『川崎競輪 アーバンナイトカーニバル(GIII)レポート』 前検日編

配信日:8月3日
 3日から川崎競輪場でアーバンナイトカーニバル(GIII)が開催される。今年4月の「桜花賞」に続いてのナイターGIII開催。深谷知広、脇本雄太に山崎芳仁ら周年記念にも負けない好メンバーが川崎競輪場に集結する。前検日は参加108名の選手が身体、車体検査を終え、激戦に向けて準備は万端。4日間をとおしてハイレベルなレースが繰り広げられるだろう。
 本場では様々なイベントで開催を盛り上げます。初日は川崎純情小町によるミニライブ(3R、9R発売中)や奥井迪選手(東京・106期)によるトークショー(8R発売中)、アーバンコンサル予想会(14:05~14:30)を予定。開催中は毎日、選手会ブース「チャリたま」や競輪茶屋~ケイリン初心者案内所~なども開催されます。アーバンナイトカーニバルをぜひ本場でお楽しみください。

<1R>

岩本俊介選手
岩本俊介選手
 オープニングレースは調子を上げている岩本俊介(写真)に期待がかかる。前回の伊東サマーナイトは697着と振るわなかったが、前々回の小松島記念では無傷で決勝に進出。「(小松島決勝の)落車の影響も全然ない」なら、信頼できそうだ。
 「状態は変わってない。練習もしっかりできる時間があったし、やりたいことはできた。あとはレースで出せるかどうかですね。メリハリのあるレースができたほうが自分には合ってる。しっかり頑張ります」
 地元勢のトップバッターは山田和巧。前回の小田原では決勝に進出するなど、好ムードで地元記念を迎えた。
 「今は上半身の力を抜くっていうのをテーマにやってる。前回はだいぶバラつきなく3日間走れた。昔の感覚を思い出したというか。今さら情けないけどね。今まで岩本とラインを組んだときは全部3番手。今回は言い訳できないんで、しっかり付いて行けるように頑張りたい」
 松岡孔明は前回の福井記念で4979着。その前の函館では優勝しているだけに残念な結果に終わってしまった。
 「前回はひどかったですね。状態もあまりよくなかったかも。負け戦で勝てないんじゃ…。暑いのとかもあって見えないダメージがあったのかもしれない。今回も暑いなか普通に練習して来ました。川崎は去年サマーナイトで走って以来、成績はあまりよくないですね」


<2R>

 前期終盤から調子を上げていた山口智弘は今期になってからも好調を維持。前回の岐阜でも173着と好走した。
 「前期の終盤はS級の点数がかかってた。今期に入ってからもスイッチを切らずに頑張れたのもあって、いいリズムになってきました。状態は変わってないけど、レースではいいところで行けたり落ち着いてためたりできてる。前回から空いてて、ちょうどいいタイミングで追加が来たし、しっかりケアして臨めてます」
 八谷誠賢もここ4場所、初日の確定板を外していない。
 「4月西武園記念からシューズとかハンドル、クランクと試行錯誤した結果、うまくいかなかったので7月広島から元に戻した。ちょっとは進化させたけどね。体は軽いし、状態はいいと思います」


<3R>

 7月取手で589着の土屋壮登は続く大宮を一本欠場。状態が気がかりだ。
 「前回の欠場は疲れからの腰痛ですね。一応、戻してきました。練習は1週間やった。いつもと違ったことをやろうと思ったやってきたけど、違和感はなかったですね。状態は1走してみないとわからないですね。買いづらい選手になってるけど頑張ります」
 荒井崇博に任された成松春樹は緊張気味に意気込みを話す。
 「荒井さんとは初めてですね。一緒になりそうだなとは思ってました。覚悟して練習はしてきました。調子は上がって来てるし、任せてもらったんでしっかりと」
 荒井崇博は「(なかなか成績が上がってこないが)しょうがないね。練習の感じは変わらない」。同県、成松の番手で通算400勝を狙う。


<4R>

 鈴木謙太郎は前回、青森の準決勝でパーキンスを不発にする先行で2着に逃げ粘った。
 「まぐれです(苦笑)。このあとずっとパーキンスに勝ってほしい。自己満足ですけどね。前回は外国人もいて気持ちも入った。ペースだったし、1周なら持ちますね。前回の準決勝は久々に出し切れた。準決勝からいい感じの張りが出てきたし、よくなってくると思う」
 番手を回る田村真広は直近106点オーバーと調子は上々だ。
 「1年ぐらい前からウエイトをちゃんとやりだした。その成果が出始めたのと特選スタートできたのが重なった感じですね。そこでチャンスを生かす脚が作れてた。イメージもあるし、チャンスを生かせたのは大きかったです」
 出方が不気味な荻原尚人だが、「着をまとめてるだけで、ここ5、6場所ずっとよくない。上手いことしのいでるだけなんで。精一杯頑張ります」と景気のいいコメントはなし。復調気配がある鈴木を相手にここはどう立ち回るか。


