『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念平塚競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:5月25日


 明日から「東日本大震災被災地支援 平塚開設61周年記念 湘南ダービー」が開幕します。ディフェンディングチャンピオンの坂本亮馬選手、平塚と抜群の相性を誇る神山雄一郎選手、別府記念を制し注目度ナンバー1の地元選手・松坂洋平選手など好メンバーが揃いました。また、今開催はイベントも充実。連日開催される早朝予想会「ウキウキモーニング」、平塚名物のログステージでは明日、「ツートン青木ものまねライブ」も開催されますので、こちらも覗いてみてはいかがでしょうか。


<1R>
宿口陽一選手
宿口陽一選手
   西武園記念では連勝で準決勝まで勝ちあがった宿口陽一(写真)がオープニングレースの主役。
「ここ最近は1着も取れる様になってきたので、調子は悪くないと思います。ただ、その反面、9着も多いのでそこは反省しないといけないかなという感じではありますけどね。とりあえず、今99勝なんで、明日一発で100勝を決められたら最高ですね」
 足達重満は中四国ライン3番手からの突き抜けで一次予選突破を狙う。
「成績的には決勝に乗れていないから悪く見られてしまうかも知れないですけど、自分としてはまとめられてる方だと思ってるし、体の反応もいいんで調子はいいと思いますよ。だから、今回はしっかりと勝ち上がっていい流れを掴みたいですね」


<2R>
青井賢治選手
青井賢治選手
   S級復帰後は安定した成績を残している青井賢治(写真)
「やっぱり、S級で走る方が楽しいし、自然とテンションとかモチベーションが上がるので、その辺りが成績にも現れてるのかも知れませんね。まあ、多少展開に恵まれてる部分もあるけど(笑)。それでも、捲りも出せてるし、脚の仕上がりに関しては問題ないです。今回もこっそり勝ち上がれれば。そうしたら、山形(一気)との連係もあるかも知れないし。山形とは前走の初日で連係したんだけど、そん時は交わせなくて。今回も初日は一緒かなと思ったんだけどね、リベンジは2日目以降に持ち越しということで」
 地元勢の先陣を切るのは旭健太郎
「地元記念なんで、もちろんここに合わせて調整してきました。ただ、ずっとセッティングで悩んでいて、今はある程度の形ができつつあるんだけど、その辺がどう出るかなって感じですね。でも、練習はしっかりしてきたし、自分のやるべきことをやれば結果も付いてくると思うので、それを信じてまずは一次予選突破に全力を尽くします」


<3R>
高城信雄選手
高城信雄選手
   富山FIの2日目に失格を喫した高城信雄(写真)だが、当地での仕切り直しを図る。
「富山での失格はちょっとツイてなかったですね。脚自体は問題なかったので、ちょっともったいなかったというか。でも、もう気持ちはしっかりと切り替えてきたし、ここはスピードバンクじゃないですか。だから、僕の脚質にも合うかなと思っているので、タテ脚勝負で上位に食い込みたいですね」
 レース再開後の4月久留米の初日でいきなりの落車となった吉田勇人
「あの時の落車は肋骨をやったんですけど、折れてはいなかったし、すぐに練習は再開できたんですけど、そこからもう1ヶ月空いてますからね。震災の自粛期間を合わせると実質2ヶ月くらい空いてる様なもんなんで、レース感覚だけがちょっと不安の種ではあるんですけど」


<4R>
才迫勇馬選手
才迫勇馬選手
   徹底先行・才迫勇馬(写真)が人気の中心となりそうだ。
「全プロ記念2日目は(三宅)伸さんの援護も大きかったですけど、あそこで逃げ切れたのは自信になりましたね。平塚はレインボーカップで走って以来、2回目なんですけどお客さんも沢山入る競輪場ですし、先行選手としていいアピールができればいいですね」
 青森伸也がその才迫に一矢報いるべく虎視眈々。
「前走(高松)の最終日に1着取れたんですけど、S級では久々の1着だったし、あれでなんか流れが変わってくれそうな気がするんですよね。最近はバックが取れていないので、自在選手と思われがちですけど、自分の中ではまだまだ自力選手のつもりなので、今回も仕掛けられるところがあれば積極的に仕掛けていきたいですね」


<5R>
中村敏之輔選手
中村敏之輔選手
   中村敏之輔(写真)は前走(和歌山)で優勝と勢いに乗る。
「確かに成績はいいですね。2月の川崎でS級初優勝を飾ってから、自分の持ち味でもある先行勝負がしやすくなった感じがします。しかも、前走で優勝できたので、気分的にもいい状態でこの記念を迎えられたのは大きいと思います。今回も自分のやることは1つしかないんで、4日間先行で結果を残せる様に頑張りたいと思います」
 そんな中村とは対照的に大きい着が目だってしまっているのが三槻智清
「8、9着ばっかりの成績を見てもらえれば分かると思うんですけど、状態は悪いですよ(苦笑)。ただ、そんな中でも岐阜では最終日に1着を取ることが出来たんで、このシリーズで何とか浮上のきっかけを掴めればいいかなという感じではいるんですけど」


