『平塚競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月28日


 ゴールデンウィーク恒例の平塚競輪開設59周年記念「湘南ダービー」が明日29日から4日間に渡って開催される。直後にSSシリーズ「風光る」を控えているため、S級S班の選手は出場しないが、山田裕仁をはじめ、稲垣裕之や渡邉一成、北津留翼などベテランから若手まで好メンバーがそろった。白熱のV争いから目が離せない。
  なお、開催中はイベントが数多く予定されています。明日(29日)はログステージにおいて侍戦隊シンケンジャーショーが催されます。また大テント下特設ステージでは早朝予想会「ウキウキモーニング」(10:00~10:15)が毎日行われます。ぜひ、平塚競輪場へ足をお運びください。


<1R>
辻力選手
辻力選手
   辻力(写真)は毎場所コンスタントに勝ち星を挙げるなど、好調をキープしている。
  「去年のちょうど今頃にギアを上げたんですが、それから1着が増えましたね。でも、何故か決勝には乗れないんですよ。前回の名古屋のあとは天気が悪くてそんなに練習できていないんですが、調子は問題ないと思います。平塚はお客さんもたくさん入るから走るのが楽しい。1レース1番車で1着が欲しいですね」


<2R>
 田中晴基は今期S級に初昇格したが、先行に徹して確実に力を付けてきた。
  「S級のペースに慣れて、だんだん1着を取れるようになってきたんですが、敗者戦ばかりなんですよね。初日がなかなか突破できないんです。明日はチャンスがありそうな感じだし、先行して3着までに残りたいですね。平塚はS級になってからは初めてだけど、A級時代に何度も走っているし、走りやすいバンクです」


<4R>
小岩大介選手
小岩大介選手
   戦歴上位の小岩大介(写真)に人気が集まりそうだ。前回の別府では2連対と調子も上々だ。
 「地元はいつも流れが向くし、恵まれるんですよね。その後に練習したらどうもしっくり来ないので、今回は昔のフレームを使ってみます。平記念は初日に1着失格だったし、今回は4日間走り切りたいですね。大塚(健一郎)さんと同じレースを走れるように頑張ります」


<5R>
 須藤雄太は大ギアを生かしたカマシ、まくりで初戦突破を狙っている。
  「前回の宇都宮は補充だったので、3・79のギアを試したんですが、スカスカして全然ダメでした。やっぱりいつも使っている4・08の方が合ってますね。明日は4・08で走ります。最近の成績はそんなに良くないけど、調子は悪くありません。自分のレースができれば、何とかなると思います」


<6R>
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
   吉本卓仁(写真)と高橋陽介の89期両者による激しい主導権争いが予想されるが、吉本は余裕の表情を見せる。
 「高橋さんとは2、3回対戦しているけど、たぶん自分が全て先着しています。最近は先行できているし、感じもいいですね。前回のあと、バンクには入らず、距離を乗る練習をずっとしていました。疲れさえ取れていれば、いいレースができると思います」
  高橋陽介は久々の記念、そして同期対決に闘志を燃やす。
  「3月の小倉のあと、1カ月近く配分が空いていたので、その期間にかなり練習できました。前回の奈良はオーバーワークでダメだったけど、今回は疲れを取ってきたし、デキには自信があります。吉本君には小倉でまくられているけど、明日は逃げてもいい勝負ができるはず。先行はするつもり。久々の記念で結果が欲しいし、しっかり頑張ります」


<7R>
石川雅望選手
石川雅望選手
   石川雅望(写真)は3場所前の豊橋で落車してからリズムを崩している。
  「大きなケガはなかったけど、やっぱり身体を治さないといけないから練習量は減ったし、ここ2場所は落車の影響がありましたね。でも、前回が終わってからはみっちり練習できたし、状態も戻りました。明日は同期の小林さんが相手だけど、自分は自分のレースをするだけですね」
  台和紀はここ2場所連続優出と調子は上向き。絶好の目標を得て気合が入る。
  「去年は前半だけで落車が6回。その反動で後半もダメだったけど、今年に入って落車がないし、体調がだいぶ上がってきました。石川君とは初めてだけど、テレビで見てるから大丈夫。頑張ってくれれば自分にもチャンスはあると思います。記念は半年ぶりだから結果を出したいですね」


