『平塚競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:4月28日


 平塚競輪開設60周年記念「湘南ダービー」が明日29日から4日間に渡って開催される。直後にSSシリーズ「風光る」を控えているため、S級S班の選手は出場しないが、佐藤友和をはじめ、松岡健介や坂本亮馬など若手自力型がそろった。白熱のV争いから目が離せない。
 なお、開催中はイベントが数多く予定されています。明日(29日)はログステージにおいて天装戦隊ゴセイジャーショーが催されます。ぜひ、平塚競輪場へ足をお運びください。


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峠祐介選手
峠祐介選手
   峠祐介(写真)は連対数が増えており、調子を戻してきている。
 「3月の防府で1勝あげてから良くなっている。セッティングも出たし乗車フォームも良かった時に戻っている。一番悪い時は脱したと思うし、いい流れを台無しにしないように先行します」


<2R>
 房州輝也は3月伊東でS級初優参。ギアは4回転に挑戦している。
 「ギアを4倍に上げてから結果が出て来て、いい感じだけど、まだモノにしたとは言えない。何も出来ないこともありますし。来期は降級が決まってるけど、今期は点数を確保しておきたいから、記念はいいチャンス。最低でも予選は突破したい」


<3R>
鈴木裕選手
鈴木裕選手
   鈴木裕(写真)は今期からS級に上がり奮闘している。
 「S級は皆強い選手ばかりだけど、セオリー通りに走ってくれるから、自分は走りやすい。最近はまくりも増えてきたけど、先行出来ずにそうなってます。今回も基本は先行主体に戦っていきます。平塚はA級の時にピンピンで決勝に乗ってるから、悪い印象はないです」


<4R>
 鈴木伸之は今期昇級してから優参はないが、展開に応じて何でもこなし、連がらみは多い。
 「A級では自力でも通じたけど、S級ではみんな強いので、レースごとに何でもやってます。展開に応じてタテヨコ自在に組み立て、少しでも上に勝ち上がりたい。ラインも出来るし、行けるポイントは逃さず、全力で行きますよ」


<5R>
 内村泰三は名古屋記念での3・3・6・3着など、近況成績をまとめている。
 「決まり手はまくりばっかりになってるけど、先行もしてるんです。残れず3着が多くなってますけどね。明日は予選突破の3着以内に入れるように何でもやります」


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上野真吾選手
上野真吾選手
   地元の上野真吾(写真)は先行主体で戦い、2月平Sや3月取手Sで優参している。
 「地元記念だし、平常心でいようと思うけどやっぱり気持ちが違いますね。調子良く入れるように押さえ気味に練習しました。やりすぎた時はいつも良くないので、その点だけには気をつけてきましたよ」
 阿竹智史は、初日突破に集中する。
 「状態はいいですけど、ギアが決まらず試行錯誤してます。3.64か3.77辺りで決まれば、戦える状態ではあると思うんですけど。初日に脱落したくないので、なんとか明日は乗り切りたい。もちろん行ける時は全力で行きます」


<7R>
菅田和宏選手
菅田和宏選手
   菅田和宏(写真)は2月松阪Sから使っている新フレームに手応えを感じているようだ。
 「フレームを換えてからは、積極的に先行できている。駆けた方が乗っててしっくりくるし、このフレームには合ってるみたいです。2月の取手Sで優参出来たのが自信になった。明日ももちろん先行したいです」
 最近の天田裕輝はF1戦でも大きな着が目立つ。
 「いろんなことがあって、上手く噛み合ってないです。状態とか調子は良いだけに歯がゆい状況なんです。いつも通り全力でぶつかって、何かきっかけがつかめればいいんですけど」


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上原龍選手
上原龍選手
   上原龍(写真)は今期昇級し、ここに来て勝ち星を増やしている。2月静岡に続いて記念は2回目の出走だ。
 「前走の弥彦も着ほど状態は悪くなかったし戦える状態だと思います。初記念の静岡は4日間スタミナが持たなかったけど、今回は先行とまくりを上手く使い分けて、静岡以上の結果を出したい」
 F1戦では優参が多い脇本雄太も今期からの昇班組。今節は初の記念出走となった。
 「最近は競技の自転車に乗っており、ピストは久しぶりなので、その感覚の違いだけが心配。競技で一緒に練習してる坂本(貴史)君や深谷(知広)君が先に記念で結果を出しているし自分もという思いはある。だけど、今回は結果よりも内容重視です。やることはひとつですから」


