『花月園メモリアルin川崎2010(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:11月26日


 花月園メモリアルin川崎が明日11月27日から開幕。直後に競輪祭があり、S級S班や特別競輪常連組が不在。どの選手にもチャンスがありそうな開催だが、白戸淳太郎を筆頭に花月園ホーム組が並々ならぬ決意で臨みそう。前検日から最終日まで選手の舞台裏の様子をレポートします。
 なお、本場ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。場内東広場ステージでは地元選手による開門時お出迎えや、「ユウエン」による歌謡ショー、競輪祭出場選手壮行会及び競輪祭レース展望が行われます。こちらもどうぞお楽しみに。


<1R>
 永澤剛と佐藤康紀は青森・八戸グループの練習仲間で仲が良い。永澤剛は「冬季移動はまだしていません。松阪記念の後も地元で練習をしっかりしてきました。佐藤さんとは10月小松島、11月取手と同じ開催が続いている。二人でワンツーを決められる様に積極的にいきたい」。
佐藤康紀は選考順位28番目で特選シードを逃してしまった。
 「特選に乗れると思ったが…。朝早いレースは苦手だけど、頑張るしかないですね。追加は大分前に来ていたから調整は問題ないです」


<2R>
横山邦彦選手
横山邦彦選手
   篠塚光一は近況ヒットの無い現状に「今回は練習にしっかりとテーマを持ってやってきた。中村一将さんや松岡健介さんのアドバイスを元に色々考えてやってきました」。
 横山邦彦(写真)は花月園メモリアルに並々ならぬ決意で臨む様子だ。
 「あっせんが出た時点でこの開催に賭けていました。(前走の)松山で落車をしてしまったけど、乗り上げただけで軽傷で済みました。直前は平塚のバンクに入って仕上げてきました」


<3R>
 追加参戦の佐野梅一に人気が集まりそうだ。
 「追加は直前に入りました。少し疲れがあるので、前検日はゆっくりして初日に備えたいですね。決まり手はまくりに偏っているけど、展開に応じて何でもしていきたいです」
 主導権を奪って行きそうなのは直近のバック数からみても森田達也になりそうだ。
 「地元戦の後も休まず練習してきました。バンクには入らず、もっぱら街道での乗り込みが中心です。川崎は重いイメージあるが条件はみんな同じなので、自分の競走をするだけです」


<4R>
松尾淳選手
松尾淳選手
   松尾淳(写真)は欠場明けで約1カ月ぶりの実戦となるが心配はなさそうだ。
 「練習は休まずやっていました。最近の岐阜は若手が元気良く、良い練習パートナーになってくれて、自分の脚力も上がってきてると思います」
 花月園メモリアルで花月園組に注目が集まるが、川崎ホームの村上直久の意地にも期待したい所。
 「地元戦は緊張するから苦手なんですが…。練習はやってきたので、まずは自分の競走をして力を出し切るだけです」


<5R>
須永優太選手
須永優太選手
   S級点数確保に燃える須永優太(写真)に注目したい。
 「記念(GIII)は点数が高いので今節に賭けてます。前回の松戸は直前の沖縄合宿の疲れが残っていてキツかった。今回は調整してきたし、合宿の成果を発揮できると思います」
 廣川貞治は落車や失格など流れがイマイチな近況だが表情は明るい。
 「どん底の状態は脱したと思います。練習は出来ているし、東京同士の鈴木(雄一朗)君を巧くリードして二人で決めたいですね」


<6R>
松永晃典選手
松永晃典選手
   南関コンビは共に欠場明けで状態が気になる所。大塚玲は「落車で肋骨を骨折してしまいました。練習は結構出来たので戦える状態にはあると思います。ただこんなにレース配分が空いてしまうと、レース勘が不安です。まずは一走してみてからですね」。
 松永晃典(写真)は「左の鎖骨を骨折しました。入院は5日間だけで、練習は10月の中頃から始めました。練習はしっかり出来たし、不安はありません。自転車は落車でダメになってしまったので、今回は新車です」。


