『開設59周年記念川崎競輪(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:4月6日



 川崎競輪開設59周年記念「桜花賞・海老澤清杯」は今日が大会2日目。優秀競走の「ダイヤモンドレース」をメーンに、二次予選A、Bの合わせて6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。優秀競走の最終11レースを制したのは佐藤友和。山崎芳仁のまくりをゴール前できっちり捕らえた。
 明日は優出への最終関門となる準決勝が争われる。実力者が勝ち上がり、好レースが期待できそう。明日(4月7日)も場内では様々なファンサービス、イベントが予定されています。ぜひ、本場に足をお運びください。




<5R>
 二次予選Bは5レースから。前団のもつれを川島勝が綺麗にまくり切り、連勝を飾った。
 「山岸(正教)さんが引いたら厳しかったけど、番手で粘ってくれたので、最高の展開になりました。踏み出しが遅めだったから届かないと思ったけど、何とか勝てて良かったです。今回は流れが自分に向いていますね」
 先制した宿口陽一の番手を奪った山岸正教は3着で準決勝Cに進出。
 「川島君が来るから番手戦の決着を早く付けたかったんですが、時間がかかってしまいました」


<6R>
藤田和彦選手
藤田和彦選手
   6レースは秦修司のまくりに乗った藤田和彦(写真)が直線で抜け出し、高配当を演出した。
 「ファンの声援のおかげです。秦が頑張ってくれたので、絶対に1着を取ろうと思い、思い切り踏ませてもらいました。秦も木本に合わされてきつそうだったけど、3着に残ってくれて良かった。後方から突っ込むような脚はないけど、展開が向けばいい勝負ができると思います」
 3着の秦修司は「任せてもらったので頑張りました。前が流すようならカマシも考えていた。最後は一杯でしたが、勝ち上がれて良かった」と満足げ。
 高谷敏史の番手を取り切った木本賢二が2着。
 「番手を取ってから余裕があったし、高谷君のかかりも悪くなかったんですけどね。秦さんが予想以上に強かった」


<7R>
中澤孝之選手
中澤孝之選手
   7レースはベテランの中澤孝之(写真)が鋭いキメ脚を発揮した。
 「藤井(孝則)とは前々で勝負しようと話していたけど、いいレースをしてくれましたね。レースが見えていたし、余裕もありました。この前の記念は伊東で、その時は準決Cだったし、それより上のレースに行けて良かったです」
 地元の佐藤和典は番手絶好の展開を生かせず2着。
 「三番手に藤井(孝則)が入ったのは分かったし、小野(大介)君を残したい気持ちも強かった。でも、この展開で1着が取れないとは…」


<8R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
   8レースの二次予選Aは芦澤大輔の1着失格により、神山拓弥(写真)が繰り上がった。
 「ビジョンを見て、渡部(哲男)さんの仕掛けに合わせて踏んだけど、ちょっとスピードが違いましたね。今日は芦澤さんが無理にでも止めてくれたおかげです。調子は悪くないと思いますが、ちょっと重く感じますね」
 2着はしぶとい走りを見せた山口幸二
 「混戦になったので、自分で外を踏んで行ったけど、神山が強かったね。状態は悪くないと思う」
 3着の村上博幸は「脚に余裕がないし、レースも見えていないですね。勘が鈍かったです」と反省。


<9R>
矢口啓一郎選手
矢口啓一郎選手
   9レースは荒井崇博の番手にはまった矢口啓一郎(写真)が直線で差し返して1着となったが、レース内容には不満の様子。
 「スピードに乗り切る前に荒井さんに行かれてしまった。追いかけていって1着ですが、納得のいくレースではない。もうちょっと豪快に勝ちたいんですけどね。調子は悪くないので、明日はもっといいレースを見せたい」
 早めのまくりで2着の荒井崇博は「打鐘で内に差し込んでしまったし、組み立て失敗。苦しかったし、最後のツメも甘い」。


<10R>
井上昌己選手
井上昌己選手
   10レースは井上昌己(写真)が2センターからまくり追い込み、東北勢の2段駆けを破った。
 「届いたからいいですけど、レース内容としては最悪ですね。中団が欲しかったが、後方になってしまって…。新田さんが仕掛けないようならダメもとで行くしかなかったけど、まくってくれたので助かりました。ケガ明けですが、自分の思っていたイメージよりはいい。何とか戦える状態だと思います」
 川崎健次の後位から番手まくりを打った谷津田将吾は僅差の3着。
 「健次のおかげです。スピードに乗せてもらったし、躊躇せずに番手から出て行きました。後は脚の問題。ギヤを上げていたけど、ちょっと重かったですね」


<11R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   11レースの優秀競走は北日本勢が上位を独占。佐藤友和(写真)が山崎芳仁のまくりを鋭く差し切って快勝した。
 「山崎さんが仕掛けたのは2コーナーの立ち上がり。付いてて余裕があったし、バックでは抜けると思いました。最後もワンツーが決まったし、上手く抜けたと思います。この開催で初めて使った3.60のギヤの感触もいいですね」
 山崎芳仁は平原との4回転対決を制した。
 「突っ張ろうと思って打鐘から踏んだけど、半車出られたので、諦めて下げました。手島(慶介)さんが番手をやってくれたので、展開が向きました。すんなりの展開だと厳しかったかもしれません」
 平原康多の後位は関東同士で競り合いとなった。番手を死守した神山雄一郎は「周回中からだったので、かなり脚を使った。山崎が来たけど、動けなかった。でも、何とか凌げて良かった」とレースを振り返る。
 逃げた平原康多は「まさか後ろが競りになるとは思わなかった。でも、やっぱり山崎さんは強いですね。感じは悪くないので、また明日頑張ります」と気持ちを切り替えていた。

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved.