『川崎競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 初日編
配信日:7月23日
川崎競輪開設61周年記念「桜夏賞・海老澤清杯」が本日23日から開幕した。今日も朝から強い日差しが照りつけ、気温がグングン上昇。灼熱のバンク上でオープニングから激しいレースが繰り広げられた。
本場ではたくさんのイベント・ファンサービスが予定されております。まず、開催を通して先着3000名様にラッキーカードを配布し、抽選で「桜夏賞オリジナルクオカード」などの賞品をプレゼント。さらに、開催期間中に電話投票、インターネット投票で1万円以上車券を購入された方に液晶テレビなど豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンを実施しております。また、明日の24日は「天装戦隊ゴセイジャーショー」が行われます。こちらもどうぞお楽しみに。
<1R>
兒玉慎一郎選手
オープニングレースは矢野昌彦が主導権を握り、この3番手を選択した
兒玉慎一郎(写真)
が直線で突き抜けた。
「前が残しに掛かってたし、三和(英樹)さんも後ろから来ているイメージがあったんで、内のコースしかないなと。踏んだ感じはどうだろ? 前回は最終ホームで脚が一杯になってたし、今回はそれより少し良いってくらいですね」
逃げた
矢野昌彦
は4着に残り、二次予選進出を決めた。
「初手で中団が取れたのが大きかったですね。脚を使わずに押さえられたし、そのあとも何とかスピードに乗せられたんで調子は悪くないと思います。レース堪も大丈夫そうですね」
佐藤悦夫
はハコ回りで3着。「あの展開だったら1着を取らないとダメですよね」と、反省する。
<2R>
片岡迪之
が堂々の逃げ切り勝ちを収めた。レースは木下章が押さえた所をジャンで叩いてマイペース。最後は番手の森内章之が詰め寄ったが、ゴール寸前、ハンドル投げで差し返した。
「ジャンで叩いてからホームが追い風なんで、そこで流せたのが大きかったですね。あれがあったから、バックで向かい風のなかをしっかり踏み切れました。今日は風がキツかったんで、初手で中団が取れたのが大きかったですね。押さえて貰った所を自分が行く展開になったんで。最後は抜かれたかと思いました。普段1着が少ないんで勝てて嬉しいですね」
森内章之
は「抜いたと思ったんだけどね。片岡君が強かったよ」とタイヤ差の2着となった。
<3R>
村上直久選手
赤板で一度は上昇をはばまれた
村上直久(写真)
だったが、打鐘過ぎから一気のカマシ先行。そのまま押し切って地元記念の好スタートを切った。
「押さえでもカマシでもどっちでも良かった。出てからも落ち着いて駆けられましたね。6月久留米記念からギアを3.92に上げて、もっと体が重いかなと思ったけど、周回中もそんなことはなかった。ただ3日目からはキツくなるので、そこは考えながら走りたいですね」
佐藤和典
は復帰戦を2着で終えて、まずはひと安心といった表情だ。
「レースと練習じゃ全然違うね。荒澤(貴史)にまくられるんじゃないかってくらい、自分は付いてて余裕があったけど、4コーナーからが違う。抜けると思ったけど、そこはちょっと修正しなきゃね。でも人気に応えられて良かったです」
村上ライン3番手で米原大輔が粘ると、米原―池田浩士の3番手から
長谷俊昭
は自らまくって出た。
「村上君も流してる感じだったし、僕にとってはええ感じのペースだった。この3着は大きいね。2センターで持って来られた時はアッと思ったけど、上出来でしょう」
<4R>
中島義之選手
打鐘で押さえた山田英明の番手は競り。決着が付く前に西浦仙哉が叩くと、番手の
中島義之(写真)
が絶好の展開をモノにした。
「ラインが2車なんで、無理をせずに行ける所から仕掛けようって言ってたけど、西浦君が思い切って行ってくれたね。後ろがもつれているのが分かったし、自分は仕事をする必要がなかった。掛かりも良かったし、今日は絶好の展開になりましたね」
最終ホームから内に詰まる苦しい展開をしのいだ
山田英明
が2着に食い込んだ。
「久々に自分の後ろが競りだったので、気合は入ってました。井上(貴照)さんに当たってもなかなか飛ばないし、2センター勝負と腹を決めた。今日はタテで勝負がしたかったんですけどね。練習の感じは良かったし、調子も良いので明日からはしっかり頑張ります」
逃げた
西浦仙哉
も3着に粘る健闘を見せた。
「一番点数がない自力型が僕だし、積極的に行ってみてダメだったらって気持ちでした。ある程度考えてたレースだったけど、そのとおりになりましたね。井上さんの追い上げも見えたので、ペースで駆けられました。4月に親不知を抜いてから左足がしびれる感じで調子も悪かったけど、直前はちょっとええかなって感じがあったんですよ」
<5R>
小島雅章選手
5レースは逃げた小島雅章と、巻き返した外山三平で力勝負となった。両者ともに一歩も引かず、勝負は最後の直線までもつれたが、
小島雅章(写真)
がわずかに優って1着でゴールした。
「蒔田君が緩めたんで、ここしかないと思ってカマしました。外山君が来たのは分かったけど、一瞬見えなくなったんで流しました。そうしたらすぐに来たから、慌てて踏み直しました。新車を下ろしてからここが2戦目なんだけど、踏んだ感触がすごく良いですね」
外山三平
は外併走を必死に堪えて2着に入った。
「踏み出しは良かったんだけど、小島さんに合わされた感じになりましたね。併走していて余裕がなかったけど、必死でへばり付きました。飛ばされなくてよかった。苦しかったけど、仕掛けるべき所で行けてるんで調子は悪くないと思う」
<6R>
志村太賀選手
