開設58周年川崎記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月4日



 明日から川崎競輪場で開設58周年記念「桜花賞・海老沢清杯」が開催される。前検日の今日は、競輪王・山崎芳仁、ダービー王・有坂直樹や小嶋敬二らトップレーサーが続々と川崎競輪場に集結。明日からの激闘へ愛車を整備した。
 明日は場内イベントも多数予定されています。場内ステージでは演歌歌手の小村美貴さんによる演歌ショーが7レース、9レース終了後の2回。レーサーで速度を競う素人足自慢大会も開催されます。ぜひ川崎競輪場へご来場ください。


<2R>
 一次予選は2レースの松井英幸から取り上げたい。今回は「記念では初めてかも」と話す予選スタート。それでもベテランらしくリラックスした表情でシリーズへの意気込みを話す。  「流れ次第だけど、調子は良いですよ。明日も良い位置にいれば何とかなるんじゃないかな。(近藤幸徳と)ベテラン二人、あと中堅の中津(友臣)君としぶい走りをしたいね。今までは記念の選抜で失敗して長い4日間になってるので、今回は頑張りたい」


<3R>

 3レースは激しい先行バトルを繰り広げそうな自力型を二人。まずは昇級後、これが三度目の記念参戦となる古屋琢晶
  「前回の岸和田は調子が良かったですね。押さえ先行でも粘れたし、風の中でも踏み切れた。セッティングをちょっと変えたりした成果かな。記念はまだ準決勝の経験がないので、今回は乗りたいですね」
  対する川村晃司もここへ来て調子を上げてきている。
  「去年の夏に鎖骨を骨折したけど、最近は良くなってきましたね。古屋君はダッシュが良いんですよね? ダッシュが良い選手は苦手だな」


<4R>
  4レースの井山和裕は3月福井で決勝に乗るなど、調子を戻してきた。
  「去年の11月にケガをしてから悪かったけど、最近は戻ってきました。小倉は風邪の影響で悪かったけど、もう治ったので大丈夫です。補充に入ったり最近は競走が続いてるので、今回は疲れを取る程度で来ました」


<5R>
森川剛選手
森川剛選手
   一次予選最後の5レースには地元の森川剛(写真)が登場する。
  「2月は小田原で決勝に乗って、千葉でも良かったんだけど、疲れもあってこのところは大きな着が目立ってますね。まあ僕は気持ちで走るタイプなんで。入る前も感じ良く練習できたし、地元だから頑張れると思います」
  熊無俊一は1カ月半の欠場明け。
  「練習中の落車で肩を痛めてしまいました。やることはやってきたけど、走ってみないと分からないですね。年頭からバック九番手が続いたり、練習中に落車したりと流れが良くないから、これで出し切れてれば良いけど」


<6R>
 6レースからは選抜戦。ここは最近調子を戻してきた岡本大嗣に注目したい。
  「年頭は腰のしびれが残ってたけど、和歌山記念のあと高知の鍼に行ったら良くなりました。練習の感じも問題ないし、最近はだいぶ先行できるようになってきましたね」
  山岸正教は熊本記念の途中欠場から調子は下り坂。
  「背中のじん帯に傷がいってたみたいで…。最近は休んだら良くなるけど、練習したらまたアカンの繰り返しですね。前回の松阪も調子は最悪。数字をまとめただけで動けてないから。まだ不安はありますね」


<7R>
広川泰昭選手
広川泰昭選手
   7レースの広川泰昭(写真)はこれが二度目の記念参戦。四日市記念では689着で途中欠場だっただけに、「今回は上位と走りたい」と気合を入れる。
  「調子は良くも悪くもないですね。練習は普段どおり。2週間空いたので、やれることはやってきました」
  松崎伊佐央は、「年末の岐阜で落車して肩を痛めてからは悪かったけど、最近はだいぶ良くなってきました」と復調宣言。明日の走りが楽しみだ。


