出来るだけ車間を切って援護したかった。後ろに牛山君が入ったのは分かってたし、高城さんと共倒れはアカンと思って踏みました。フォームにも違和感があって、まだ本調子では無いけども頑張るしかない」
  2着の牛山貴広は3番手の位置を得て直線勝負に賭けたが届かなかった。
  「本当は叩いて出るつもりだったんですけどね。無理だと判断して3番手に入った。ここの所バックを取る競走が減ってて、その点は納得がいってません。明日こそ先行したいです」


<9R>
有賀高士選手
有賀高士選手
   永井清史が最終ホームで一気にカマして主導権。有賀高士(写真)は永井の踏み出しに離れたが付け直して追走すると、ゴール前で捕らえた。
  「永井君の踏み出しが凄かった。仕掛ける所は分かってたけど遅れてしまった。その後は自分の追い上げを待ってくれたし、本当に永井君が強いレースをしてくれた」
  永井清史は3着の結果にも「初日に全開で走ったおかげで、今日はペースをつかめました。2走してどれくらいで仕掛けたら抜かれないかも分かった。街道でみっちり乗り込んできたのでスタミナも十分ですよ」と自信を付けたようだ。


<10R>
鈴木誠選手
鈴木誠選手
   根田空史の先行に乗った鈴木誠(写真)が番手絶好の位置を生かして勝利した。
  「根田君はいいスピードでしたよ。まくられることは無いなと思って信頼して付いていきました。服部君が来てたけど、コーナーで持っていったらもう少しバラけると思ったんだけどね。初日とはギア比を変えて、良い感じで踏めました」
  地元ファンの期待を集めた根田空史だったが、末を欠いて4着で惜敗。準決勝進出を逃した。
  「これ以上ない絶好の展開で残れないとは…。いい時に比べると自分の身体じゃないみたい。何が原因かわからないですが探すしかないですよね。とりあえず明日は練習で使ってるフレームに換えます。いろいろな手を考えて何とかしたいです」


<11R>
小川勇介選手
小川勇介選手
   出走直前に降り出した雨の中で行われた優秀戦。長塚智広は、目標の柴崎淳が不発となったが切れのある差し脚を披露。初日から連勝で3日目の準決勝に弾みをつけた。レース後は「キセキです」と場を和ませた後「神山(雄一郎)さんにお借りしているフレームが凄くいいんです。自分にぴったりです」と好調の理由を説明した。
  小川勇介(写真)は初日同様に驚異のスピードを見せ2着に突っ込んだ。
  「最終バックで3番(柴崎淳)が浮いたのに粘ってて、それが邪魔になりましたね。あれがなければ届いてたかもしれません。疲れもだいぶ取れてきましたし、思ったよりも動けてて自分でもビックリです。明日はもっとよくなると思いますね」
  海老根恵太はマークする白戸淳太郎と人気を集めたが見せ場を作れなかった。
  「2コーナーで滑ってしまって。自分の力が無いせいなので、何とも言いようがありません。自分的にはイマイチな状態ですが、それでも4着まで行けたので悪くはないのかなって感じですね」
  主導権を取ったのは鈴木謙太郎。切符良く先行したが末を欠き7着に沈んだ。
  「軽い感じで回転良く回せました。自分で行けるところから先行したつもりだったけど持たなかった。やっぱり2車での先行はキツいですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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