<5R>

 4月青森の落車で83日間欠場した鈴木誠だが復帰戦の7月松戸で優出、続く宇都宮でも267着と影響を感じさせない走りをみせている。
 「怪我は右鎖骨と左の肩鎖関節に肋骨で、両肩を手術しました。復帰してからも連にからめてるし、そんなに悪くないけど、そんなにはよくないね。山本君とは初めて。A級ではいい成績だったし、頼もしいね」
 山本紳貴は昇級3戦目で初のGIII開催を迎える。
 「あまり色々考えてないし、S級は逆に平常心で走れてますね。開催前はいつも緊張するし、いいイメージで行ったことがないから。上がって2場所はどっちも外国人がいる開催だったし、あんな強い人とはなかなか当たらないと思う。いい経験ができたし、充実感がありました。S級では全部(の力を)上げていかないといけないし、やりがいがありますね」
 7月奈良で落車した大西祐だがその後6走で3連対と大きな影響はなさそうだ。
 「落車したあとも休まずで、スイッチを切らんようにしてる。終わったら空くので、ここまでは頑張りたい。落車の影響も、まだ肩に痛みはあるけど、95%影響はない。ただド先行と位置にこだわる選手と僕の3分戦。苦手なメンバー構成なんでやりづらいですね」


<6R>

中西大選手
中西大選手
 中西大(写真)は今シリーズの注目選手のひとり。昇級後2場所でバック5本とS級でも徹底先行を貫いている。
 「まだ力が足りないなと思います。踏める距離が。バックと4コーナーを取るのが先行屋の仕事。今までは3着以内に入れるかなって思う展開でも、S級だとズブズブ行かれるんで。今は(楽に)先行させてもらってるのに、ただただ脚力がないなと思います。今回は初めてのG3なんで、ややこしい奴だなと思われるようにアピールしたい」
 番手は競り。「中西君との連係は初めて。調子はいいと思います。しっかり頑張る」と話す前田拓也は中西の番手死守に集中する。
 中西後位、上原龍後位がそれぞれ競りになったことで、小林則之にもチャンスが。
 「調子は問題ない。前回(平の塚最終日)も(林)雄一を連れて2周逃げたし、その前の千葉でも畑段(嵐士)より先にまくって1着取れてる。チャンスだね」


<7R>

 6月高知から投入した新車に次の大垣GIIIから使う車輪がマッチした久米康平は調子上向き。今期は予選で2連勝すると、前回の平塚では決勝に進出した。
 「大垣の3日目から使ってる車輪がデカいですね。新車にして重たい感覚が残ってたのが、車輪でどうにかなった。今は勝手に自転車が流れるし、変に流したりするより、そのまま駆けたほうが後半も持つ。状態もいいと思います」
 石丸寛之は「ダービーの落車で首をやってから長引いてる。まだ7月だけど点数もヤバいですね」と状態に不安を残す。久米という好目標を得たチャンスを生かせるかどうか注目だ。
 一方、伊原克彦は前回、地元記念で2勝を挙げるなど調子を上げてきた。
 「前回は前が頑張ってくれた。脚的にも問題ないですね。最近は場所ごとにいいなっていう感じがある。練習の成果が出てるのかな? でも、よかった次の場所が大事だし、ここも地元記念と思って走りたい」


<8R>

嶋津拓弥選手
嶋津拓弥選手
 6月平塚を125着と好走した嶋津拓弥(写真)だが、その後は一息の成績。ここで良い流れをつかみたい。
 「前回の青森は疲れがありましたね。ここまでは、中4日で軽めに調整程度です。前回(4月の川崎記念)もそうですけど、今回も準決勝までは乗りたい。そのためには、まず初日を突破しないと。積極的に走ります」
 谷口明正は、6月取手記念の3日目に落車。ここが約2カ月ぶりの実戦となる。
 「小指を複雑骨折してやばかったです。最初は休んでいたんですけど、ワットバイクからやりだして。2、3週間は自転車に乗ってこれました。筋力はそんなに落ちてはいないです。何とか戦える状態だとは思っていますよ」