<7R>
 上原龍は記念5回目の挑戦。今のところ準決勝が壁になっているが、SSや特別常連組がいない今節は連日注目が集まりそうだ。
 「意識しても仕方ないので普段通り走ります。ダービー出走権利の賞金額は現実的に厳しいと思うし、目の前の競走に集中したい。来年1月デビューの99回生の弟子の面倒も見ているし、下手なレースは出来ません」
 手島達矢は成績の波が無くコンスタントに活躍している。「連係する前の選手がいつも頑張ってくれているお陰です」と謙遜するが好展開をモノにする脚は本物だ。
 「上原(龍)君とは7月の小田原で連係。その時もワンツーだったので、今回も二人で決めたいですね」


<8R>
根田空史選手
根田空史選手
   花月園競輪場最後の開催で優勝した根田空史(写真)が登場。今大会に対する思いは地元組にも負けないものがある。
 「花月園最後の開催で優勝した事で今回呼ばれたのかな? それならば期待に応えたいですね。川崎は7月の記念で初めて走って、連勝出来たので好きなバンク。やっと8月岸和田での落車の影響が抜けてきて、体の状態も戻ってきた。来年の名古屋ダービーは走りたいし、賞金の上積みが必要。地元の人達と一緒に勝ち上がって行きたいですね」。
 内藤秀久は花月園メモリアルのこのGIIIに賭ける意気込みが凄い。
 「直前は花月園のバンクに入ってしっかり練習しました。小松島、玉野と落車しましたが、体も自転車も全然大丈夫。仕上がりなら誰にも負けない自信があります。根田(空史)君とは連係した事があるので強さは分かっている。追走する事だけに集中していくだけです」


<9R>
佐藤朋也選手
佐藤朋也選手
   小川勇介―池尻浩一の福岡勢に人気が集まりそうだが、小川勇介は「千葉記念の頃から風邪っぽくて状態があまり良くならない。今回も走ってみないとって感じです。川崎は初めて。競輪祭を走れない分もこの開催で頑張りたいですね」。
 福岡勢に抵抗しそうなのは南関勢。先頭を受け持つ岡村潤は「ギアで迷っていたけど、3・86のギアはしばらく封印します。回転で勝負したいので今開催は3・71のギア一本で行きます」。
 佐々木龍也は欠場明けで状態が気になる所。「腰痛が出てしまって…。状態は走ってみないと分からない」と強気なコメントは出なかった。
 ムラだが佐藤朋也(写真)の大ギア先行も侮れない。「10月の後半から取手に冬季移動。練習はしっかり出来ていますよ。川崎は先行で勝っているイメージが凄くある。相手が強いしまずは自分の競走をするだけです」。


<10R>
白戸淳太郎選手
白戸淳太郎選手
   宇都宮、小倉とF1開催を連続優勝中と勢いは参加選手中一番の長塚智広に人気が集まりそう。
 「9月の平オールスターから使っている神山(雄一郎)さんのフレームのお陰ですね。鈴木(誠)さんのアドバイスで神山さんの所に行ったんですよ。競走が続いているので疲れはあるけど頑張ります」。
 岩本俊介は今節地元勢の牽引役として期待される。
 「向日町の後は時間があったので良い練習が出来ました。あとは競走で力を出し切るだけです」
 岩本に任せる白戸淳太郎(写真)は「岐阜の後はこの開催に備えて計画的に練習してきました。珍しく街道の乗り込みもしたし、仕上げは花月園のバンクに入ってスピード練習もした。仕上がりは良いと思うし、後は結果を出すだけです」。


<11R>
五日市誠選手
五日市誠選手
   坂本健太郎に人気が集まりそうだが、五日市誠―佐々木雄一の北日本コンビに注目したい。五日市誠(写真)は「岐阜の後は配分が空いて、選手になって一番練習しましたよ。最近の中では一番良い状態かも。川崎記念は好走した事もあるし、好きなバンク」。
 佐々木雄一は「五日市君は頑張ってくれるし、強いのも知っている。10月に行った沖縄合宿の成果がそろそろ出る筈なので、特別組のいないこの開催はチャンスですね」。
 近畿コンビは年長者の中村一将が前で戦う事になった。
 「この並びが自然でしょう。三谷(将太)君が番手で頑張っているのも知っているしね。弟子が1月にデビューするし、良い所を見せたいので頑張るしかないですね」
 三谷将太は「9月の福井記念での落車の影響が残り最近はイマイチですね。でもそろそろエンジンを掛けていかないと、年末にヤンググランプリがありますからね」。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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