『花月園競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:11月21日


 開設57周年を迎えた花月園記念「菊花賞典」が明日22日から4日間に渡って開催される。この時期恒例となっている記念開催で、今年は山崎芳仁や佐藤友和、村上義弘ら特別競輪に匹敵する豪華な顔ぶれがそろった。間近に控える全日本選抜を占う意味でも見逃せないシリーズだ。
 初日の明日(22日)は先着1500名様に花月園オリジナルグッズをプレゼント。また、競輪コンサルタントによる早朝レース予想会も毎日実施しています。その他にもファンサービス、イベントが盛りだくさん。この機会にぜひ、花月園競輪場に足をお運びください。


<2R>
近藤範昌選手
近藤範昌選手
   まずは2レースの近藤範昌(写真)から取り上げたい。前回の小倉Sは予選で大敗し、途中欠場している。
 「9月の後半からずっと配分が詰まっていたので、疲れが溜まっていましたね。小倉の時は体調もあまり良くなかった。途中欠場して6日間ぐらいあったし、少し休んでから4日間はしっかり練習してきました。小倉の時よりはだいぶ調子がいいので、初日は突破したいですね。コマ切れ戦は好きなので、明日はいい位置から仕掛けます」


<3R>
 3レースの阿部俊二は前回の京王閣Sの準決で落車した影響が気になる。
 「ケガは大したことなかったし、全く問題ありません。ここ2場所は前が頑張ってくれたので、予選を通過できました。2カ月前からギヤを下げて走っています。3・71のギヤだと前との呼吸が合わなかったり、内をすくわれるケースも結構ありましたから。みんなギヤを上げている時に、時代に逆行して下げたから不安もありましたけど、何とか戦えていますね」


<4R>
 4レースの渡部幸訓は急な追加だが、全く不安はなさそうだ。
 「追加を受けたのは昨日の昼ぐらい。疲れもないし、調子もいいと思います。前回の西武園はバックを1回も取れなかったけど、着以上に感じは良かった。セッティングを換えて前よりも前乗りのフォームになったんですが、上手くスピードに乗せられるようになりました」


<6R>
藤田竜矢選手
藤田竜矢選手
   6レースの選抜戦は、動けるタイプがそろったが、先行力では藤田竜矢(写真)が一番だろう。
 「期の初めの悪かった頃に比べると格段に良くなっています。前回の京王閣も3日間先行できたし、結果も良かった。中4日だから調整程度ですが、引き続きいい状態をキープできています。今回の記念はいいメンバーだけど、少しでも上に勝ち上がれるように頑張ります」
 地元の内藤秀久は1カ月半ぶりの実戦となる。
 「練習中に交通事故に遭ってしまいました。怪我は大腿の打撲で済んだし、今はもう大丈夫です。ここに向けてしっかり練習はできたし、感じも悪くないですね。地元記念は初めてなので、気合が入っています。心配なのはレース勘だけ」


<7R>
 7レースの五十嵐力は前回のふるさとダービー松阪で大敗するなど、ここのところ少し元気がない。
 「練習の感じは悪くないけど、身体のバランスが少し崩れていますね。松阪は全くダメだったので、その後はここに向けてみっちり練習してきました。セッティングも少しいじって、感じも良くなりました。花月園は地元でもちろん相性もいいし、今回はいい結果を残したい」
 立石拓也は安定した先行力を武器に、じわじわと競走得点を上げている。
 「2場所前の福井の落車で肋骨にひびが入りました。前回の奈良はその影響があったけど、何とか決勝に乗れてホッとしました。今は落車前と変わらないぐらいまで状態が戻っています。花月園は初めてなので、まずは指定練習でバンクの感触をしっかり確かめたい」


<8R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
   8レースの選抜戦には山田裕仁(写真)に期待が集まる。ここ3場所のFIは今ひとつパッとしない成績だ。
 「脚自体は悪くないと思うけど、やっぱりFIを走ってもなかなか点数が上がらないね。今年1月の和歌山記念も選抜スタートだったし、選抜でも問題ないでしょう。いつも通り頑張るだけです」
 藤田大輔はここに来て急速に力を付けている。
 「相手は山田さんですか? すごいメンバーですね。僕の調子は問題ないし、全国に名前を売るチャンスなので、先行で見せ場を作ります」
 新井秀明は前回の豊橋Sはケガの影響もあり、見せ場を作れなかった。
 「9月大宮の後、練習中に車にひかれて腰を痛めてしまいました。2週間入院して練習を再開したけど、まだ本調子ではないです。ビバロのフレームがダメになってしまい、新しいフレームを使っているので、セッティングも出ていません」


<9R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   9レースからは特選。3着までが二日目の優秀競走に進出できる。賞金ランク8位の佐藤友和(写真)はGP出場を確実にするために、ここできっちり賞金を上乗せしたい。
 「前回のふるさと松阪は落車の影響もあって苦しかったです。終わった後は普段通りの練習ができたので、前回よりはいいと思います。今回はメンバーがいいけど、優勝したいですね」
 兵藤一也も賞金ランク6位とGP出場圏内に付けている。
 「競走は続いているけど、疲れの方は大丈夫です。前回は優勝したけど、FIだから何とも言えませんね。中3日だから調整程度ですが、状態は引き続きいいと思います」
 地元の白戸淳太郎は復調ムード。
 「ここに合わせて練習してきたし、何とか間に合ったという感じですね。決勝を目指して頑張ります」


<10R>
佐々木龍也選手
佐々木龍也選手
   10レースは地元の佐々木龍也(写真)は前回の平塚Sで決勝2着。いい形で地元記念を迎えることができた。
 「決勝は新田(祐大)君が強かったけど、良く踏めていたと思います。練習はいつも通りやってきました。気持ちは入っているけど、あまり力を入れすぎないように頑張ります」
 村上義弘はそろそろ復活の手応えをつかみたい。
 「千葉記念が思ったよりも悪かったので、自分なりに修正して前回の熊本を走りましたが、状態としてはあまり良くなかったです。その後はしっかり練習できたし、今回はいい成績を残したい」


<11R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
   最終11レースには山崎芳仁(写真)が登場。1カ月半ぶりの実戦で、レース勘が心配される。
 「松山記念を走るつもりでしたが、直前に子供が熱を出してしまって…。今回は(佐藤)友和や有坂(直樹)さんがいるし、それに(菊地)圭尚も追加ですからね。記念でこれだけ一緒になるのは珍しい。レース勘が少し心配だけど、練習はしっかりやっていたので、調子は問題ないと思います」
 石丸寛之は相変わらず好調を持続している。
 「ふるさと松阪は決勝に乗れなくて悔しかったけど、感じは凄く良かった。その後もきつめに練習しているので、正直疲れはあるけど、何とか頑張りたい。今回はメンバーがいいけど、位置取りにもこだわって、勝てるように走ります」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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