<9R>

鈴木裕選手
鈴木裕選手
 予選のメーンは、総合力で勝る南関勢が一歩リード。先頭を走る鈴木裕(写真)は、7月小松島記念を2勝など随所で力走を見せている。
 「サマーナイトは初日以外、人の後ろで。2日目は、脚にも余裕があったし、もう少し早く(番手から)出ていればと思います。ここまでは、練習をしっかりやってきました。練習での感触はずっと良いですね。でも、ちょっと疲れているので、疲れが抜けてくれれば」
 鈴木の番手を回るのは、ホームの五十嵐力。前回の宇都宮では準決勝で敗退も、142着とまとめた。
 「前回は悪くなかったですね。中4日ですけど、調整はできているし、体調は良いと思います。地元だし、気合いを入れて走る」
 対する相川永伍は、前回の小田原を668着。負のスパイラルに陥らないために注意を払う。
 「前回は叩きに叩いてしまいましたね。乗り方もよくなくて、体もよくなかったです。これで焦って練習して、疲れて競走にいっても結果が出ないパターン。選手あるあるですね。やり過ぎずに、ここに来ました。脚は変わらない。今回は一個でも多く連に絡んで、次につながるように」


<10R>

脇本雄太選手
脇本雄太選手
 ここからがシリーズをリードする特選組によるレース。脇本雄太(写真)は、前回の地元記念を見事制覇。勢いそのままに、当所でも主役の座を演じるか。
 「(地元記念は一番人気になっていた)オッズの緊張よりも、今までになかった雨の番手の方が心配でした。あそこまで(ワンツースリーが)綺麗に決まると気持ちが良いですね。ホッとしました。川崎は練習でも走る機会があるし、準地元っていうくらい走ってます」
 近況はリズムを崩していた石井秀治。しかし、今回は準備万端をアピールする。
 「(中15日空いたが)ケアするのにちょうどよかったです。ヨガをやったら、悪かった首が良くなりました。首の影響で眩暈がすごくて。追い込むとフラフラしていたんですけど、良くなって助かった。(練習の)数値も上がってきたし、パワーも上がってきました」
 伊勢崎彰大は肉体改造に成功。6月大垣GIIIを優出など成績が急上昇している。直近4カ月の競走得点も110点台に乗せた。
 「(肉体改造は)まだまだやっている最中。人間ていうのは不思議なもので、勝ち続けていると練習もうまくいく。相乗効果で疲れもないです。(目標の石井とは)同じ高校の一個下の後輩ですし、こういう所でワンツーを決めるのが目標。信頼して付いていきます」


<11R>

松谷秀幸選手
松谷秀幸選手
 近況は一息の松谷秀幸(写真)だが、ホームでのグレードレースだけに闘志を燃やす。
 「(近況は)よくないですね。サマーナイトも動けていたけど、結果が出なかった。ここまでは練習もしてきたし、サマーナイトより(状態は)全然良いと思いますよ。疲れもないし、地元なので頑張りたい」
 松谷ら南関勢に任された新山響平は、初日から強気に攻める構えだ。
 「地元に付いてもらったし、積極的に走りたいです。オールスターにつながるように。見てる人に印象付けられるようにしたいです。前回(武雄)からは、練習と休養のメリハリをつけてやってきました」
 前回の福井記念を467着で途中欠場した園田匠。今回で仕切り直す。
 「福井は久しぶりに悪かったですね。原因はいろいろあるけど、自転車と体のバランスが一致していなかったです。でも、プラスに考えると、オールスターに向けて悪い所がわかってよかった。練習もできているし、福井の時より悪くなることはない」
 原田研太朗は、見せ場をメイクできなかったサマーナイトフェスティバル決勝の反省を生かす。
 「(サマーナイトの決勝は)後ろを確認したら新田(祐大)さんがきていて。ダメでも仕掛けるべきでした。ここまでは、練習を普段通りにやってきました。脚は前回と変わっていない。きついメンバーですけど、サマーナイトの反省を生かして仕掛けたい」


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深谷知広選手
深谷知広選手
 初日特選のトリを飾るのは深谷知広(写真)。7月ジャパントラックカップ大会で落車したが、怪我の影響も薄れてきた。今シリーズは自慢のパワーを存分に発揮する。
 「ケガの状態も良くなってきました。練習もしっかりできたし、充実しています。オールスターに向けてあまり時間はないけど、やれる練習はしっかりやっています。でも、直前があまりよくなかったので、その辺は修正して。しっかりレースの中でやれることをやりたい」
 東龍之介は、前回の小田原を216着で優出。状態も維持している上に、深谷の番手を得て気合を入れる。
 「ここがあるので、まず小田原で結果を出したいと思っていました。勝ち上がれてよかったです。状態も維持できています。でも、(深谷の番手を回る)そんな良い番組とは思っていなかったですね。気を引き締めて、しっかり付いていきたい」
 福井記念では優出を逃した山崎芳仁。しかしながら、最終日は自力で上位独占と底力を見せた。
 「散々人の後ろを回っていたし、自力への切り替えは難しいですね。(自分は)タイミングで行くタイプなので。一走目はどうしても感覚が。でも、福井記念の最終日はワンツースリーが決められたし、力を出し切れた。特選から自力の番組はありがたい。うまく立ち回ります」