6レースは逃げた小原太樹を
志村太賀(写真)
がまくって快勝した。
「八日市屋(浩之)さんがバックからまくって行ったんで付いていこうかと思ったけど、行けない感じだったから、自分で外をまくりました。でも、2コーナーから行ったからバックで合わされましたね。とりあえず、勝てたんで良かったですよ」
志村をマークし
小林正治
が2着で関東ワン・ツー。
「1番(滝山実)が粘ってきたんでそっちに気が行ってしまった。志村が行くのは分かってたけど、内が気になっちゃって。志村が強かったし、何とか付いて行けてよかった」
<7R>
福田知也選手
7レースは
福田知也(写真)
が逃げた西村行貴をまくり、勝瀬卓也と地元ワン・ツーを決めた。
「2センターで緩んだけど西村がすぐに駆けた感じだったから、前を見てしまった。そうしてる間に巧く駆けられてしまいました。出だしで振られてあおりを喰ったけど乗り越えられたし、前回の川崎のときと同じくらい調子が良いですね」
勝瀬卓也
は2着で勝ち上がったものの、福田のレース運びに不満を漏らす。
「ホームでずっと緩んでから行けたのに、福田はまくりに回って大事に行き過ぎていた。高田(健一)さんや加藤(明久)さんまで付いてたし、先行する気でいたみたいなんだけど。まだ本調子ではないんだろうね。自分はせきが出て苦しいけど、走る分には問題ないですよ」
西村行貴
はまくられたものの、しぶとく3着に粘った。
「福田さんに行かれてしまったけど、2車だったのが分かったから何とか頑張ればいけるかなと。前回より踏んだ感じが良いし、明日も積極的にいきたい」
<8R>
打鐘で笹倉慎也との主導権争いを制した古川功二が全開でフカすが、これをホームから
根田空史
が力でねじ伏せる。そのまま力強く押し切って圧倒的な1番人気に応えた。
「あんなにやり合うとは思わなかった。カマそうにも全然緩まなかったけど、4コーナーの傾斜を使って無理やり行きました。自分のタイミングじゃないからキツかったですね。今日はけっこう軽かったし、今回は良い感じでいけると思います」
根田の仕掛けにホームで口が空いた
藤田和彦
だが、地元の意地で何とか2着に食い下がった。
「寿命が30年は縮まりましたね(苦笑)。ホームでバックを踏んだので引くと思ったらすぐに行ったから。あれは地元じゃなきゃ完全に離れてた。抜いた時にどんなインタビューをしてやろうかなんて考えてたけど、最終バックではそんなことどうでもよくなっちゃいました」
古川功二
は「出て一杯でした。苦しいです」と話しながらも3着に逃げ粘り、2次予選に進出した。
<9R>
佐藤友和選手
9レースは
佐藤友和(写真)
が7番手から圧巻のまくりで快勝。紺野哲也と東北ワン・ツーを決めた。
「車間を詰めながら良い勢いでいけましたね。最後はコーナーで体を左に寝かせないといけないくらいスピードが出ていたし、直線でも伸びましたね。ただ、石丸さんの動きが読みきれなかったのは反省しないと。(石丸が)ゆっくり押さえてきたら突っ張ろうと思ってたけど、ジャンでカマし気味に斬ってくることまでは予想してなかった」
藤田竜矢の先行に乗り、
十文字貴信
が3着に入る。
「援護しようと車間を空けたら脚にきてしまった。本当なら小橋(正義)さんまで連れて行く予定だったけど、自分に脚がなかった。また明日頑張ります」
藤田竜矢
は惜しくも4着で二次予選回りに。
「絶対に3着まで入ってやろうと思ってたけど…。直線が長かったですね」
<10R>
10レースは五十嵐力が押さえて先行する展開となった。すると、前受けの坂本亮馬が中団3番手で粘り、佐藤慎太郎と併走に。ゴチャ付いたところを、すかさず
伊藤正樹
が後方からスパート。一気に前団を飲み込み1着をさらった。
「自分が坂本君と併走になるかなと思ってたけど、佐藤君が(中団の位置に)行ってくれたんで、それを目標にして行けました。暑くてレースに集中しきれてないけど、前に踏めてるんで調子は良いと思う」
五十嵐追走から
松坂英司
が2着。レース後は後輩の頑張りに感謝する。
「伊藤さんは強かったけど、今日は五十嵐のおかげ。ラインが2車なのに行ってくれたし、苦手な押さえ先行で頑張ってくれました」
坂本亮馬
はかろうじて3着に入る。
「粘るなら前々にいく姿勢を見せたかったけど、ちょっと中途半端でしたね。3番手に入っても前に突っ掛かって踏んだり止めたりで、態勢が整ったのは4コーナーだった。そこから山を上る感じで踏んだんで伸びなかった。今日はちょっとだけダッシュして終わってしまいました」
<11R>
海老根恵太選手
最終レースを制したのは
海老根恵太(写真)
。目標の岩本俊介が松岡健介にまくられたが、山本佳嗣を退かして番手にスイッチすると、最後は直線で一気に追い込んだ。
「(湊聖二が3番手で粘り)後ろが併走になってるなんて分からなかった。ホームでガシャンって聞こえた瞬間に重たくなったんで落車があったんだなと。松岡がまくってきたときに山本さんが遅れてたんで、退かして岩本を入れようとしたんですけどね。今日は風が強くて重たかった」
まくった
松岡健介
が2着に。
「今日は湊さんが粘ったけど、相手がどうこうではなくて、自分のタイミングを逃さないように、それだけ気を付けてました。バンクではなくて、今日はギアが重たかったですね」
山田幸司
は併走と落車を凌ぎ3着に入った。
「あの併走で付いていけたんで良かったですよ。人気になってたし今日は気合が入りました」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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