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松岡健介選手
松岡健介選手
   松岡健介(写真)は共同通信社杯で3勝を挙げるなど絶好調。
 「F1戦では勝ててるし、いい感じで走れてるんですけど、いつも記念でブレーキが掛かっている。状態も変わらずいいし、SS班がいない記念ってのは大きい。チャンスが来た時に全力を出し切れる準備はできてます」
 地元の吉川誠は4月松阪で1・2・5着で優参。いい流れのまま地元記念を向かえた。
 「前走の松阪で決勝に乗れたのは大きかった。気持ち的にも落ち着いてここに来れた。コマ切れ戦だけど、連係実績ある武井さんと決められるように、動けるところから行きますよ」
 佐藤慎太郎は相変わらず成績が安定している。
 「状態は変わらずいいです。前走の川崎Sは山崎(芳仁)を交わせず、自分が弱くなったのかと錯覚した。だけど、それに付けきれたわけだし、いい状態はキープできてると思う。(佐藤)朋也君との連係は1年ぶり位だし楽しみ」


<10R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   佐藤友和(写真)は共同通信社杯で初日に落車欠場。その影響が気に掛かる。
 「落車で、長く使っていたフレームが駄目になった。今回から全くの新フレームです。メーカーも変わりました。ローラーに乗って、周回もしてきたけどセッティングがまだ決まっていない。乗りながら徐々に決まっていくでしょう。SS班がいないけど、いいメンバーがそろってるのでそう簡単には勝てないだろうけど、いつもと同じく全力で走ります」
 共同通信社杯で2・9・1・3着とまとめた坂上樹大は明るい表情で検車場に姿を見せた。
 「共同の後もみっちり練習してました。徐々に上がっていたんですけど、やりすぎたせいか、一旦落ちたんです。ただ、今はまた上昇気配なので、いいところまで行けるでしょう。雨で指定練習ができないのが残念。感触を確かめたかった」
 牛山貴広は2月玉野Sで落車した。ダービーや共同通信社杯では大きな着も目立ったが、4月伊東Sで準Vと、調子を戻している。
 「落車の影響は、正直ありました。身体じゅうが痛くてまともな競走は出来てなかったです。伊東Sでようやく痛みも消えて、練習もしっかり出来るようになってきました。ここも、先行基本で頑張ります」


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桐山敬太郎選手
桐山敬太郎選手
   V候補筆頭の坂本亮馬は武雄記念出走後は、中2日でチャレンジ・ザ・オリンピックに参加、その後中3日で今節に臨む。
 「間隔が詰まってて、身体はキツいです。でも、競輪は頑張りたいですから。調子が良くないときは、良くないなりの走りで、何とか頭を使って勝てるようにしますよ。準決までには調子があがるように。師匠(加倉正義)もいるので、一緒に決勝に乗れたらいいですね」
 当所記念を過去3度制しているベテラン高木隆弘は40歳で迎えた今節も地元Vを狙っている。
 「平塚記念の優勝は何度かあるけど、忘れちゃいました。まだまだ狙える状態だし、今回も頑張らなきゃ。前走の川崎Sから良い感じの間隔が空いたし、状態も上向いていると思う。ここに向けてって訳じゃないけど、いつも通りの練習でこれたし、普通にしてればいい所まで行けると思います」
 同じく地元の桐山敬太郎(写真)はV奪取へ闘志を燃やす。
 「フレームやギアを色々試してたんですけど、結局熊本記念の前に戻してきました。地元記念だから、特別な想いはあるけど、練習はいれ込まないように抑えてやってきた。いい結果に出てくれればいいですけど、走ってみないと分からない。明日は高木さんと一緒だし、先行したいですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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