<6R>
山形一気選手
山形一気選手
   四国期待の大型先行としてS級でも結果を残している山形一気(写真)が登場。
「今回記念は2回目なんですけど、初めての記念参戦だった別府は自粛期間の影響とかもあって、イマイチ感じが掴めなかったんですよね。今回は疲れを残さない様に練習してきたし、別府の時に比べたらだいぶマシですよ。先行することが僕にとっては勝ち上がる為の一番の近道でもあるので、今シリーズもいつも通りに力を出し切るレースをして、なんとか準決勝まではいきたいですね」
 その山形率いる中四国ラインにとって脅威となりそうなのが和田健太郎の存在。
「状態は悪くないんですけど、自転車をいじくり回してしまったのが良くなかったですね。ただ、それを前走(和歌山)の最終日に元に戻したんで、それが吉と出るか凶と出るかって感じですかね」


<7R>
渡邊秀明選手
渡邊秀明選手
   弟子・上野との連係にやや興奮気味の渡邊秀明(写真)
「上野とは2回目の連係になりますね。やっぱり、楽しみですよ。ただ、前回は僕が離れてしまって迷惑かけちゃったんで(苦笑)、今回はしっかり決めたいと思います。僕自身は、調子も悪くないし、ここまでいいリズムで来れているので、そういう意味でも楽しみではあるんですけど」
 その上野真吾は少々緊張気味。
「立川で落車してからはしっかりケアしてきたんで大丈夫だと思います。それでも、多少の影響はあるとは思いますけど、せっかくの地元記念だし、明日は師匠との連係なので4日間ともきっちり自分の役割を果たしたいと思います」


<8R>
根田空史選手
根田空史選手
   連続優出で復調気配を見せる根田空史(写真)がファンの人気に応えるか。
「練習、調整はしっかりできました。(優出した)2場所はここに向けての力試しのつもりでやったらそこそこいい結果・手ごたえが出たんで良かったです。僕、今回が今年の記念初参戦なんですよ。そろそろ記念決勝にも乗らないといけないですからね。そういった意味では明日から勝負かけて、準決勝・決勝に向けて弾みが付けられるレースをしたいですね」
 その根田に任せる遠澤健二は直線勝負での逆転を狙う。
「根田君とは初めての連係なんですよ。すごくいい先行選手だっていうのは分かってたし、いつか連係してみたいなとは思ってたんだけど、なかなか機会がなくて。それが地元記念で実現したので本当に楽しみ。交わせるかどうかは分からないけど、せめて後ろから食われない様に必死で食らいついていきますよ(笑)」


<9R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   初となる友定との同期タッグで優秀進出を狙う大塚健一郎(写真)
「自分の中では西武園記念の時が調子的に底辺の状態だと思ってたんで、確実に良くなってきているとは思います。ケガは競輪選手にはつきものだから、焦りとかっていうのはそんなにないし、あとはレースを重ねるごとにもっともっと良くなっていくだけなんで、明日もそのきっかけを掴める様に同期と一緒に頑張りたいですね」
 しかし、その友定祐己は全プロ記念2日目に落車・失格の憂き目に遭う。
「まだ多少痛みは残ってるけど、骨折はしてなかったし、練習した感じでは何とか走れる状態だったので、参加しました。正直、調子は良くはないけど、走ってみないことには何とも…。それでも、ワンチャンスを生かして上手く立ち回れば何とかなると思っているので、そのチャンスを逃さない様に集中していかないと」
 S級シリーズではコンスタントに優出し、地元記念の特選切符を手にした林雄一
「前回の立川は内容そのものは悪くなかったし、最終日には立ち上がれなくなるくらい全力を出し切って、気持ちの入ったレースが出来たので、満足はしてますね。1着数は少ないかも知れないですけど、成績自体はまとめられている方だし、悪くないと思いますよ」


<10R>
松坂洋平選手
松坂洋平選手
   別府記念優勝で一躍時の人となった松坂洋平(写真)を大勢の報道陣が囲む。
「調整は順調でした。練習での感じも悪くなかったですし。記念を獲ったからといって自分の中で特別に変わったことはないですね。強いていえば、今まで以上に(記者に)囲まれる様になったことくらいですかね(笑)。とにかく、自分のやれることは1つしかないんで、今シリーズも自分の持ち味が出せる様に全力を尽くすだけですね」
 その松坂に前を任せるのは神山雄一郎
「全プロ記念が終わった時点では多少疲れがあったんだけど、ここ何日かを休養に充ててきたので、その点は心配ないと思います。それに、平塚はタイトルを獲ったこともある(97年オールスター)し、400、500、600勝と区切りの1着を取れた不思議な縁があって相性のいい競輪場なので、今シリーズもファンの期待に応えられる様に頑張ります」


<11R>
坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
   昨年の覇者・坂本亮馬(写真)だが、近況は少々スランプ気味。
「状態は成績を見てもらえば分かると思いますけど、連覇どうこう言える状況ではないですよね(苦笑)。ただ、練習でのタイムは少しずつ戻ってきているし、ここは何とか勝ってこの先のビッグ戦線に繋げていきたいですね。それに、神奈川の競輪場とは相性がいいので、ここを走って少しでも運勢が上がっていってくれればいいかなと」
 谷津田将吾は特別な思いで今開催に臨む。
「今、(原発からの避難で)小田原で練習しているんですけど、今の僕にとって平塚は地元みたいなもんだし、知り合いも応援にきてくれるみたいなんですよね。それで、多少は気負ってしまう部分はあると思うんですけど、その気負いが空回りせず、逆に自分の力になる様にしっかり集中して頑張りたいですね」

↑ページTOPへ


COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved