『開設59周年記念川崎競輪(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:4月7日



 川崎競輪開設59周年記念「桜花賞・海老澤清杯」は今日が大会3日目。時折、小雨が舞う生憎の空模様となったが、準決勝4個レースをメーンに、熱戦が展開された。波乱のレースも多かったが、山崎芳仁、佐藤友和、神山雄一郎らファイナリスト9名が決定。明日はいよいよ決勝戦が争われる。
 最終日の8日も先着4000名様にスピードくじを配布。抽選で電波時計とクオカードをプレゼント。場内では南かなこによる演歌ショーやチアリーダーダンスショーも行われます。ぜひ、この機会に川崎競輪場にご来場ください。




<8R>
杉浦康一選手
杉浦康一選手
   1着権利の準決勝Cは手島慶介に人気が集まったが、最終ホームで車体故障のアクシデント。波乱のレースを制したのは杉浦康一(写真)だった。
 「記念の決勝は10年ぶりぐらい。3日制の時に2回乗っただけです。今日は印がなく、気楽に走れました。一番後ろになったので、イチかバチか仕掛けたら車が進んでくれました」
 山岸正教は番手絶好の展開をモノにできなかった。
 「飛び付きは作戦でした。落車があって五十嵐(力)君もペースで踏んでいましたからね。誰か追い上げて来るかもしれないし、そこが不安でした。もう少し脚があれば…」


<9R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   9レースの準決勝Bは徹底先行型不在の組み合わせ。神山雄一郎(写真)が久々のまくりを決め、40歳の誕生日を白星で飾った。
 「誕生日はそんなに意識していなかった。今日は開き直って走ることができました。ゴチャつく展開になると思ったけど、できれば前の方にいたいと考えていた。藤野(義高)さんのブロックでスピードが止まり、大ピンチだったけど、何とか勝ち上がれて良かった」
 先行した木本賢二もしぶとく2着に粘った。
 「記念の決勝は昨年6月の別府以来。このメンバーで乗れるなんて本当に嬉しい。今日は自力で力を試そうと思っていたし、落ち着いて駆けられました。後ろの状態は分からなかったけど、藤野さんが上手くガードしてくれたお陰です」
 先手ラインの三番手を取り切った勝瀬卓也は3着。惜しくも決勝進出を逃した。
 「もうワンテンポ早く踏み込んでいれば、2着はあったかもしれません。一瞬の脚が今一息でした。2と3の差はでかいですね」


<10R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手有坂直樹選手
有坂直樹選手
   10レースの準決勝Aは北日本ライン3車で上位を独占。佐藤友和(写真)が4回転の平原康多を相手に絶妙のペース配分で逃げ切った。
 「井上(昌己)さんもいたけど、今日の俺のターゲットは平原。4回転をどう叩くかでした。打鐘で出た後、ビジョンを見たら(平原が)八番手になっていたので、余裕はありました。脚の状態も日に日に良くなっていると思います」
 2着に流れ込んだ有坂直樹(写真)は「作戦成功です。後ろから来る気配はなかったし、今日は踏み直しも凄かった。差せなかったけど、離れなかったから。桜花賞の決勝に乗れて嬉しい」と満面の笑み。
 3着の佐藤慎太郎も「仕掛けるタイミングはドンピシャでしたね。低速からのダッシュでしたが、しっかり付いていけました。最後は外を踏んで車があまり出なかったけど、重くは感じなかった」。
 後方に置かれた平原康多は6着。
 「引くべきところで引かなかったのが敗因。いつものギアの感覚で走ってしまいました。感じはいいので、気持ちを切り替えて明日また頑張ります」


<11R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手荒井崇博選手
荒井崇博選手
   最終11レースは最終ホーム七番手から豪快にまくり切り、伏見俊昭がゴール前で鋭く差し切った。
 「山崎君のお陰です。強過ぎますね。包囲網を敷かれるし、七番手になってしまうのは仕方がない。でも、そんなの関係なく行ってしまいましたね。疲れはありますけど、気持ちが乗っているから大丈夫。初日に自力で結果を残せたので、今回は流れに乗れています。明日もしっかり付いていきたい」
 2着の山崎芳仁(写真)も納得の表情を浮かべる。
 「3人で決めたかったから無理やり行きました。差されたのは伏見さんだから仕方がない。脚の状態はいいし、レース内容には満足しています」
 荒井崇博(写真)は何とか3着で決勝に進出。
  「ギヤを上げておいて正解。あの展開では1人抜くのがやっとです」
  4着の谷津田将吾は「追走するだけで一杯でした。もったいなかったけど、初めて三番手を回ったので、いい経験になりましたね」。
 矢口啓一郎は素直に完敗を認める。
 「三番手から合わせてまくって、普通なら並べるんですが、スピードが違いすぎました」
 先行した神山拓弥は「上手くペースで駆けたつもりだけど、力が違い過ぎました。今度、対戦する時はもうちょっと粘れるように、もっと力を付けます」。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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