『川崎競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:7月22日


 川崎競輪開設61周年記念「桜夏賞・海老澤清杯」が明日23日から開幕する。例年の春から今年は夏の7月に開催を変更。真夏の灼熱のバンクで熱いレースが繰り広げられる。
 なお、本場ではたくさんのイベント・ファンサービスが予定されております。まず、開催を通して先着3000名様にラッキーカードを配布し、抽選で「桜夏賞オリジナルクオカード」などの賞品をプレゼント。さらに、開催期間中に電話投票、インターネット投票で1万円以上車券を購入された方に液晶テレビなど豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンを実施しております。また、明日23日の場内では「林家たけ平」さんによる落語が行われます。どうぞお楽しみに。


<1R>
 S級復帰を果たした矢野昌彦が、チャレンジャーとして格上の三和英樹に挑む。
 「6月に皮膚にできものができて手術をしました。それはもう大丈夫なんですけど、実戦から2カ月離れたんでレース堪が心配ですね。でも、練習ではパワーが戻ってたんで大丈夫だと思います。明日は力を出し切るレースをするだけです」


<2R>
片岡迪之選手
片岡迪之選手
   2レースは売り出し中の若手・片岡迪之(写真)が主導権を握るか。
 「S級に上がった今年の前半は慣れなかったけど、以前に比べれば大分戦えるようになってきましたね。最近は調子も良くなってきたし、後半戦で何とか巻き返せるかなっていう感じ。川崎は後ろからまくり追い込みが鋭く決まるイメージ。それを頭に入れてうまく駆けたいですね。森内(章之)さんと神開(将暢)さんに任せてもらったからには力を出し切る競走をします」


<3R>
 地元の先陣を切ってまずは村上直久が登場する。後に続く仲間のためにも、ここはしっかり勝ち上がって流れを作りたいところだ。
 「前々回の久留米記念からギアを3.92に上げました。感触は良いんですけど、3日目、4日目になると体がもたないんで、今回直前の練習は軽めにしました。ずっとバンクに入って練習してたけど、体が重たいんでどうですかね。地元は相性が良くないし。プレッシャーもあるけど全力でやるだけです」
 村上が本調子を欠くなら米原大輔にも大いに出番はある。
 「川崎は前回初めて来て決勝に乗ったんで相性が良い。練習はしっかりできているし、調子に問題はないんで頑張ります」


<4R>
山田英明選手
山田英明選手
   4レースは点数上位の山田英明(写真)に人気が集まりそうだ。
 「前回の松阪は決勝に乗れたし、引き続き調子は良いですよ。明日は流れでなんでもやっていきたい。九州は2人だけど、タイミングがきたら先行もしますよ。まくられたら脚がないってだけだし、そっちの方が分かりやすい」
 ベテランの井上貴照も怖い存在だ。最近は逃げの決まり手もあり、決して軽視はできない。
 「前回、一宮の最終日もそうだけど、最近は先行する気はないのに逃げる展開が多いね。明日は自分でやれって番組だよね。前回からあまり日程はなかったけど、疲れはないんで自分で何かします」


<5R>
蒔田英彦選手
蒔田英彦選手
   蒔田英彦(写真)は昇級2戦目で初のG3戦も緊張はなく、記者の質問に笑顔でハキハキと答える。
 「前回の小倉は後ろに付いてるのが丸山啓一さん、中村浩士さん、関根幸夫さんと毎日すごい人だったから気合が入りました。S級はまくりに来る人のスピードが違いますね。もう少し落ち着いて駆けたかったけど、3日間バックが取れたんで良かったです。練習と休養を十分したし、今回も力を出し切るだけです」
 外山三平はS級復帰の初戦となった岸和田で決勝に進出。幸先の良いスタートを切っている。
 「前回は外国人選手がいたんでいつもと違う流れだった。仕掛けが違うんで、自分の調子を今ひとつつかむことができなかった。だから今回が初戦のつもりで気を引き締めていきます。久々の記念だし楽しみです」


<6R>
 小原太樹は今期から念願のS級に初昇級。2戦目で緊張の地元記念を迎える。
 「前回小田原を走ってみて、まだまだ力不足って感じでしたね。でも、2日目は先行して2着に残れたんでよかった。前回から2週間くらい空いたんでしっかり練習してきました。調子は悪くないですね。今回も周りが強いけど、自分はチャレンジャーだから力を出し切るだけです」


