『開設59周年記念川崎競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月4日



 明日4月5日から4日間、川崎競輪場で開設59周年記念「桜花賞・海老澤清杯」が開催される。前検日の今日は連覇を狙う山崎芳仁をはじめ、静岡ダービーを制した渡邉晴智、平原康多、荒井崇博ら全国各地からスター選手が続々と集結。明日からの熱戦に備え、愛車を入念に整備した。
 なお、開催中はファンサービス、場内イベントが多数予定されています。初日は先着4000名様にスピードくじを配布し、抽選でスポーツタオル、クオカードをプレゼント。7、9レース終了後には小村美貴による演歌ショーが行われます。ぜひ、川崎競輪場へご来場ください。




<1R>
小野大介選手
小野大介選手
   オープニングレースに出走する小野大介(写真)は今期S級に初昇格したが、毎場所コンスタントに勝ち星を挙げている。
 「A級の時はまくりも多かったけど、S級に上がってからは先行を基本にしています。けっこう粘れているし、成績も悪くないと思います。記念は初めてなんですが、有名な選手ばかりだし、やっぱり雰囲気が違いますね。いつも通り積極的に仕掛け、まずは初戦を突破したい」


<2R>
松岡孔明選手
松岡孔明選手
   2レースの松岡孔明(写真)は1月小田原Sの落車で骨折。復帰戦の前回熊本Sは見せ場なく終わった。
 「手の骨折で1カ月以上入院しました。前回はほとんど練習ができていなかったので、さすがにダメでしたね。でも、その後はかなり練習できたし、もう痛みもほとんどないので、大丈夫だと思います。初の記念なので、とりあえず4日間走りきりたい」


<3R>
 3レースの沼川夢久は近況大敗続き。悪い流れをそろそろ変えたい。
 「内臓を痛めて1カ月ほど入院したんですが、復帰してからボロボロですね。2着が2回ありますけど、これもただ付いていっただけ。全然前を交わせていません。練習は前回ぐらいから戻っているんですが、実戦で全く出なかったですからね。今回もちょっと不安だけど、気持ちで乗り切りたい」


<6R>
 6レースからは選抜戦。高谷敏史は久々の実戦に気合が入る。
 「2月の小倉の時に指を怪我してしまい、しばらく休んだけど、練習はずっとやっていたので、問題ありません。久々でレース勘が少し心配ですが、いつも以上に先行にこだわって走ろうと思います」
 芦澤大輔は前回の平Sで決勝3着と好走した。
 「前回は理想通りのレースができました。自力を辞めたい気持ちもあるけど、バックが付いているので、なかなか難しいですね。状態は問題ないし、久々に記念に呼んでもらって名前を売るチャンス。明日は自分で流れを作れるように頑張ります」


<7R>
 7レースの高木竜司はGI初挑戦となった静岡ダービーをこう振り返る。
 「直前の宇都宮で落車してしまって、いい状態で走れなかった。あれがなければ、もう少しやれたと思います。でも、走っていて楽しかったし、いい経験になりました。終わってからは旅行に行き、リフレッシュしてきました。川崎は前回来たときに優勝しているし、いいイメージがある。今回はメンバーがいいけど、前回と一緒でプレッシャーなく走れるので楽しみ」


<8R>
山田幸司選手
山田幸司選手
   8レースは地元ホームバンクの山田幸司(写真)に期待が集まる。
 「前回の取手は展開負け。調子は悪くないし、最近はレース中も余裕があります。桜花賞は毎年メンバーがいいから厳しいけど、いい結果を残せるように頑張ります」
 追加の山賀雅仁は明るい表情。
 「急な追加ですが、調子が悪かったら断るし、体調はかなりいいですよ。最近は考えた練習をしているし、その効果が結果となって出てきています。久々の記念でどこまでやれるか楽しみです」


<9R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
   9レースからV候補が顔をそろえる特選。神山拓弥(写真)は記念で初の特選スタート。しかも、師匠の神山雄一郎と同じレースとなった。
 「師匠と一緒のレースを走るのは目標でしたが、こんなに早く実現するとは自分でもびっくり。今回はGIの決勝を走るような人ばかりで、雰囲気がいつもと違うし、緊張しますね。明日はやるしかないんですが、自分のレースをさせてもらえるかどうか。とにかく力を出し切るしかありません」
 神山雄一郎は「前回の平塚は少し重かったけど、納得のレースができました。静岡ダービーの2回目の落車が少し効いているみたいです。今回は中3日なので、体調を整える程度。走ってみないと状態は分かりません。でも、弟子のいい目標がいるし、3着以内には入りたいですね」。


<10R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   10レースの伏見俊昭(写真)は世界選のケイリンで5位入賞と健闘した。
 「とりあえずホッとしました。マニエ監督に言われた通り走ってきました。帰国は1日で、それから中2日。練習では一応、もがいてきました。疲れはあるけど、気持ちが乗っているから大丈夫でしょう」
 平原康多は今開催から流行の4回転のギヤで勝負する。
 「ダービーの決勝を走り、自分に足りない部分が見えてきました。練習でも色々なことを試し、いい方向に向かっています。練習で4回転のギヤを1、2回使いましたが、感触は素晴らしかったです。実戦でいきなり結果が出るかは分からないけど、今後のことも考えて試してみます」
 久々の実戦となる井上昌己はリラックスムード。
 「怪我の痛みはもうないし、練習の感じもボチボチ。いい時の7割ぐらいですかね。とりあえず走ってみて感触を確かめたい」


<11R>
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
   最終11レースには地元で悲願のGI制覇を飾った渡邉晴智(写真)が登場する。
 「挨拶回りなど色々忙しく、思うような練習はできなかったけど、一応、それなりにはやってきました。調子は走ってみないと分かりません。ダービーを獲っても気持ちの変化はないし、いつも通り自分の仕事をするだけです」
 V候補筆頭の山崎芳仁は余裕の表情でインタビューに応える。
 「身体は少し重たい感じもするけど、特に問題ないでしょう。去年の桜花賞の時はまだ4回転を試しながら乗っている段階でしたが、今年はその時とは状況が違いますからね。連覇を狙っていきます」

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved.