『東日本大震災被災地支援競輪 千葉競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 最終日編
配信日:10月18日
本日は「千葉競輪開設62周年記念 第4回滝澤正光杯」の最終日・決勝戦が晴天に恵まれた千葉競輪場で開催。強力な北日本のS級S班トリオ、同期同県の絆の強さがある関東ライン、そして地元戦の意地がある海老根恵太選手と、まさにどのラインが覇権を奪取してもおかしくないレースとなりましたが、優勝したのは記念初優勝となる神山拓弥選手でした。この先のビッグ戦線での活躍が本当に楽しみですね。
決勝戦 レース経過
周回中は誘導以下、佐藤友和─成田和也─佐藤慎太郎、海老根恵太─大塚健一郎、柴崎俊光、矢野昌彦─神山拓弥─兵藤一也の並びとなる。打鐘前に海老根が上昇し誘導後位に入ると、それを矢野が抑えて先行態勢に入るかと思われたが、最終ホームで佐藤友が一気のカマシで主導権を奪取。矢野が不発になったとみるや、神山が最終2コーナーから自力発進。佐藤友マークの成田も牽制するが、それをこらえて鋭く伸びた神山がそのまま1着でゴール。2着に兵藤で関東ワンツー。3着には海老根の捲りに乗って差し脚伸ばした大塚が入線。
神山拓弥選手
嬉しい記念初優勝を飾った
神山拓弥
。
「矢野さんのおかげで展開に恵まれましたね。同期と一緒に大きな舞台に立てて、しかもそこで記念初優勝という結果を残すことが出来たのは本当に嬉しいですね。仕掛けたのは予定よりちょっと早かったんですけど、とにかく勝負権のあるところからと思って。けっこうよく伸びましたね。フレームを新しくしたり、ギアをかけたり色々と試している中で、こういう結果を残せたことには大きな意味があると思います。記念優勝は1つの目標にしていたことでもありますし、それが達成できたことで1つの区切りは付けられたと思うので、次はビッグレースでも結果を残せる様に頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」
2着には関東ライン3番手を固めた
兵藤一也
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「やっぱり、友和もすんなりは駆けさせてくれないよね。拓弥が切り替えた時には矢野もまだ脚を残して生きている状態だったし、それを入れようかどうしようか一瞬迷ったんですけど、そうしたら拓弥がそのまま踏んでいったから、慌てて追っていったんですけど。結果的にすんなりの展開だったし、今の状態で2着は上出来なんじゃないですかね」
3着は直線で鋭い差し脚を見せた
大塚健一郎
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「海老根君に任せた結果だから仕方ないですね。昨日、先行してくれた三宅(達也)君のおかげで決勝に乗れていたから、何とか優勝したかったんですけどね。1コーナーで緩んだところがあったんですけど、なかなか(海老根が)仕掛けなかったのでね。これもレースなので仕方ないですね」
海老根恵太
は7番手からの捲り追い込みも4着まで。
「仕掛けるところは一杯あったと思うんですけど、終始詰まり気味だったので、上手くタイミングが取れなくて。もうちょっと車間を開けられれば良かったんですけどね。それに、3コーナー過ぎにバックを踏んでしまったのもあって。ちょっと情けないです。全然もがいていないですけど(苦笑)、そこまで脚にキツさは感じなかったので、今の状況の中で少しだけ光が差してきたかなというのは感じましたね。今日はそれが唯一の収穫かな」
佐藤友が逃げるという絶好の展開を生かせなかった
成田和也
は5着。
「(神山の捲りを)止められれば良かったんですけどね…。僕の力不足で止めることができずに迷惑をかけてしまいましたね。友和の駆け方がラインを引き出す様な感じだったら、僕も前に踏んでいたんですけど、あそこまで頑張ってくれた以上、なかなかそうもいかなくて。まあ、このレースを次に生かしていくしかないので、また頑張ります」
単騎戦となった
柴崎俊光
はバック9番手で万事休すの6着。
「展開の読みが上手くいかなかったですね。切り替えも何もできずに、見せ場を作れず終わってしまったので、やっぱり悔しさは残ってしまいますよね…」
佐藤友にカマされ主導権を奪われてしまった
矢野昌彦
は7着に終わる。
「友和さんのカマシは頭の中になかったんですよね。その辺の組み立ての甘さが出てしまって。初めての記念決勝だったし、自分の力を出し切る様なレースがしたかったんですけど。自分で駆けることが出来なかったのは反省点として残りますけど、もし主導権を奪えなかった時にどう組み立てていくかという課題が見えたのは収穫ですね。そこを修正していけば、上で戦っていける手ごたえもつかめたし、自分にとってはいい開催だったと思います。それに、番手の拓弥が優勝してくれましたしね」
8着は北日本ライン3番手の
佐藤慎太郎
。
「神山のスピードが良かったというより、友和も踏んでいたし、前が詰まっていたっていう感じですね。友和もあれだけ踏んでいたし、成田も神山の捲りにどう対応するのか迷ったのかな。僕も4コーナーで成田が(神山を)牽制した時に内が空いたんだけど、そこを突っ込めればよかったんでしょうけど、1発目の牽制で内を突くのもどうかなっていうのがあるじゃないですか。それで、ちょっと踏むコースがなくなってしまいましたね」
果敢なカマシ先行を見せた
佐藤友和
は9着に沈む。
「ちょっとオーバーペースになってしまいましたね。ああなってしまうと、拓弥に展開は向いてしまいますよね。500での先行をここ最近していなかったので、そこのツケが出てしまったというか。勝ち上がりの段階で1回でも先行していれば、ペースを掴むことができたんだろうけど。ちょっと悔しいですね。でも、ライン全員がグランプリの権利がかかっている中で、力を出し切れないレースだけはしたくなかったので、先行したことに関して後悔は全くしていないですよ」
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