<8R>
松村友和選手
松村友和選手
   松村友和(写真)は3月別府で準V、4月四日市でも決勝3着とFI戦で活躍している。
  「2月にフレームを元のものに戻したら急に成績が良くなりました。練習は何も変わっていないんですけどね。前回の函館が終わってから中澤さんと練習してきたし、調子はバッチリ。いきなり一緒のレースで緊張するけど、しっかりワンツーを決めたい」
  地元の松坂洋平は大敗も多いが、ペースで駆けたときは力強い。
  「ここに向けて練習はやってきたし、調子はいいと思います。地元記念は毎年、あまり成績が良くないので、今年はいい結果を残したいですね」
  主導権争いがあれば、まくり強烈な大野悟郎の出番だろう。
  「前回の小田原から中3日だけど、練習はできたし、現状維持の状態ですね。明日はいい位置を取って仕掛けたいと思います」


<9R>
三宅達也選手
三宅達也選手
   三宅達也(写真)は2月奈良で記念初Vを達成。その後も好調が続いており、今シリーズも有力なV候補に挙げられる。
  「調子は変わらずいいと思います。共同のあとは2、3日ゆっくり休み、それから普通に練習してきました。直前にちょっと疲れを感じたので、その影響が出なければいいんですけど。平塚は調子が悪いときに走ることが多くて成績は良くないんですが、今回は状態もいいし、頑張りたいですね」
  大塚健一郎は共同通信社杯で2・3・4・5着と成績をまとめた。
  「いいときに比べるとまだ7、8割だけど、少しずつ良くなっている。これから夏場に向けてもっと上げていきたい。明日は自分の与えられた仕事をしっかりこなすだけ」
  飯野祐太は前回の共同通信社杯で全くいいところがなかったが、当所はヤンググランプリを制した思い出の地だけに奮起しそう。
  「岸和田ダービーが終わってから何か身体のバランスが良くないんですよね。でも、今回は練習の感じも悪くなかったし、大丈夫だと思います。内藤さんとしっかり作戦を立てて、上手く走りたい」


<10R>
渡邉一成選手
渡邉一成選手
   渡邉一成(写真)は共同通信社杯で最終日の1勝止まりと不本意な結果に終わった。
  「前回は何か感じをつかめないまま終わってしまい不満の残る内容でした。今回は感じよく来れたと思います。SSがいない分、チャンスがあると思うし、上位進出を狙いたいですね。平塚なら自分で駆けた方が良さそうです」
  小橋秀幸は渡邉と初連係。離れずに付いていければチャンスがある。
  「渡邉君の三番手も回ったことがないし、番手はかなり緊張しますね。最近は暖かくなって調子が上がってきました。ダッシュがいいので、踏み出しに集中したい」
  桐山敬太郎は共同通信社杯のあと、同期の山崎芳仁のもとへ出稽古に行き、調整してきた。
  「山崎さんのところへ行くと勉強になるし、今回も色々と吸収できました。前回の共同は勝ち上がれなかったけど、内容は悪くなかったし、調子はいいですね。相手は強いけど、自分の力を出し切りたい」


<11R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
   V候補筆頭の山田裕仁(写真)が登場。今年に入って高いレベルで戦歴をまとめており、健在ぶりをアピールしている。
  「共同の前に色々と練習で試したりしたので、前回はオーバーワークでしたね。終わってからしっかり調整してきたので、今回はいいと思います。SSが不在でみんな目の色を変えて優勝を狙ってくると思うけど、自分も頑張ります」
  武井大介はケガの影響がまだ残っている。
  「共同はもう少し走れると思ったけど、やっぱり練習とは違いますね。まだハンドルも強く握れないんですよ。でも、前回よりはいいと思います」
  吉川誠はこの地元記念に向け、やれることは全てやってきた。
  「かなり前からここを意識して練習してきました。だから、前回もオーバーワークで身体が重かった。そのあとは練習せずに、疲れを取ってきました。調子は万全だと思うので結果を出したい」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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