『千葉競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:10月25日


 千葉競輪開設61周年記念「第3回滝澤正光杯」は本日が3日目。準決勝3個レースが行われ、ファイナリスト9名が出そろった。出場したS級S班4名は全員が勝ち進み、豪華メンバーで争われる。
  最終日(26日)もファンサービスとして先着1,000名様に2車単車券や粗品が当たるスピードくじを配布します。吉井秀仁氏・吉岡稔真氏・滝澤正光氏による予想会(9R~11R)や、日本競輪選手会千葉支部によるチャリティーオークションなどたくさんのイベントも予定されています。こちらの方もお楽しみください。


<9R>
村上博幸選手
村上博幸選手
岩本俊介選手
岩本俊介選手
   永井清史が最終ホームで岩本俊介を叩いて先行する。村上博幸(写真)は車間を切って後方をけん制し、直線で粘る永井をきっちりと捕らえた。
  「(永井君は)かなりカカっていました。道中は余裕があったのでしっかり車間を切りました。1着だったけど引っかかりの部分はもう少しです。あとちょっとだけ出る感じが欲しい。だけど自分の役割をしっかり果たせてますし、前向きに考えて行きます。もちろん決勝も永井君を信頼して」
  逃げた永井清史は村上とのワンツー決着に納得の表情を見せる。
  「出だしは全開でその後はしっかりペースに入れられた。村上さんは脚があるので差されるのは仕方ないですね。奈良(共同杯)の時は身体が重かったけど、今回はいいデキだと思う。今日は踏んでて気持ちいい感じがしてた。決勝も先行で頑張ります」
  永井に叩かれた岩本俊介(写真)は4番手を確保。最終バックで内を斬り込んできた長塚智広と併走状態となったが、それを凌ぎ、最後は外を強襲して3着に食い込んだ。
  「叩かれたので中団で一発狙いに切り替えました。内から長塚さんが来ててきつかったですね。千葉バンクは3コーナーじゃ出ないので我慢して2センターから行きました。今日は永井さんにバックを取られたので、決勝では取り返したい」
  初日特選、2日目優秀と好脚を披露した小川勇介は、仕掛けるも届かず5着まで。
  「ちょっと思った展開とは違っていた。あれだけ村上さんに車間を切られたら7番手の自分はちょっと届かないかな。いい感じで来れてただけに悔しいです。最終日こそ勝って帰りたい」
  長塚智広は内に切り込むもコースが空かず6着に。
  「単騎だし中団にいないとと思ってたのに後手を踏んでしまった。今日は初手の位置取りが失敗でした」
  中近勢を追走した吉岡篤志は「展開は良かった。後は脚の差です」と言葉少なに振り返った。


<10R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   牛山貴広(写真)は最終ホームで柴崎淳を叩いて主導権を取る。2コーナーから単独でまくってきた鈴木謙太郎の番手にはまると、直線で鋭く踏み込み、後位から迫る神山雄一郎を振り切った。レース後は1着の結果に自分でも驚きを隠せない。
  「完全に神山さんに抜かれる展開と思ったけど1着ですか。踏みなおしたつもりはなかったけどうれしいですね。状態は良いとは言えないけど、日ごとに良くなってる感じはあります。久々に先行できたし、気持ち的にも乗ってきました」
  牛山とワンツー決着の神山雄一郎(写真)は「抜いたと思ったけどなぁ」と不思議顔。
  「鈴木君がまくってきて、この勢いなら切り替えなきゃって思ったんですけどね。牛山もまだ踏んでたし、後ろの池尻君も切り替えてなかったので、(牛山に)付け直した。今日の牛山はすんごく強かったですよ。昨日は軽かったのでギア比をかえたけどまた戻すつもり。フレームもまだ2場所目だしいろいろ試したい」
  鈴木謙太郎は直線で牛山、神山に交わされたが3着に粘った。
  「ここに来る前の練習の感じが良かったから自信を持って走れている。調子が悪かったら神山さんにちょっと振られた時に終わってますよ。今はケツの筋肉でしっかり踏めているし、良い感じです。あとはもう少しスタミナがあれば。最後は一杯でガニ股でした」
  単騎の小岩大介は鈴木謙太郎のまくりを追ったが、4コーナーで神山に振られて伸びを欠いた。
  「ギアを上げても軽かったんですけどね。それでも勝てないなら力の差。仕方ないです」
  柴崎淳は力を出し切れず、悔しさを見せる。
  「初手で中団の位置を取ったつもりなのに前が入れてて気づいたら7番手ですよ。レースが動いてからは行けるところがなくて、何もしないまま力を余してレースが終わってしまった」


<11R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
後閑信一選手
後閑信一選手
   三宅達也が先行。海老根恵太(写真)は7番手となったが、2センターから豪脚を発揮。大外を伸びて1着に届いた。
  「7番手になった時点でホームから行くか、我慢して3角を過ぎてから行くかしかなかった。ラインもあるし、ホームで行きたかったけど行けなかった。自分だけ届く競走で、鈴木さんと中曽さんには申し訳なかった。内容は良くないが、1着だったし状態は悪くないです。決勝は岩本君の番手で。初日特選のようにならないようにしないとね」
  岡部芳幸は中団からまくる後閑信一、手島達矢ラインの勢いをもらって直線強襲。2着に突っ込んだ。
  「踏みすぎて肉離れするかと思いました。うまく流れに乗れた。自分で行きたかったけど、海老根は後方からだと遅いまくりになるだろうし、後閑さんも手島に任されてるから半周くらいは行くと思っていた。読み勝ちです。心理戦を制してなんとか決勝に行けました」
  中団から先にまくりを放った後閑信一(写真)は3着に粘る。
  「昨日出たセッティングがいい感じですね。身体の反応も良かったし、たまには自力で走るのも楽しいですよ。こういう時のことも考えてタテの練習はずっとしてるし、結果に結び付いて良かった。今日頑張ったし明日は関東の3番手で気楽に行く。脚を溜めて一発狙いますよ」
  後閑信一マークの手島達矢は外を踏むが、惜しくも届かず4着で惜敗。
  「あとちょっとで悔しいですけど、今シリーズは出来すぎですよ。連日いい展開が向いてくれてます。明日も集中力を切らさずに頑張ります」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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