<8R>
福田知也選手
福田知也選手
   8レースでは地元の福田知也(写真)に期待がかかるが、「先月の26日にインフルエンザにかかって、練習は3日くらいしかできてません。練習の感じも全然だし、もう最悪ですよ。去年の地元記念はダメだったんで、今年は頑張りたいんですけどね。明日走ってみてからだけど、何とか気合で頑張ります」と体調面に不安を残す。


<9R>
小野俊之選手
小野俊之選手
   9レースからは優勝候補が顔をそろえる特選がスタートする。このレースの注目は小野俊之(写真)。ダービーではまさかの2着失格に終わっただけに精神的ショックが気がかりだが…。
  「3千万を寄付したと思ってますよ。もう忘れました。ダービーのあとは少しゆっくりしてから練習を再開。最近配分が詰まってたけど疲れも問題ない。桜花賞は2年前に優勝してます」
  神山雄一郎は笑顔で検車場に現れた。
  「ダービーは体調自体は良かったけど、最終日は気持ちが切れてしまった感じです。そのあとはゆっくりしてから乗り込んで来ました。長塚(智広)君と連係するのは久しぶりですね」
  迎え撃つ川崎コンビは五十嵐力と勝瀬卓也。五十嵐力は前回ダービーを途中欠場しているが、「ダービーのあとは高木(隆弘)さん、真原(健一)さんに今回参加の出口さんや山田さんと一緒にハワイで1週間合宿をしてきました。ずっと地元戦が続いててプレッシャーもなくなったし、感じも良いと思う」と地元戦へ準備は万全。
  鎖骨骨折から復帰戦となる勝瀬卓也も、「最初はここも無理だと思ったけど、回復が早かったし上手く仕上げてきたつもり。心配なのはレース勘と落車の恐怖心ですね」と順調な回復を見せている。


<10R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   10レースにはダービーでも3勝を挙げた小嶋敬二(写真)が出場する。心配される能登半島地震の影響も、「幸い影響はなかった。子供がやってたオセロが(地震で)少し動いて喧嘩になったくらい」となかった様子。
  「休養と練習と上手くいったし、地元と学校と半々でゆっくりとやってきました。川崎はFIしか優勝はないね。調子は変わらず、普通だと思います」
  対する自力型は矢口啓一郎と堤洋。矢口啓一郎は、「前回(ダービー)の成績だけ見ればダメかもしれないけど、今回は練習したし踏みごたえはあると思う。小嶋さんとの対戦はいつものことだし、展開より力の勝負になると思う。僕もこのまま終われないので、頑張りますよ」と鼻息が荒い。
  一方の堤洋は、「3日前に嘔吐下痢になって体調は良くないですね。走ってみんと分からんけど頑張ります」と不安の表情を浮かべる。


<11R>
有坂直樹選手
有坂直樹選手
   最終11レースには競輪王の山崎芳仁とダービー王の有坂直樹が連係する。
  ダービー後はプライベートで慌しかったと話す有坂直樹(写真)だが、「負けられない」と気合を入れる。
  「ダービーのあとはグランプリの祝勝会や冬季移動から引き揚げたりで、あまり練習はできてないですね。でも調子は問題ないですよ」
  山崎芳仁は最近競走ギアの試行錯誤が続くが明日は3.85を選択した。
  「直前は乗り込み中心で来たので、初日は重いと思う。川崎はサマーナイト以来かな。明日は(競輪祭の)キングと(ダービーの)キングの連係ですね。頑張ります」
  ダービー決勝で落車した渡辺晴智は、「ケガは何とか治りました。普通に練習してきたけど感じはそんなに良くはなかった。明日は走ってみないと分かりませんね」と明日の走りに注目したい。
  ダービーが復帰戦となった海老根恵太もここまでの1週間で充実した練習をしてきた様子。
  「ダービーの前よりは練習の感じも良かったけど、もう少しダッシュ練習をしたかったですね。ダービーで課題は色々見つかったけど、一番は踏み出しだから。まあ長い目で見て戻していくつもりです。地元のサマーナイトへラストチャンスなんで、決勝に乗ったらちょっと結果も意識したいですね」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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