<7R>
勝瀬卓也選手
勝瀬卓也選手
   7レースは福田知也―勝瀬卓也の地元コンビに注目が集まる。検車場に現れた福田は、明日に迫った地元記念にやや緊張した様子だった。
 「練習ではずっと感じは良いんですけどね。実戦になるとどうも結果が出ない。今回も何とも言えないですね。でも、力を出し切ることには変わりはないんで明日も頑張ります」
 勝瀬卓也(写真)は直前に風邪をこじらせたが、大勢に影響はないようだ。
 「2,3日前に子供からもらっちゃって。でも、それまでは街道、バンクと練習を多めにやってきたんで脚は全く問題ないですよ。練習の感触を思い出しながら明日は頑張ります」


<8R>
根田空史選手
根田空史選手
古川功二選手
古川功二選手
   若手の機動型がそろいハイペースとなりそうだ。そんな中、先行意欲の旺盛な根田空史(写真)が主導権を取りきる展開となりそう。
 「久留米記念で落車して、次の小田原は状態が悪かったけど、前回(高知)は大分踏めていたし、調子が戻ってきました。追加は高知の初日に早めに入ったし、自分もその(追加が入る)つもりでいたんで状態は問題ないです」
 笹倉慎也も追加での参戦となる。
 「追加は問題ないけど、前回に落車してるんで。打撲と擦過傷程度だったし、ケアを中心に調整してきたけど、走ってみないと分からないですね」
 古川功二(写真)は昇級初戦の岸和田では先行、まくりで2連対する活躍を見せた。初の記念開催で、もう一度見せ場を作りたい。
 「まだS級で1場所しか走ってないし、まだ手応えはつかめませんね。初めての記念なんでどうなるか分からないし、周りは皆強いんでね。でも、出し惜しみせずに頑張ります」


<9R>
 佐藤友和は前回のサマーナイトで決勝進出するなど、ここにきて調子を上げてきている。
 「練習では特別良いって訳ではないけど、レースでしっかり走れているし結果も出てきている。そうなると気持ちも乗ってきますよね。前回は体は動いていたし、1着が取れているってことは状態が良いんだと思う。この4日間で結果を残して、次の全日本につなげたいですね」
 対照的に石丸寛之は落車続きでなかなか波に乗れず。全日本を控え、ここできっかけをつかみたいところだ。
 「調子自体は悪くないんだけど、レース堪が良くないですね。前回からサマーナイトが終わってからは岡山に帰らずに、函館で久々にゆっくりしてました。おかげで疲れが取れました」


<10R>
五十嵐力選手
五十嵐力選手
   地元のエース・五十嵐力(写真)は10レースに登場する。
 「ナイターだったから実質、中2日しかなかったですね。でも、疲れが出ない程度に練習してきましたよ。状態は引き続き良いと思います。地元戦だけど気負わずに、普段通りに走ります」
 優勝候補の一角である坂本亮馬も函館から中3日となるが、ケア十分で元気一杯だ。
 「1日だけ福岡に帰って整体に行ってきました。函館より体は良くなりましたね。調子はボチボチってとこですかね。今回はSS班が少ないし自分にもチャンスはあると思う。南関というか神奈川は(花月園記念、平塚記念を優勝して)相性が良いんで頑張ります」
 佐藤慎太郎は番組を見て驚く。
 「えっ、誰も(ウマが)いないんですか!? 仕方ない、自分でやるしかないですね。前回の疲れが残ってたんで、今回は練習はしてないです。明日は3着以内には入りたいけど、大井(啓世)さんが付いてくれるんで1着を取るつもりで行きます」


<11R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手
   最終レースは岩本俊介に海老根恵太が付け、千葉勢は2段駆け態勢で挑む。前を任された岩本俊介(写真)は狙うはもちろん主導権だ。
 「最近は大きいレースが多くて、力不足ってのを実感させられている。何をやってもダメだし、もう一度基礎に戻ってやるしかない。相手は強いけど、今回はやるべきことをやるだけなんで」
 海老根恵太は慣れない番手戦に緊張が走る。
 「伏見(俊昭)さんは番手戦と自力とを巧くこなしているけど、自分はまだ技量がないんで、両方に対応するのが難しいんですよね。でも、後輩が出てきてるってことだし、避けられないこと。頑張りますよ。疲れが残ってたけど、1日だけ強めに練習してきました」
 松岡健介はギア選択に悩む。
 「中3日で調整程度に乗ってきました。前回の函館で初めて4.08を踏んだけど、今ひとつつかめなかったんで今回はどうしようかと。千葉は二段駆けだからその辺も考えないといけないんで。一晩考えます」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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