『千葉競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:10月20日
 千葉競輪開設63周年記念「滝澤正光杯」は後半戦となる3日目に突入。準決勝3個レースをメーンに熱戦が展開された。SS班の長塚智広、村上義弘は脱落したが、地元勢はエース海老根恵太を筆頭に小埜正義、石毛克幸の3名が優参を果たした。激戦を勝ち抜いた9名により明日はいよいよ決勝戦が争われる。
 最終日も滝澤正光杯優勝者当てクイズ、名輪会紹介、各種予想会など楽しいイベントが満載。ぜひ、千葉競輪場でお楽しみください。

S級S班の長塚智広(茨城)選手は、JKAから貸与されているS級S班レーサーパンツが破損等により、現在メーカーに発注中のため、今開催通常のS級レーサーパンツを着用いたします。ご了承ください。
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小川圭二選手
小川圭二選手
三宅達也選手
三宅達也選手
 鈴木裕が打鐘で押さえると、後方の三宅達也が4コーナーで内へ切り込む。山田敦也をドカして南関ライン4番手を確保した三宅は、後方から迫る吉田敏洋を退け3コーナーでまくり発進。三宅追走の小川圭二(写真)が直線を伸び、決勝一番乗りを決めた。
 「連日伸びている感じはありますが、準決はとにかく三宅君が頑張ってくれた。2人でワンツーが決まったことがなによりです。相性が良い三宅君と一緒に決勝に乗れてよかった」
 2着の三宅達也(写真)は好判断での決勝進出に笑顔。
 「内へ行ったときは、番手の位置の鈴木(誠)さんの所までと思っていたけど、(3番手の)武井君がずっと内を締めていて前まで行けなかった。大ギアで締めるのは相当きつかったと思うけど、その辺りはさすがですよね。吉田君が上がってきて、併走になった時が一番きつかったけど、横が空いて上手く出て行くことができました。小川さんと決まってよかったです」
 三宅ラインの3番手を追走していた稲村成浩。下げる山田敦也を避け、外を踏んだが最後は的確にコースを選び直線を伸びた。
 「三宅君が強いのでその3番手と決めていた。車を下げていた山田君の内は空いてなくて行けなかった。外を踏むしかなかったですね。500バンクだから届いたのかも。当日上げたギアも流れる感じがあって、展開にマッチしました」
 鈴木裕は三宅の強さに脱帽といった表情。
 「後ろの様子が分からず全開でした。緩めたら行かれてるだろうし、難しかったです」

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小埜正義選手
小埜正義選手
石毛克幸選手
石毛克幸選手
 地元勢の結束が実を結んだ。岩本俊介が迷いのない先行策でレースを支配。小埜正義(写真)はバックからの番手まくりで混戦を断ち切った。
 「岩本君のおかげです。ここで結果を出すために、やることはやってきたし、決勝に乗れて良かったです。決勝は最低限のノルマですからね。地元記念どころか、記念決勝も初めてです。明日が終わるまでは気を引き締めて頑張ります」
 石毛克幸(写真)は東口善朋にからまれながらも小埜を懸命に追って2着に踏ん張った。
 「岩本君が先行してくれて展開が向きました。東口さんが内に入ってきて厳しかったけど、何とかしのげました。決勝に乗れて本当に嬉しい。記念決勝は覚えてないぐらい久しぶり。明日は地元3番手。直線は思い切り踏みます」
 村上直久のまくりに乗った勝瀬卓也が大外を鋭く伸びて3着に食い込んだ。
 「弟子の村上君が頑張ってくれたおかげで決勝に乗れました。長塚のところを締めてから外を踏みました。それにしても村上は外、外を踏んで、それでも伸びるんだから強い。これからが楽しみ」
 村上直久は決勝まであと1歩だった。
 「齊藤(努)さんが下がってきて脚を使いましたね。思っていたよりも伸びなかった」

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海老根恵太選手
海老根恵太選手
十文字貴信選手
十文字貴信選手
 最終レースも地元コンビが意地を見せた。根田空史が打鐘から一気に仕掛けて1列棒状の展開に持ち込む。海老根恵太(写真)は後続の反撃に合わせて最終2センターから前に踏み込み、そのまま力強く押し切った。
 「根田君が強かったです。今回は調子というよりも気力でカバーしています。番手から踏んでも全然スピードに乗らなかったし、後ろから食われないか不安でした。記念の決勝は久しぶりだから嬉しい。自分が優勝できれば最高だけど、最低でも地元から優勝者を出したいですね」
 地元コンビを追走した大木雅也はゴール前で海老根に鋭く迫った。
 「前の2人が頑張ってくれました。ラインのおかげで決勝に乗ることができました。流れは良くなっている。地元勢に引っ張ってもらったし、決勝は地元の後ろを固めます」
 南関勢の後位に切り替えた十文字貴信(写真)が3着で決勝進出を決めた。
 「矢野君がいいレースをしてくれました。でも、根田君がかかっていましたね。俺は矢野君がいったときに口が空いてしまい、大木君の後ろに付いていっただけ。今日は苦しかったし、重く感じました」
 矢野昌彦は中団まくり不発に終わった。
 「組み立ては悪くなかったんですけどね。バックでかなり前がかかっていて、いける感じではなかったです」
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