『開設59周年記念川崎競輪(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:4月5日



 今日から川崎競輪開設59周年記念「桜花賞・海老澤清杯」が開幕した。青空の広がる絶好のバンクコンディションの中、1レースから熱戦が繰り広げられた。メーンの特選は神山雄一郎、平原康多、山崎芳仁の3人がそれぞれ白星スタート。特選の上位3名が明日の優秀競走「ダイヤモンドレース」に進出した。
  明日も先着4000名様にスピードくじを配布し、抽選でTシャツとクオカードをプレゼント。8レース終了後にはLOVE9によるエキシビジョンレースも行われます。ぜひ、本場にお越しください。



<1R>
川島勝選手
川島勝選手
   オープニングレースは中団外併走を耐えた川島勝(写真)が最終2センターからまくり追い込んで快勝した。
  「誘導員がまだ残っていたし、突っ張られたら厳しいと思い、中団にこだわりました。併走している時に川西(亮介)さんの抵抗が少なかったので、余裕はありました。前回の別府は仕掛けどころを失敗しましたが、今日はその反省を上手く活かせたと思います。調子も上向きですね」


<2R>
 2レースは落車のアクシデントもあったが、山岸正教が若手機動型2人を相手に力の違いを見せた。
  「レースの流れが良く見えていましたね。松岡(孔明)君が引いたので、そこをすかさず仕掛けました。前回は身体の調子と流れが噛み合わずダメでしたが、今回はいいですね。初日を突破できたので、明日も気分良く走れそうです」


<5R>
 5レースは先制した地元ラインの三番手から秦修司が直線鋭く伸び切った。
  「森川(剛)君のお陰です。三番手はやっぱり踏み方が難しい。もう少し我慢していれば、3人で決まっていたかもしれない。申し訳ないです。明日からも一戦一戦頑張るだけ」


<6R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔選手
   6レースの選抜戦は高谷敏史の先行を芦澤大輔(写真)が中団キープから鮮やかにまくり切った。
  「イン粘りとまくりは半々で考えていました。高谷も来るのが遅かったから迷いましたが、4番手を取れればまくれると思い、下げました。もうちょっと溜めて仕掛けたかったけど、いいスタートが切れて良かったです。明日以降は相手が強くなるので、何でもやって勝ち上がりたい」
  坂巻正巳は離れながらも芦澤を懸命に追って3着。ホッとした表情を浮かべる。
  「谷津田に内からしゃくられ、2コーナーまで耐えるのがきつかった。厳しい展開だったけどよく凌げた」


<7R>
高木竜司選手
高木竜司選手
   7レースは高木竜司(写真)が後方から好回転のまくりを決め、激戦を制した。
  「最悪の展開になったと思いましたが、後ろに小林(豊)さんも付いてくれていたし、ダメでも仕掛けないといけませんからね。3コーナーで止まりそうな感じだったけど、何とか届いて良かったです。FⅠは勝ちを意識し過ぎて失敗することが多いんですが、こういう大きな舞台は気負いなく走れますね」
  逃げる福田知也の後位にはまった川崎健次は3コーナーから番手まくりを放って3着。
  「1車だったし、そんなに脚を使わずに番手に入れました。展開的にはバッチリでしたけど、車の出はあまり良くなかった。上手く立て直して、明日からまた頑張りたい」


<8R>
山賀雅仁選手
山賀雅仁選手
   8レースは山賀雅仁がマイペースで先行したが、地元の山田幸司がゴール前できっちり捕らえた。
  「山賀君が上手く駆けてくれましたね。かかりも良かったし、強かったです。2センターぐらいではラインで決まると思いました。今日は楽させてもらいました」
  2着に逃げ粘った山賀雅仁(写真)も好気合。
  「すんなり駆けられました。ちょっと重かったけど、これだけもがけば、明日以降は軽くなるでしょう。調整はバッチリだし、いい追加になりそうです」


<9R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   特選1つ目の9レースを制したのは神山雄一郎(写真)。弟子でいとこ同士でもある神山拓弥の先行をフルに使って抜け出した。
  「荒井(崇博)君のスピードが良かったが、俺もきっちり反応できた。状態は前回よりも全然いいですね。(神山拓弥は)非常に強かったと思います。今日は全開でフカしていたから厳しいけど、競走を覚えて上手く駆ければ、このクラスでも残れる力がありますね」
  師匠の勝利に貢献した神山拓弥は安堵の表情を浮かべる。
  「いつも通りやろうと思いましたが、やっぱり平常心では走れなかったです。隙を見せるとカマシが来るので、流せなかった。とりあえず主導権は取れたし、自分の役目を果たせて良かったです」
  人気の佐藤友和は八番手からまくり追い込んで3着。
  「(神山拓弥が)ああいう競走をするのは分かっていたけど、それに対処するには自分も捨て身で駆けるしかないですからね。でも、今の自分の立場でそれはできない。新田(康仁)さんが早めに仕掛けてくれれば面白かったけど、今日は仕方がありません」


<10R>
平原康多選手
平原康多選手
   10レースは平原康多(写真)が4回転のギヤを踏みこなし、力強く逃げ切った。
  「新しい試みでしたが、いいスタートが切れて良かったです。踏み出しはそれほどでもないんですが、最後までスピードに乗っていく感じでしたね。(4回転のギヤは)自分の身体に合っていると思います。身体の状態も全く問題ありません」
  まくった伏見俊昭は飯嶋則之の牽制を耐えて2着に食い込んだ。
  「今日は気持ちで走りました。当たられてスピードを殺すのが嫌だったので、なるべく外を回りました」


<11R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
   最終11レースは山崎芳仁(写真)が危なげない走りで完勝。ファンの圧倒的な支持に応えた。
  「今日もいけるところから仕掛けようと思っていました。ポイント、ポイントで上手く踏めたし、最後も踏み返せました。人気に応えられて良かったです」
  2着の渡邉晴智は「やっぱり山崎君は強いですね。静岡の時よりも更に強くなっている感じ」と山崎の強さに脱帽の様子。
  山崎ラインの三番手に切り替えた手島慶介が3着。
  「矢口(啓一郎)が頑張ってくれたお陰。山崎のスピードが違ったので何もできなかった。通過してから踏みました」

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved.